JAJSCF9A June   2015  – June 2015 FDC2112 , FDC2114 , FDC2212 , FDC2214

PRODUCTION DATA.  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. 概要(続き)
  6. デバイス比較表
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 8.1 絶対最大定格
    2. 8.2 ESD定格
    3. 8.3 推奨動作条件
    4. 8.4 熱特性について
    5. 8.5 電気的特性
    6. 8.6 タイミング要件
    7. 8.7 スイッチング特性 - I2C
    8. 8.8 代表的特性
  9. 詳細説明
    1. 9.1 概要
    2. 9.2 機能ブロック図
    3. 9.3 機能説明
      1. 9.3.1 クロック・アーキテクチャ
      2. 9.3.2 マルチチャネルおよびシングル・チャネル動作
        1. 9.3.2.1 ゲインおよびオフセット(FDC2112、FDC2114のみ)
      3. 9.3.3 電流駆動制御レジスタ
      4. 9.3.4 デバイス・ステータス・レジスタ
      5. 9.3.5 入力デグリッチ・フィルタ
    4. 9.4 デバイスの機能モード
      1. 9.4.1 スタートアップ・モード
      2. 9.4.2 通常(変換)モード
      3. 9.4.3 スリープ・モード
      4. 9.4.4 シャットダウン・モード
        1. 9.4.4.1 リセット
    5. 9.5 プログラミング
      1. 9.5.1 I2Cインターフェイスの仕様
    6. 9.6 レジスタ・マップ
      1. 9.6.1  レジスタ一覧
      2. 9.6.2  アドレス0x00、DATA_CH0
      3. 9.6.3  アドレス0x01、DATA_LSB_CH0(FDC2212 / FDC2214のみ)
      4. 9.6.4  アドレス0x02、DATA_CH1
      5. 9.6.5  アドレス0x03、DATA_LSB_CH1(FDC2212 / FDC2214のみ)
      6. 9.6.6  アドレス0x04、DATA_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)
      7. 9.6.7  アドレス0x05、DATA_LSB_CH2(FDC2214のみ)
      8. 9.6.8  アドレス0x06、DATA_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)
      9. 9.6.9  アドレス0x07、DATA_LSB_CH3(FDC2214のみ)
      10. 9.6.10 アドレス0x08、RCOUNT_CH0
      11. 9.6.11 アドレス0x09、RCOUNT_CH1
      12. 9.6.12 アドレス0x0A、RCOUNT_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)
      13. 9.6.13 アドレス0x0B、RCOUNT_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)
      14. 9.6.14 アドレス0x0C、OFFSET_CH0(FDC2112 / FDC2114のみ)
      15. 9.6.15 アドレス0x0D、OFFSET_CH1(FDC2112 / FDC2114のみ)
      16. 9.6.16 アドレス0x0E、OFFSET_CH2(FDC2114のみ)
      17. 9.6.17 アドレス0x0F、OFFSET_CH3(FDC2114のみ)
      18. 9.6.18 アドレス0x10、SETTLECOUNT_CH0
      19. 9.6.19 アドレス0x11、SETTLECOUNT_CH1
      20. 9.6.20 アドレス0x12、SETTLECOUNT_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)
      21. 9.6.21 アドレス0x13、SETTLECOUNT_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)
      22. 9.6.22 アドレス0x14、CLOCK_DIVIDERS_CH0
      23. 9.6.23 アドレス0x15、CLOCK_DIVIDERS_CH1
      24. 9.6.24 アドレス0x16、CLOCK_DIVIDERS_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)
      25. 9.6.25 アドレス0x17、CLOCK_DIVIDERS_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)
      26. 9.6.26 アドレス0x18、STATUS
      27. 9.6.27 アドレス0x19、ERROR_CONFIG
      28. 9.6.28 アドレス0x1A、CONFIG
      29. 9.6.29 アドレス0x1B、MUX_CONFIG
      30. 9.6.30 アドレス0x1C、RESET_DEV
      31. 9.6.31 アドレス0x1E、DRIVE_CURRENT_CH0
      32. 9.6.32 アドレス0x1F、DRIVE_CURRENT_CH1
      33. 9.6.33 アドレス0x20、DRIVE_CURRENT_CH2(FDC2114 / FDC2214のみ)
      34. 9.6.34 アドレス0x21、DRIVE_CURRENT_CH3(FDC2114 / FDC2214のみ)
      35. 9.6.35 アドレス0x7E、MANUFACTURER_ID
      36. 9.6.36 アドレス0x7F、DEVICE_ID
  10. 10アプリケーションと実装
    1. 10.1 アプリケーション情報
      1. 10.1.1 センサ構成
      2. 10.1.2 シールド
    2. 10.2 標準アプリケーション
      1. 10.2.1 回路図
      2. 10.2.2 設計要件
      3. 10.2.3 詳細な設計手順
        1. 10.2.3.1 アプリケーションの性能プロット
        2. 10.2.3.2 推奨されるレジスタの初期設定値
        3. 10.2.3.3 インダクタの自己共振周波数
      4. 10.2.4 アプリケーション曲線
      5. 10.2.5 パワー・サイクルを使用したアプリケーション
    3. 10.3 必須事項と禁止事項
  11. 11電源に関する推奨事項
  12. 12レイアウト
    1. 12.1 レイアウトのガイドライン
    2. 12.2 レイアウト例
  13. 13デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 13.1 デバイス・サポート
      1. 13.1.1 デベロッパー・ネットワークの製品に関する免責事項
    2. 13.2 関連リンク
    3. 13.3 コミュニティ・リソース
    4. 13.4 商標
    5. 13.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 13.6 用語集
  14. 14メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

詳細説明

概要

FDC2112、FDC2114、FDC2212、FDC2214は、高分解能、マルチチャネルのキャパシタンス-デジタル・コンバータであり、静電容量式センシング・ソリューションの実装に適しています。従来のスイットド・キャパシタ・アーキテクチャとは異なり、FDC2112、FDC2114、FDC2212、FDC2214はセンサとしてL-C共振器を採用しています(L-Cタンクとも呼ばれます)。狭帯域アーキテクチャによって、これまでに例のないEMI耐性を実現し、他の静電容量式センシング・ソリューションと比較してノイズ・フロアを大きく低減しています。

このアプローチを使用することで、L-Cタンクの容量の変化を共振周波数の変化として観測できます。この原理により、FDC2x1xは、LC共振器の発振周波数を測定するキャパシタンス-デジタル・コンバータ(FDC)として機能します。このデバイスは、周波数に比例するデジタル値を出力します。この周波数測定値は、等価な容量値に変換できます。

機能ブロック図

FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 2_channel_block_snoscz5.gif Figure 10. FDC2112およびFDC2212のブロック図
FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 4_channel_block_snoscz5.gif Figure 11. FDC2114およびFDC2214のブロック図

FDCでは、フロントエンドの共振回路ドライバに続いて、マルチプレクサが各アクティブ・チャネルを順番にコアへと接続し、コアでセンサ周波数(fSENSOR)の測定とデジタル化を行います。コアでは基準周波数(fREF)を使用してセンサ周波数を測定します。fREFは、内部基準クロック(発振器)または外部供給クロックから得られます。各チャネルのデジタル化出力は、fSENSOR/fREFの比に比例します。I2Cインターフェイスを使用して、デバイスの設定をサポートし、デジタル化された周波数値をホスト・プロセッサに送信します。SDピンを使用してFDCをシャットダウン・モードにすると、消費電流を削減できます。INTBピンは、システム状態の変化をホストに通知するように設定可能です。

機能説明

クロック・アーキテクチャ

Figure 12 に、FDCのクロック分周器およびマルチプレクサを示します。

FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 clocking_snoscz5.gif
FDC2114/FDC2214のみ
Figure 12. クロック構成図

Figure 12で、主要なクロックはfIN、fREF、およびfCLKです。fCLKは、内部クロック・ソースまたは外部クロック・ソース(CLKIN)から選択できます。周波数測定用の基準クロックfREFは、fCLKソースから得られます。高精度アプリケーションでは、必要な安定性と精度の要件を満たすために外部マスタ・クロックを使用することを推奨します。低コスト指向で高い精度を必要としないアプリケーションでは、内部発振器を使用できます。fINxクロックは、チャネルxのセンサ周波数fSENSORxから得られます。fREFxとfINxは、fCLK(マスタ・クロック)が内部クロックか外部クロックかに応じて、Table 1に示される要件を満たす必要があります。

Table 1. クロックの設定要件

モード(1) CLKINソース fREFxの有効範囲(MHz) fINxの有効範囲 CHx_FIN_SELの設定 (2) CHx_SETTLECOUNTの設定 CHx_RCOUNTの設定
マルチチャネル 内部 fREFx ≤ 55 < fREFx /4 差動センサ構成:
b01: 0.01MHz~8.75MHz(1分周)
b10: 5MHz~10MHz(2分周)
シングルエンド・センサ構成
b10: 0.01MHz~10MHz(2分周)
> 3 > 8
外部 fREFx ≤ 40
シングル・チャネル 外部または内部 fREFx ≤ 35
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。
差動およびシングルエンド・センサ構成については、「センサ構成」を参照してください。

Table 2 に、すべてのチャネルのクロック設定レジスタを示します。

Table 2. クロック設定レジスタ

チャネル(1) クロック レジスタ フィールド [ビット]
すべて fCLK = マスタ・クロック・ソース CONFIG、アドレス0x1A REF_CLK_SRC [9] b0 = 内部発振器をマスタ・クロックとして使用
b1 = 外部クロック・ソースをマスタ・クロックとして使用
0 fREF0 CLOCK_DIVIDERS_CH0、アドレス0x14 CH0_FREF_DIVIDER [9:0] fREF0 = fCLK / CH0_FREF_DIVIDER
1 fREF1 CLOCK_DIVIDERS_CH1、アドレス0x15 CH1_FREF_DIVIDER [9:0] fREF1 = fCLK / CH1_FREF_DIVIDER
2 fREF2 CLOCK_DIVIDERS_CH2、アドレス0x16 CH2_FREF_DIVIDER [9:0] fREF2 = fCLK / CH2_FREF_DIVIDER
3 fREF3 CLOCK_DIVIDERS_CH3、アドレス0x17 CH3_FREF_DIVIDER [9:0] fREF3 = fCLK / CH3_FREF_DIVIDER
0 fIN0 CLOCK_DIVIDERS_CH0、アドレス0x14 CH0_FIN_SEL [13:12] fIN0 = fSENSOR0 / CH0_FIN_SEL
1 fIN1 CLOCK_DIVIDERS_CH1、アドレス0x15 CH1_FIN_SEL [13:12] fIN1 = fSENSOR1 / CH1_FIN_SEL
2 fIN2 CLOCK_DIVIDERS_CH2、アドレス0x16 CH2_FIN_SEL [13:12] fIN2 = fSENSOR2 / CH2_FIN_SEL
3 fIN3 CLOCK_DIVIDERS_CH3、アドレス0x17 CH3_FIN_SEL [13:12] fIN3 = fSENSOR3 / CH3_FIN_SEL
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。

マルチチャネルおよびシングル・チャネル動作

FDCのマルチチャネル・パッケージを使用すると、基板領域を節約でき、柔軟なシステム設計が可能になります。たとえば、温度の変動によって部品値にずれが生じ、結果としてセンサの共振周波数が変化することが多くあります。第2のセンサを基準として使用することで、温度の変動を相殺できるようになります。マルチチャネル・モードで動作する場合、FDCは各アクティブ・チャネルを順番にサンプリングします。シングル・チャネル・モードでは、FDCは選択可能な1つのチャネルをサンプリングします。Table 3に、マルチチャネルまたはシングル・チャネル・モードの設定に使用するレジスタおよび値を示します。

Table 3. シングルおよびマルチチャネル設定レジスタ

モード レジスタ フィールド [ビット]
シングル・チャネル CONFIG、アドレス0x1A ACTIVE_CHAN [15:14] 00 = チャネル0
01 = チャネル1
10 = チャネル2
11 = チャネル3
MUX_CONFIG、アドレス0x1B AUTOSCAN_EN [15] 0 = 1つのチャネルで連続的に変換(デフォルト)
マルチチャネル MUX_CONFIG、アドレス0x1B AUTOSCAN_EN [15] 1 = 複数のチャネルで連続的に変換
MUX_CONFIG、アドレス0x1B RR_SEQUENCE [14:13] 00 = Ch0, Ch1
01 = Ch0, Ch1, Ch2
10 = Ch0, Ch1, Ch2, Ch3

各チャネルのデジタル化されたセンサ測定値(DATAx)は、センサ周波数と基準周波数の比を表しています。

FDC2112およびFDC2114のデータ出力(DATAx)は、16ビットの結果の上位12ビットとして表されます。

Equation 1. FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 eq22_snoscz5.gif

FDC2212およびFDC2214のデータ出力(DATAx)は、次の式で表されます。

Equation 2. FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 eq23_snoscz5.gif

Table 4 に、各チャネルの固定小数点サンプル値を格納するレジスタを示します。

Table 4. サンプル・データ・レジスタ

チャネル(2) レジスタ(1) フィールド名 [ビット] および値(FDC2112、FDC2114) フィールド名 [ビット] および値(FDC2212、FDC2214) (3)(4)
0 DATA_CH0、アドレス0x00 DATA0 [11:0]:
16ビットの結果のうち12ビット
0x000 = 有効範囲未満
0xfff = 有効範囲超過
DATA0 [27:16]:
28ビットの結果の上位12ビット
DATA_LSB_CH0、アドレス0x01 該当なし DATA0 [15:0]:
28ビットの変換結果の下位16ビット
1 DATA_CH1、アドレス0x02 DATA1 [11:0]:
16ビットの結果のうち12ビット
0x000 = 有効範囲未満
0xfff = 有効範囲超過
DATA1 [27:16]:
28ビットの結果の上位12ビット
DATA_LSB_CH1、アドレス0x03 該当なし DATA1 [15:0]:
28ビットの変換結果の下位16ビット
2 DATA_CH2、アドレス0x04 DATA2 [11:0]:
16ビットの結果のうち12ビット
0x000 = 有効範囲未満
0xfff = 有効範囲超過
DATA2 [27:16]:
28ビットの結果の上位12ビット
DATA_LSB_CH2、アドレス0x05 該当なし DATA2 [15:0]:
28ビットの変換結果の下位16ビット
3 DATA_CH3、アドレス0x06 DATA3 [11:0]:
16ビットの結果のうち12ビット
0x000 = 有効範囲未満
0xfff = 有効範囲超過
DATA3 [27:16]:
28ビットの結果の上位12ビット
DATA_LSB_CH3、アドレス0x07 該当なし DATA3 [15:0]:
28ビットの変換結果の下位16ビット
データの整合性を確保するため、必ずDATA_CHx.DATAxレジスタを最初に読み出し、その後で同じチャネルのDATA_LSB_CHx.DATAxレジスタを読み出す必要があります。
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。
FDC2212/FDC2214の場合、DATA値0x0000000は有効範囲未満を表します。
FDC2212/FDC2214の場合、DATA値0xFFFFFFFは有効範囲超過を表します。

マルチチャネル・モードでFDCが各チャネルを順番にサンプリングする際、チャネルごとに要する時間は次の3つの部分から構成されます。

  1. センサ起動時間
  2. 変換時間
  3. チャネル切り替え遅延時間

センサ起動時間は、Figure 13に示すように、センサの発振が安定するまでに必要なセトリング時間の長さです。このセトリング待ち時間はプログラミング可能であり、安定した発振を可能にするために十分な長さに設定する必要があります。チャネルxのセトリング待ち時間は次の式で与えられます。

Equation 3. tSx = (CHX_SETTLECOUNTˣ16)/fREFx

各チャネルのセトリング時間を設定するためのレジスタおよび値をTable 5に示しています。

FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 sequential_mode_ch_seq_snoscy9.gif Figure 13. マルチチャネル・モードのシーケンス
FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 single_ch_conv_mode_snoscy9.gif Figure 14. シングル・チャネル・モードのシーケンス

Table 5. セトリング時間レジスタの構成

チャネル(1) レジスタ フィールド 変換時間(2)
0 SETTLECOUNT_CH0、アドレス0x10 CH0_SETTLECOUNT [15:0] (CH0_SETTLECOUNT*16)/fREF0
1 SETTLECOUNT_CH1、アドレス0x11 CH1_SETTLECOUNT [15:0] (CH1_SETTLECOUNT*16)/fREF1
2 SETTLECOUNT_CH2、アドレス0x12 CH2_SETTLECOUNT [15:0] (CH2_SETTLECOUNT*16)/fREF2
3 SETTLECOUNT_CH3、アドレス0x13 CH3_SETTLECOUNT [15:0] (CH3_SETTLECOUNT*16)/fREF3
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。
fREFxは、各チャネルに設定された基準周波数です。

任意のチャネルxのSETTLECOUNTは、次の条件を満たす必要があります。

    Equation 4. CHx_SETTLECOUNT > Vpk × fREFx × C × π2 / (32 × IDRIVEX)

    where

    • Vpk = プログラミングされたIDRIVE設定でのピーク発振振幅
    • fREFx = チャネルxの基準周波数
    • C = センサ容量(PCBの寄生容量を含む)
    • IDRIVEX = アンプのIDRIVEレジスタにプログラミングされた設定値

    結果は最も近い整数へと切り上げます(たとえば、Equation 4で最小値として6.08が得られた場合は、レジスタを7以上に設定します)。

    変換時間は、センサ周波数の測定に使用される基準クロックのサイクル数を表します。これは、チャネルのCHx_RCOUNTレジスタによって設定されます。任意のチャネルxの変換時間は次の式で与えられます。

    Equation 5. tCx = (CHx_RCOUNT ˣ 16 + 4) /fREFx

    基準カウント値は、必要な有効ビット数(ENOB)をサポートできるように選択する必要があります。たとえば、ENOBとして13ビットが必要な場合、必要な最小変換時間は213 = 8192クロック・サイクルとなります。8192クロック・サイクルは、CHx_RCOUNT値0x0200に対応します。

Table 6. 変換時間設定レジスタ、チャネル0~3(1)

チャネル レジスタ フィールド [ビット] 変換時間
0 RCOUNT_CH0、アドレス0x08 CH0_RCOUNT [15:0] (CH0_RCOUNT*16)/fREF0
1 RCOUNT_CH1、アドレス0x09 CH1_RCOUNT [15:0] (CH1_RCOUNT*16)/fREF1
2 RCOUNT_CH2、アドレス0x0A CH2_RCOUNT [15:0] (CH2_RCOUNT*16)/fREF2
3 RCOUNT_CH3、アドレス0x0B CH3_RCOUNT [15:0] (CH3_RCOUNT*16)/fREF3
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。

変換の終了から次のチャネルのセンサ起動開始までの標準チャネル切り替え遅延時間は、次のようになります。

Equation 6. チャネル切り替え遅延時間 = 692 ns + 5 / fref

FDCの変換時間は決定性であるため、固定された間隔でデータのポーリングが可能です。たとえば、プログラミングされたRCOUNT設定が512 FREFサイクルで、SETTLECOUNTが128 FREFサイクルである場合、1回の変換にかかる時間は、1.8ms(センサ起動時間)+ 3.2ms(変換時間)+ 0.75ms(チャネル切り替え遅延時間)= 16.75ms(チャネルあたり)となります。AUTOSCAN_EN = 1およびRR_SEQUENCE = 00に設定してFDCをデュアル・チャネル動作に設定した場合は、33.5msごとにデータ・レジスタから完全な1セットの変換結果が得られます。

また、割り込みに基づくシステム設計に対しては、データ・レディ・フラグ(DRDY)も使用できます(「レジスタ・マップ」のSTATUSレジスタの説明を参照)。

ゲインおよびオフセット(FDC2112、FDC2114のみ)

FDC2112およびFDC2114は16ビットのデータ・コンバータを内蔵していますが、標準の変換出力ワード幅は12ビットしかありません。したがって、データ・レジスタの16ビットのうち12ビットのみが使用できます。デフォルトでは、ゲイン機能はディスエーブルになっていて、DATAレジスタには16ビット・ワードの上位12ビットが格納されます。ただし、データ出力は最大4ビット分シフトすることが可能です。Figure 15に、可能な各ゲイン設定に対して出力される16ビット・サンプルのセグメントを示します。

FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 conversion_data_output_gain_snoscy9.gif Figure 15. 変換データ出力のゲイン

センサ信号の変動がフルスケール範囲の25%未満であるシステムでは、出力ゲインを設定することで、より高い分解能で変換結果を出力できます。出力ゲインは、すべてのデバイス・チャネルに適用されます。出力ゲインを使用し、すべてのチャネルの出力コードに2ビット、3ビット、または4ビットのシフトを適用することで、元の16ビット変換結果の下位4ビットにアクセスできます。ゲインが適用されると、サンプルの上位ビットがシフトアウトされます。アクティブなチャネルの上位ビットが切り替わっている場合は、出力ゲインを使用しないでください。ゲインを適用すると、チャネルの上位ビットが失われます。

: チャネルの変換結果が0x07A3で、OUTPUT_GAIN=0x0の場合、出力されるコードは0x07Aです。同じ条件でOUTPUT_GAINを0x3に設定した場合には、出力コードは0x7A3になります。元の上位4ビット(0x0)にはアクセスできなくなります。

Table 7. 出力ゲイン・レジスタ(FDC2112およびFDC2114のみ)

チャネル(1) レジスタ フィールド [ビット] 有効分解能(ビット) 出力範囲
すべて RESET_DEV、アドレス0x1C OUTPUT_GAIN [ 10:9 ] 00(デフォルト): ゲイン=1(0ビット・シフト) 12 100%フルスケール
01: ゲイン=4(2ビット・シフト) 14 25%フルスケール
10: ゲイン=8(3ビット・シフト) 15 12.5%フルスケール
11: ゲイン=16(4ビット・シフト) 16 6.25%フルスケール
チャネル2および3は、FDC2114のみで使用できます。

周波数オフセットの補償、またはサンプル・データのダイナミック・レンジの最大化のために、各DATA値からオフセット値を減算することができます。このオフセット値は、(fSENSORx_MIN / fREFx)よりも小さくする必要があります。そうしないと、オフセットが大きすぎて、変化する下位ビットがマスクされる可能性があります。

Table 8. 周波数オフセット・レジスタ

チャネル(1) レジスタ フィールド [ビット]
0 OFFSET_CH0、アドレス0x0C CH0_OFFSET [ 15:0 ] fOFFSET0 = CH0_OFFSET * (fREF0/216)
1 OFFSET_CH1、アドレス0x0D CH1_OFFSET [ 15:0 ] fOFFSET1 = CH1_OFFSET * (fREF1/216)
2 OFFSET_CH2、アドレス0x0E CH2_OFFSET [ 15:0 ] fOFFSET2 = CH2_OFFSET * (fREF2/216)
3 OFFSET_CH3、アドレス0x0F CH3_OFFSET [ 15:0 ] fOFFSET3 = CH3_OFFSET * (fREF3/216)
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。

差動センサ構成のセンサ容量CSENSEは、次の式で求められます。

Equation 7. FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 eq24_snoscz5.gif

where

  • C = 並列センサ容量(Figure 55を参照)

FDC2112およびFDC2114のセンサ周波数fSENSORxは、次の式で求められます。

Equation 8. FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 eq25_snoscz5.gif

where

  • DATAx = DATA_CHxレジスタからの変換結果
  • CHx_OFFSET = OFFSET_CHxレジスタに設定されたオフセット値
  • OUTPUT_GAIN = RESET_DEVICE.OUTPUT_GAINレジスタに設定された出力乗数

FDC2212およびFDC2214のセンサ周波数fSENSORxは、次の式で求められます。

Equation 9. FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 eq26_snoscz5.gif(FDC2212、FDC2214)

where

  • DATAx = DATA_CHxレジスタからの変換結果

電流駆動制御レジスタ

Table 9に示したレジスタは、センサ駆動電流の制御に使用されます。表の最後の列に示した推奨事項に従う必要があります。

Table 9. 電流駆動制御レジスタ

チャネル(1) レジスタ フィールド [ビット]
すべて CONFIG、アドレス0x1A SENSOR_ACTIVATE_SEL [11] センサ起動用の電流駆動を設定します。推奨値はb0(全電流モード)です。
0 CONFIG、アドレス0x1A HIGH_CURRENT_DRV [6] b0 = 通常電流駆動(1.5mA)
b1 = Ch0の増加電流駆動(> 1.5mA)(シングル・チャネル・モードのみ)。マルチチャネル・モードでは使用できません。
0 DRIVE_CURRENT_CH0、アドレス0x1E CH0_IDRIVE [15:11] Ch0のセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
1 DRIVE_CURRENT_CH1、アドレス0x1F CH1_IDRIVE [15:11] Ch1のセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
2 DRIVE_CURRENT_CH2、アドレス0x20 CH2_IDRIVE [15:11] Ch2のセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
3 DRIVE_CURRENT_CH3、アドレス0x21 CH3_IDRIVE [15:11] Ch3のセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。

CHx_IDRIVEフィールドは、センサが1.2Vpk(VSENSORMIN)~1.8Vpk(VSENSORMAX)の振幅で発振するようにプログラミングする必要があります。IDRIVE = 00000は16µAに対応し、IDRIVE = b11111は1563µAに対応します。

シングル・チャネル・モードのときに限り、高センサ電流駆動モードをイネーブルにして、チャネル0のセンサ・コイルを1.5mA以上で駆動することができます。この機能は、最大のIDRIVE設定でもセンサの最小推奨発振振幅である1.2Vを実現できない場合に使用可能です。このモードをイネーブルにするには、HIGH_CURRENT_DRVレジスタ・ビットをb1に設定します。

デバイス・ステータス・レジスタ

Table 10に示すレジスタは、デバイス・ステータスの読み出しに使用できます。

Table 10. ステータス・レジスタ

チャネル(1) レジスタ フィールド [ビット]
すべて STATUS、アドレス0x18 各種のステータス・ビットを格納する12のフィールドがあります [15:0] 各ステータス・ビットについては、「レジスタ・マップ」を参照してください。
すべて STATUS_CONFIG、アドレス0x19 ステータス通知の設定に使用される12のフィールドがあります [15:0] 各エラー設定ビットについては、「レジスタ・マップ」を参照してください。
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2114のみで使用できます。

「レジスタ・マップ」のSTATUSおよびSTATUS_CONFIGレジスタの説明を参照してください。これらのレジスタは、特定のイベントに対してINTBピンに割り込みを発生させるよう設定することができます。以下の条件を満たす必要があります。

  1. STATUS_CONFIGレジスタの適切なビットをイネーブルにして、エラーまたはステータス・レジスタのマスクが解除されている。
  2. CONFIG.INTB_DISを0に設定して、INTB機能をイネーブルにしている。

STATUSレジスタでいずれかのビット・フィールドが設定されている場合には、STATUSレジスタまたはDATA_CHxレジスタを読み出すまでの間、STATUSレジスタ全体の内容が保持されます。また、読み出すとINTBもデアサートされます。

割り込みは、次のいずれかのイベントによってクリアされます。

  1. スリープ・モードの開始
  2. パワーオン・リセット(POR)
  3. シャットダウン・モードの開始(SDのアサート)
  4. ソフトウェア・リセット
  5. STATUSレジスタのI2C読み出し: STATUSレジスタを読み出すと、STATUSに設定されたエラー・ステータス・ビットがERR_CHANフィールドとともにクリアされ、INTBがデアサートされます。

レジスタCONFIG.INTB_DISをb1に設定すると、INTB機能がディスエーブルになり、INTBピンがHighに保持されます。

入力デグリッチ・フィルタ

入力デグリッチ・フィルタは、EMIおよびセンサ周波数を超えるリンギングを抑制します。帯域幅を最大センサ周波数より上に設定していれば、変換結果には影響を与えません。入力デグリッチ・フィルタは、Table 11に示すようにMUX_CONFIG.DEGLITCHレジスタ・フィールドに設定できます。最適なパフォーマンスを得るためには、センサの発振周波数を超える最低の設定を選択することを推奨します。たとえば、最大センサ周波数が2.0MHzの場合は、MUX_CONFIG.DEGLITCH = b100(3.3MHz)を選択します。

Table 11. 入力デグリッチ・フィルタ・レジスタ

チャネル(1) MUX_CONFIG.DEGLITCH(アドレス0x1B)のレジスタ値 デグリッチ周波数
すべて 001 1MHz
すべて 100 3.3MHz
すべて 101 10MHz
すべて 011 33MHz
チャネル2および3は、FDC2114およびFDC2214のみで使用できます。

デバイスの機能モード

スタートアップ・モード

電源投入時には、FDCはスリープ・モードに入り、設定が行われるまで待機します。デバイスの設定が完了したら、CONFIG.SLEEP_MODE_ENをb0に設定してスリープ・モードを終了します。

FDCの設定はスリープ・モード中に行うことを推奨します。FDCの設定を変更する必要がある場合は、デバイスを再度スリープ・モードにし、該当するレジスタを変更してから、スリープ・モードを終了します。

通常(変換)モード

通常(変換)モードで動作している場合、FDCはセンサの周波数を定期的にサンプリングし、アクティブ・チャネルのサンプル出力を生成します。

スリープ・モード

CONFIG.SLEEP_MODE_ENレジスタ・フィールドを1に設定すると、スリープ・モードになります。このモード中は、レジスタの内容が保持されます。スリープ・モードを終了するには、CONFIG.SLEEP_MODE_ENレジスタ・フィールドを0に設定します。CONFIG.SLEEP_MODE_ENをb0に設定してから、16,384 fINTクロック・サイクル後に、最初の変換用のセンサの起動が開始されます。スリープ・モード中はI2Cインターフェイスが有効になり、レジスタの読み出しと書き込みを実行できます。スリープ・モード中には、変換は実行されません。また、スリープ・モードに入ると、エラー状態がクリアされ、INTBピンがデアサートされます。

シャットダウン・モード

SDピンがHighになると、FDCはシャットダウン・モードに入ります。シャットダウン・モードは、消費電力が最小になる状態です。シャットダウン・モードを終了するには、SDピンをLowにします。シャットダウン・モードに入ると、すべてのレジスタがデフォルト状態に戻ります。

シャットダウン・モード中には、変換は実行されません。また、シャットダウン・モードに入ると、エラー状態がクリアされ、INTBピンがデアサートされます。デバイスがシャットダウン・モードの間は、I2Cインターフェイスを介したデバイスの読み出し/書き込みはできません。

リセット

FDCは、RESET_DEV.RESET_DEVに書き込むことでリセットできます。変換は停止し、すべてのレジスタ値がデフォルト値に戻ります。このレジスタ・ビットは、読み出すと常に0bを返します。

プログラミング

FDCデバイスでは、I2Cインターフェイスを使用して制御レジスタやデータ・レジスタにアクセスします。

I2Cインターフェイスの仕様

FDCは、レジスタ・アクセスのためにI2Cで拡張スタート・シーケンスを使用します。I2Cインターフェイスの最大速度は400kbit/sです。このシーケンスは、標準のI2C 7ビット・スレーブ・アドレスに従い、その後にレジスタ・アドレスを設定するための8ビットのポインタ・レジスタ・バイトが続きます。ADDRピンがLowのとき、FDC I2Cアドレスは0x2Aです。ADDRピンがHighのとき、FDC I2Cアドレスは0x2Bです。シャットダウン・モードの終了後は、ADDRピンの状態を変更してはなりません。

FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 td_I2C_write_reg_seq_snoscy9.gif Figure 16. I2Cレジスタ書き込みシーケンス
FDC2212 FDC2214 FDC2112 FDC2114 td_I2C_read_reg_seq_snoscy9.gif Figure 17. I2Cレジスタ読み出しシーケンス

レジスタ・マップ

レジスタ一覧

“RESERVED”(予約済み)と示されたフィールドには、指定された値のみを書き込む必要があります。そうしないと、デバイスが不適切な動作を行う場合があります。R/W列は、対応するフィールドの読み出し/書き込みステータスを示しています。“R/W”と示されている場合は、読み出しと書き込みが可能です。“R”は読み出し専用、“W”は書き込み専用を示します。

Figure 18. レジスタ一覧
アドレス 名前 デフォルト値 説明
0x00 DATA_CH0 0x0000 チャネル0変換結果およびステータス(FDC2112 / FDC2114のみ)
0x0000 チャネル0変換結果上位ビットおよびステータス(FDC2212 / FDC2214のみ)
0x01 DATA_LSB_CH0 0x0000 チャネル0変換結果下位ビット。レジスタ・アドレス0x00の後に読み出す必要があります(FDC2212 / FDC2214のみ)
0x02 DATA_CH1 0x0000 チャネル1変換結果およびステータス(FDC2112 / FDC2114のみ)
0x0000 チャネル1変換結果上位ビットおよびステータス(FDC2212 / FDC2214のみ)
0x03 DATA_LSB_CH1 0x0000 チャネル1変換結果下位ビット。レジスタ・アドレス0x02の後に読み出す必要があります(FDC2212 / FDC2214のみ)
0x04 DATA_CH2 0x0000 チャネル2変換結果およびステータス(FDC2114のみ)
0x0000 チャネル2変換結果上位ビットおよびステータス(FDC2214のみ)
0x05 DATA_LSB_CH2 0x0000 チャネル2変換結果下位ビット。レジスタ・アドレス0x04の後に読み出す必要があります(FDC2214のみ)
0x06 DATA_CH3 0x0000 チャネル3変換結果およびステータス(FDC2114のみ)
0x0000 チャネル3変換結果上位ビットおよびステータス(FDC2214のみ)
0x07 DATA_LSB_CH3 0x0000 チャネル3変換結果下位ビット。レジスタ・アドレス0x06の後に読み出す必要があります(FDC2214のみ)
0x08 RCOUNT_CH0 0x0080 チャネル0の基準カウント設定
0x09 RCOUNT_CH1 0x0080 チャネル1の基準カウント設定
0x0A RCOUNT_CH2 0x0080 チャネル2の基準カウント設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x0B RCOUNT_CH3 0x0080 チャネル3の基準カウント設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x0C OFFSET_CH0 0x0000 チャネル0のオフセット値(FDC2112 / FDC2114のみ)
0x0D OFFSET_CH1 0x0000 チャネル1のオフセット値(FDC2112 / FDC2114のみ)
0x0E OFFSET_CH2 0x0000 チャネル2のオフセット値(FDC2114のみ)
0x0F OFFSET_CH3 0x0000 チャネル3のオフセット値(FDC2114のみ)
0x10 SETTLECOUNT_CH0 0x0000 チャネル0のセトリング基準カウント
0x11 SETTLECOUNT_CH1 0x0000 チャネル1のセトリング基準カウント
0x12 SETTLECOUNT_CH2 0x0000 チャネル2のセトリング基準カウント(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x13 SETTLECOUNT_CH3 0x0000 チャネル3のセトリング基準カウント(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x14 CLOCK_DIVIDERS_CH0 0x0000 チャネル0の基準分周設定
0x15 CLOCK_DIVIDERS_CH1 0x0000 チャネル1の基準分周設定
0x16 CLOCK_DIVIDERS_CH2 0x0000 チャネル2の基準分周設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x17 CLOCK_DIVIDERS_CH3 0x0000 チャネル3の基準分周設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x18 STATUS 0x0000 デバイス・ステータス通知
0x19 STATUS_CONFIG 0x0000 デバイス・ステータス通知の設定
1x0A CONFIG 0x2801 変換設定
0x1B MUX_CONFIG 020x0F チャネル多重化設定
0x1C RESET_DEV 0x0000 デバイスのリセット
1x0E DRIVE_CURRENT_CH0 0x0000 チャネル0のセンサ電流駆動設定
0x1F DRIVE_CURRENT_CH1 0x0000 チャネル1のセンサ電流駆動設定
0x20 DRIVE_CURRENT_CH2 0x0000 チャネル2のセンサ電流駆動設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
0x21 DRIVE_CURRENT_CH3 0x0000 チャネル3のセンサ電流駆動設定(FDC2114 / FDC2214のみ)
7x0E MANUFACTURER_ID 0x5449 メーカーID
7x0F DEVICE_ID 0x3054 デバイスID(FDC2112 / FDC2114のみ)
0x3055 デバイスID(FDC2212 / FDC2214のみ)

アドレス0x00、DATA_CH0

Figure 19. アドレス0x00、DATA_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH0_ERR_WD CH0_ERR_AW DATA0
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA0

Table 12. アドレス0x00、DATA_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R 00 予約済み。
13 CH0_ERR_WD R 0 チャネル0変換ウォッチドッグ・タイムアウト・エラー・フラグ。ビットを読み出すとクリアされます。
12 CH0_ERR_AW R 0 チャネル0振幅警告。ビットを読み出すとクリアされます。
11:0 DATA0(FDC2112 / FDC2114のみ) R 0000 0000 0000 チャネル0変換結果
DATA0[27:16](FDC2212 / FDC2214のみ)

アドレス0x01、DATA_LSB_CH0(FDC2212 / FDC2214のみ)

Figure 20. アドレス0x01、DATA_LSB_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
DATA0
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA0

Table 13. アドレス0x01、DATA_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 DATA0[15:0] R 0000 0000 0000 チャネル0変換結果

アドレス0x02、DATA_CH1

Figure 21. アドレス0x02、DATA_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH1_ERR_WD CH1_ERR_AW DATA1
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA1

Table 14. アドレス0x02、DATA_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R 00 予約済み。
13 CH1_ERR_WD R 0 チャネル1変換ウォッチドッグ・タイムアウト・エラー・フラグ。ビットを読み出すとクリアされます。
12 CH1_ERR_AW R 0 チャネル1振幅警告。ビットを読み出すとクリアされます。
11:0 DATA1(FDC2112 / FDC2114のみ) R 0000 0000 0000 チャネル1変換結果
DATA1[27:16](FDC2212 / FDC2214のみ)

アドレス0x03、DATA_LSB_CH1(FDC2212 / FDC2214のみ)

Figure 22. アドレス0x03、DATA_LSB_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
DATA1
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA1

Table 15. アドレス0x03、DATA_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 DATA1[15:0] R 0000 0000 0000 チャネル1変換結果

アドレス0x04、DATA_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 23. アドレス0x04、DATA_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH2_ERR_WD CH2_ERR_AW DATA2
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA2

Table 16. アドレス0x04、DATA_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R 00 予約済み。
13 CH2_ERR_WD R 0 チャネル2変換ウォッチドッグ・タイムアウト・エラー・フラグ。ビットを読み出すとクリアされます。
12 CH2_ERR_AW R 0 チャネル2振幅警告。ビットを読み出すとクリアされます。
11:0 DATA2(FDC2112 / FDC2114のみ) R 0000 0000 0000 チャネル2変換結果
DATA2[27:16](FDC2212 / FDC2214のみ)

アドレス0x05、DATA_LSB_CH2(FDC2214のみ)

Figure 24. アドレス0x05、DATA_LSB_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
DATA2
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA2

Table 17. アドレス0x05、DATA_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 DATA2[15:0] R 0000 0000 0000 チャネル2変換結果

アドレス0x06、DATA_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 25. アドレス0x06、DATA_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH3_ERR_WD CH3_ERR_AW DATA3
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA3

Table 18. アドレス0x06、DATA_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R 00 予約済み。
13 CH3_ERR_WD R 0 チャネル3変換ウォッチドッグ・タイムアウト・エラー・フラグ。ビットを読み出すとクリアされます。
12 CH3_ERR_AW R 0 チャネル3振幅警告。ビットを読み出すとクリアされます。
11:0 DATA3(FDC2112 / FDC2114のみ) R 0000 0000 0000 チャネル3変換結果
DATA3[27:16](FDC2212 / FDC2214のみ)

アドレス0x07、DATA_LSB_CH3(FDC2214のみ)

Figure 26. アドレス0x07、DATA_LSB_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
DATA3
7 6 5 4 3 2 1 0
DATA3

Table 19. アドレス0x07、DATA_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 DATA3[15:0] R 0000 0000 0000 チャネル3変換結果

アドレス0x08、RCOUNT_CH0

Figure 27. アドレス0x08、RCOUNT_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
CH0_RCOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH0_RCOUNT

Table 20. アドレス0x08、RCOUNT_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH0_RCOUNT R/W 0000 0000 1000 0000 チャネル0基準カウント変換間隔
0x0000-0x00FF: 予約済み
0x0100-0xFFFF: 変換時間(tC0) = (CH0_RCOUNTˣ16)/fREF0

アドレス0x09、RCOUNT_CH1

Figure 28. アドレス0x09、RCOUNT_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
CH1_RCOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH1_RCOUNT

Table 21. アドレス0x09、RCOUNT_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH1_RCOUNT R/W 0000 0000 1000 0000 チャネル1基準カウント変換間隔
0x0000-0x00FF: 予約済み
0x0100-0xFFFF: 変換時間(tC1) = (CH1_RCOUNTˣ16)/fREF1

アドレス0x0A、RCOUNT_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 29. アドレス0x0A、RCOUNT_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
CH2_RCOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH2_RCOUNT

Table 22. アドレス0x0A、RCOUNT_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH2_RCOUNT R/W 0000 0000 1000 0000 チャネル2基準カウント変換間隔
0x0000-0x00FF: 予約済み
0x0100-0xFFFF: 変換時間(tC2) = (CH2_RCOUNTˣ16)/fREF2

アドレス0x0B、RCOUNT_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 30. アドレス0x0B、RCOUNT_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
CH3_RCOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH3_RCOUNT

Table 23. アドレス0x0B、RCOUNT_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH3_RCOUNT R/W 0000 0000 1000 0000 チャネル3基準カウント変換間隔
0x0000-0x00FF: 予約済み
0x0100-0xFFFF: 変換時間(tC3) = (CH3_RCOUNTˣ16)/fREF3

アドレス0x0C、OFFSET_CH0(FDC2112 / FDC2114のみ)

Figure 31. アドレス0x0C、CH0_OFFSET
15 14 13 12 11 10 9 8
CH0_OFFSET
7 6 5 4 3 2 1 0
CH0_OFFSET

Table 24. CH0_OFFSETのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH0_OFFSET R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル0変換オフセット。fOFFSET_0 = (CH0_OFFSET/216)*fREF0

アドレス0x0D、OFFSET_CH1(FDC2112 / FDC2114のみ)

Figure 32. アドレス0x0D、OFFSET_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
CH1_OFFSET
7 6 5 4 3 2 1 0
CH1_OFFSET

Table 25. アドレス0x0D、OFFSET_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH1_OFFSET R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル1変換オフセット。fOFFSET_1 = (CH1_OFFSET/216)*fREF1

アドレス0x0E、OFFSET_CH2(FDC2114のみ)

Figure 33. アドレス0x0E、OFFSET_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
CH2_OFFSET
7 6 5 4 3 2 1 0
CH2_OFFSET

Table 26. アドレス0x0E、OFFSET_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH2_OFFSET R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル2変換オフセット。fOFFSET_2 = (CH2_OFFSET/216)*fREF2

アドレス0x0F、OFFSET_CH3(FDC2114のみ)

Figure 34. アドレス0x0F、OFFSET_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
CH3_OFFSET
7 6 5 4 3 2 1 0
CH3_OFFSET

Table 27. アドレス0x0F、OFFSET_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH3_OFFSET R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル3変換オフセット。fOFFSET_3 = (CH3_OFFSET/216)*fREF3

アドレス0x10、SETTLECOUNT_CH0

Figure 35. アドレス0x10、SETTLECOUNT_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
CH0_SETTLECOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH0_SETTLECOUNT

Table 28. アドレス0x11、SETTLECOUNT_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH0_SETTLECOUNT R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル0変換セトリング
FDCではこのセトリング時間を使用して、チャネル0での変換開始前にLCセンサを安定させます。
変換の開始前に振幅が安定しなかった場合には、振幅警告が生成されます(この警告がイネーブルになっている場合)。
b0000 0000 0000 0000: セトリング時間(tS0)= 32 ÷ fREF0
b0000 0000 0000 0001: セトリング時間(tS0)= 32 ÷ fREF0
b0000 0000 0000 0010 - b1111 1111 1111 1111: セトリング時間(tS0)= (CH0_SETTLECOUNTˣ16) ÷ fREF0

アドレス0x11、SETTLECOUNT_CH1

Figure 36. アドレス0x11、SETTLECOUNT_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
CH1_SETTLECOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH1_SETTLECOUNT

Table 29. アドレス0x12、SETTLECOUNT_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH1_SETTLECOUNT R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル1変換セトリング
FDCではこのセトリング時間を使用して、チャネル1での変換開始前にLCセンサを安定させます。
変換の開始前に振幅が安定しなかった場合には、振幅警告が生成されます(この警告がイネーブルになっている場合)。
b0000 0000 0000 0000: セトリング時間(tS1)= 32 ÷ fREF1
b0000 0000 0000 0001: セトリング時間(tS1)= 32 ÷ fREF1
b0000 0000 0000 0010 - b1111 1111 1111 1111: セトリング時間(tS1)= (CH1_SETTLECOUNTˣ16) ÷ fREF1

アドレス0x12、SETTLECOUNT_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 37. アドレス0x12、SETTLECOUNT_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
CH2_SETTLECOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH2_SETTLECOUNT

Table 30. アドレス0x12、SETTLECOUNT_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH2_SETTLECOUNT R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル2変換セトリング
FDCではこのセトリング時間を使用して、チャネル2での変換開始前にLCセンサを安定させます。
変換の開始前に振幅が安定しなかった場合には、振幅警告が生成されます(この警告がイネーブルになっている場合)。
b0000 0000 0000 0000: セトリング時間(tS2)= 32 ÷ fREF2
b0000 0000 0000 0001: セトリング時間(tS2)= 32 ÷ fREF2
b0000 0000 0000 0010 - b1111 1111 1111 1111: セトリング時間(tS2)= (CH2_SETTLECOUNTˣ16) ÷ fREF2

アドレス0x13、SETTLECOUNT_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 38. アドレス0x13、SETTLECOUNT_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
CH3_SETTLECOUNT
7 6 5 4 3 2 1 0
CH3_SETTLECOUNT

Table 31. アドレス0x13、SETTLECOUNT_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 CH3_SETTLECOUNT R/W 0000 0000 0000 0000 チャネル3変換セトリング
FDCではこのセトリング時間を使用して、チャネル3での変換開始前にLCセンサを安定させます。
変換の開始前に振幅が安定しなかった場合には、振幅警告が生成されます(この警告がイネーブルになっている場合)。
b0000 0000 0000 0000: セトリング時間(tS3)= 32 ÷ fREF3
b0000 0000 0000 0001: セトリング時間(tS3)= 32 ÷ fREF3
b0000 0000 0000 0010 - b1111 1111 1111 1111: セトリング時間(tS3)= (CH3_SETTLECOUNTˣ16) ÷ fREF3

アドレス0x14、CLOCK_DIVIDERS_CH0

Figure 39. アドレス0x14、CLOCK_DIVIDERS_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH0_FIN_SEL RESERVED CH0_FREF_DIVIDER
7 6 5 4 3 2 1 0
CH0_FREF_DIVIDER

Table 32. アドレス0x14、CLOCK_DIVIDERS_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
13:12 CH0_FIN_SEL R/W 00 チャネル0センサ周波数選択
差動センサ構成の場合:
b01: 1分周。センサ周波数が0.01MHz~8.75MHzの場合に選択します。
b10: 2分周。センサ周波数が5MHz~10MHzの場合に選択します。

シングルエンド・センサ構成の場合:
b10: 2分周。センサ周波数が0.01MHz~10MHzの場合に選択します。
11:10 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
9:0 CH0_FREF_DIVIDER R/W 00 0000 0000 チャネル0基準分周値。チャネル0基準に対する分周値を設定します。最大変換周波数の分周に使用します。
b00’0000’0000: 予約済み。使用禁止。
CH0_FREF_DIVIDER≥b00’0000’0001: fREF0 = fCLK/CH0_FREF_DIVIDER

アドレス0x15、CLOCK_DIVIDERS_CH1

Figure 40. アドレス0x15、CLOCK_DIVIDERS_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH1_FIN_SEL RESERVED CH1_FREF_DIVIDER
7 6 5 4 3 2 1 0
CH1_FREF_DIVIDER

Table 33. アドレス0x15、CLOCK_DIVIDERS_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
13:12 CH1_FIN_SEL R/W 0000 チャネル1センサ周波数選択
差動センサ構成の場合:
b01: 1分周。センサ周波数が0.01MHz~8.75MHzの場合に選択します。
b10: 2分周。センサ周波数が5MHz~10MHzの場合に選択します。

シングルエンド・センサ構成の場合:
b10: 2分周。センサ周波数が0.01MHz~10MHzの場合に選択します。
11:10 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
9:0 CH1_FREF_DIVIDER R/W 00 0000 0000 チャネル1基準分周値。チャネル1基準に対する分周値を設定します。最大変換周波数の分周に使用します。
b00’0000’0000: 予約済み。使用禁止。
CH1_FREF_DIVIDER≥ b00’0000’0001: fREF1 = fCLK/CH1_FREF_DIVIDER

アドレス0x16、CLOCK_DIVIDERS_CH2(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 41. アドレス0x16、CLOCK_DIVIDERS_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH2_FIN_SEL RESERVED CH2_FREF_DIVIDER
7 6 5 4 3 2 1 0
CH2_FREF_DIVIDER

Table 34. アドレス0x16、CLOCK_DIVIDERS_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
13:12 CH2_FIN_SEL R/W 0000 チャネル2センサ周波数選択
差動センサ構成の場合:
b01: 1分周。センサ周波数が0.01MHz~8.75MHzの場合に選択します。
b10: 2分周。センサ周波数が5MHz~10MHzの場合に選択します。

シングルエンド・センサ構成の場合:
b10: 2分周。センサ周波数が0.01MHz~10MHzの場合に選択します。
11:10 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
9:0 CH2_FREF_DIVIDER R/W 00 0000 0000 チャネル2基準分周値。チャネル2基準に対する分周値を設定します。最大変換周波数の分周に使用します。
b00’0000’0000: 予約済み。使用禁止。
CH2_FREF_DIVIDER ≥ b00’0000’0001: fREF2 = fCLK/CH2_FREF_DIVIDER

アドレス0x17、CLOCK_DIVIDERS_CH3(FDC2114, FDC2214のみ)

Figure 42. アドレス0x17、CLOCK_DIVIDERS_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED CH3_FIN_SEL RESERVED CH3_FREF_DIVIDER
7 6 5 4 3 2 1 0
CH3_FREF_DIVIDER

Table 35. アドレス0x17、CLOCK_DIVIDERS_CH3

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
13:12 CH3_FIN_SEL R/W 0000 チャネル3センサ周波数選択
差動センサ構成の場合:
b01: 1分周。センサ周波数が0.01MHz~8.75MHzの場合に選択します。
b10: 2分周。センサ周波数が5MHz~10MHzの場合に選択します。

シングルエンド・センサ構成の場合:
b10: 2分周。センサ周波数が0.01MHz~10MHzの場合に選択します。
11:10 RESERVED R/W 00 予約済み。b00に設定します。
9:0 CH3_FREF_DIVIDER R/W 00 0000 0000 チャネル3基準分周値。チャネル3基準に対する分周値を設定します。最大変換周波数の分周に使用します。
b00’0000’0000: 予約済み
CH3_FREF_DIVIDER ≥ b00’0000’0001: fREF3 = fCLK/CH3_FREF_DIVIDER

アドレス0x18、STATUS

Figure 43. アドレス0x18、STATUS
15 14 13 12 11 10 9 8
ERR_CHAN RESERVED ERR_WD RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED DRDY RESERVED CH0_UNREADCONV CH1_ UNREADCONV CH2_ UNREADCONV CH3_ UNREADCONV

Table 36. アドレス0x18、STATUSのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 ERR_CHAN R 00 エラー・チャネル
どのチャネルでフラグまたはエラーが発生したかを示します。フラグが設定されると、通知されたエラーはラッチされ、STATUSレジスタまたはエラー・チャネルに対応するDATA_CHxレジスタが読み出されるまでの間、保持されます。
b00: チャネル0がフラグまたはエラーの要因。
b01: チャネル1がフラグまたはエラーの要因。
b10: チャネル2がフラグまたはエラーの要因(FDC2114、FDC2214 のみ)。
b11: チャネル3がフラグまたはエラーの要因(FDC2114、FDC2214 のみ)。
13:12 RESERVED R 00 予約済み
11 ERR_WD R 0 ウォッチドッグ・タイムアウト・エラー
b0: STATUSレジスタの前回の読み出し以降、ウォッチドッグ・タイムアウト・エラーは発生していません。
b1: アクティブ・チャネルでウォッチドッグ・タイムアウト・エラーが発生しました。どのチャネルがエラーの要因であるかは、STATUS.ERR_CHANフィールドを参照してください。
10 ERR_AHW R 0 高振幅警告
b0: STATUSレジスタの前回の読み出し以降、高振幅警告は発生していません。
b1: アクティブ・チャネルで高振幅警告が発生しました。どのチャネルが警告の要因であるかは、STATUS.ERR_CHANフィールドを参照してください。
9 ERR_ALW R 0 低振幅警告
b0: STATUSレジスタの前回の読み出し以降、低振幅警告は発生していません。
b1: アクティブ・チャネルで低振幅警告が発生しました。どのチャネルが警告の要因であるかは、STATUS.ERR_CHANフィールドを参照してください。
8:7 RESERVED R 00 予約済み
6 DRDY R 0 データ・レディ・フラグ。
b0: STATUSレジスタに新しい変換結果は通知されていません。
b1: 新しい変換結果が格納されています。シングル・チャネル変換時は、これは1つの変換結果が格納されたことを示します。シーケンシャル・モードでは、これはすべてのアクティブ・チャネルの新しい変換結果が格納されたことを示します。
3 CH0_UNREADCONV R 0 チャネル0の未読み出し変換 b0: チャネル0にまだ読み出されていない変換結果はありません。
b1: チャネル0にまだ読み出されていない変換結果があります。
変換結果を取得するには、レジスタDATA_CH0を読み出します。
2 CH1_ UNREADCONV R 0 チャネル1の未読み出し変換 b0: チャネル1にまだ読み出されていない変換結果はありません。
b1: チャネル1にまだ読み出されていない変換結果があります。
変換結果を取得するには、レジスタDATA_CH1を読み出します。
1 CH2_ UNREADCONV R 0 チャネル2の未読み出し変換 b0: チャネル2にまだ読み出されていない変換結果はありません。
b1: チャネル2にまだ読み出されていない変換結果があります。
変換結果を取得するには、レジスタDATA_CH2を読み出します(FDC2114、FDC2214 のみ)。
0 CH3_ UNREADCONV R 0 チャネル3の未読み出し変換
b0: チャネル3にまだ読み出されていない変換結果はありません。
b1: チャネル3にまだ読み出されていない変換結果があります。
変換結果を取得するには、レジスタDATA_CH3を読み出します(FDC2114、FDC2214 のみ)。

アドレス0x19、ERROR_CONFIG

Figure 44. アドレス0x19、ERROR_CONFIG
15 14 13 12 11 10 9 8
RESERVED WD_ ERR2OUT AH_WARN2OUT AL_WARN2OUT RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED WD_ERR2INT RESERVED DRDY_2INT

Table 37. アドレス0x19、ERROR_CONFIG

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 RESERVED R/W 00 予約済み(b000に設定)
13 WD_ ERR2OUT R/W 0 出力レジスタへのウォッチドッグ・タイムアウト・エラー
b0: ウォッチドッグ・タイムアウト・エラーをDATA_CHxレジスタで通知しません。
b1: ウォッチドッグ・タイムアウト・エラーを、エラーが発生したチャネルに対応するDATA_CHx.CHx_ERR_WDレジスタ・フィールドで通知します。
12 AH_WARN2OUT R/W 0 出力レジスタへの高振幅警告
b0: 高振幅警告をDATA_CHxレジスタで通知しません。
b1: 高振幅警告を、警告が発生したチャネルに対応するDATA_CHx.CHx_ERR_AWレジスタ・フィールドで通知します。
11 AL_WARN2OUT R/W 0 出力レジスタへの低振幅警告
b0: 低振幅警告をDATA_CHxレジスタで通知しません。
b1: 低振幅警告を、警告が発生したチャネルに対応するDATA_CHx.CHx_ERR_AWレジスタ・フィールドで通知します。
10:6 RESERVED R/W 0 0000 予約済み(b0 0000に設定)
5 WD_ERR2INT R/W 0 INTBへのウォッチドッグ・タイムアウト・エラー b0: ウォッチドッグ・タイムアウト・エラーをINTBピンのアサートおよびSTATUSレジスタで通知しません。
b1: ウォッチドッグ・タイムアウト・エラーをINTBピンのアサートおよびSTATUS.ERR_WDレジスタ・フィールドの更新によって通知します。
4:1 予約済み R/W 0000 予約済み(b000に設定)
0 DRDY_2INT R/W 0 INTBへのデータ・レディ・フラグ b0: データ・レディ・フラグをINTBピンのアサートおよびSTATUSレジスタで通知しません。
b1: データ・レディ・フラグをINTBピンのアサートおよびSTATUS. DRDYレジスタ・フィールドの更新によって通知します。

アドレス0x1A、CONFIG

Figure 45. アドレス0x1A、CONFIG
15 14 13 12 11 10 9 8
ACTIVE_CHAN SLEEP_MODE_EN RESERVED SENSOR_ACTIVATE_SEL RESERVED REF_CLK_SRC RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
INTB_DIS HIGH_CURRENT_DRV RESERVED

Table 38. アドレス0x1A、CONFIGのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:14 ACTIVE_CHAN R/W 00 アクティブ・チャネル選択
MUX_CONFIG.SEQUENTIALが0のとき、連続変換用のチャネルを選択します。
b00: チャネル0で連続変換を実行
b01: チャネル1で連続変換を実行
b10: チャネル2で連続変換を実行(FDC2114、FDC2214のみ)
b11: チャネル3で連続変換を実行(FDC2114、FDC2214のみ)
13 SLEEP_MODE_EN R/W 1 スリープ・モード・イネーブル
低消費電力のスリープ・モードを開始または終了します。
b0: デバイスはアクティブ。
b1: デバイスはスリープ・モード。
12 RESERVED R/W 0 予約済み。b1に設定します。
11 SENSOR_ACTIVATE_SEL R/W 1 センサ起動モードの選択。
センサ初期化用のモードを設定します。
b0: 全電流起動モード – センサの起動時間を短くするために、最大センサ電流を駆動します。
b1: 低電力起動モード – 消費電力を最小化するために、DRIVE_CURRENT_CHxにプログラミングされた値を使用してセンサを起動します。
10 RESERVED R/W 0 予約済み。 b1に設定します。
9 REF_CLK_SRC R/W 0 基準周波数ソースの選択
b0: 内部発振器を基準周波数として使用
b1: 基準周波数をCLKINピンから供給
8 RESERVED R/W 0 予約済み。b0に設定します。
7 INTB_DIS R/W 0 INTBディスエーブル
b0: ステータス・レジスタの更新時にINTBピンをアサートします。
b1: ステータス・レジスタの更新時にINTBピンをアサートしません。
6 HIGH_CURRENT_DRV R/W 0 高電流センサ駆動
b0:すべてのチャネルを通常のセンサ電流(最大1.5mA)で駆動します。
b1: チャネル0を1.5mAを超える電流で駆動します。
このモードは、AUTOSCAN_EN = b1(マルチチャネル・モード)の場合はサポートされません。
5:0 RESERVED R/W 00 0001 予約済み。b00’0001に設定します。

アドレス0x1B、MUX_CONFIG

Figure 46. アドレス0x1B、MUX_CONFIG
15 14 13 12 11 10 9 8
AUTOSCAN_EN RR_SEQUENCE RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED DEGLITCH

Table 39. アドレス0x1B、MUX_CONFIGのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15 AUTOSCAN_EN R/W 0 自動スキャン・モード・イネーブル
b0: CONFIG.ACTIVE_CHANレジスタ・フィールドで選択した1つのチャネル上で連続変換。
b1: MUX_CONFIG.RR_SEQUENCEレジスタ・フィールドで選択した自動スキャン変換。
14:13 RR_SEQUENCE R/W 00 自動スキャン・シーケンス設定。マルチチャネルのシーケンスを設定します。FDCは選択したシーケンスに従って各チャネルで1回ずつ変換を実行した後、シーケンスを連続的に再実行します。
b00: Ch0, Ch1
b01: Ch0, Ch1, Ch2(FDC2114、FDC2214のみ)
b10: Ch0, Ch1, Ch2, Ch3(FDC2114、FDC2214のみ)
b11: Ch0, Ch1
12:3 RESERVED R/W 00 0100 0001 予約済み。00 0100 0001に設定する必要があります。
2:0 DEGLITCH R/W 111 入力デグリッチ・フィルタ帯域幅。
LCタンクの発振周波数を超える最小の設定を選択します。
b001: 1MHz
b100: 3.3MHz
b101: 10MHz
b111: 33MHz

アドレス0x1C、RESET_DEV

Figure 47. アドレス0x1C、RESET_DEV
15 14 13 12 11 10 9 8
RESET_DEV RESERVED OUTPUT_GAIN RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED

Table 40. アドレス0x1C、RESET_DEVのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15 RESET_DEV R/W 0 デバイス・リセット
b1を書き込んでデバイスをリセットします。読み出すと常に0が返されます。
14:11 RESERVED R/W 0000 予約済み。b0000に設定します。
10:9 OUTPUT_GAIN R/W 00 出力ゲイン制御(FDC2112、FDC2114のみ)
00: ゲイン = 1(0ビット・シフト)
01: ゲイン = 4(2ビット・シフト)
10: ゲイン = 8(3ビット・シフト)
11: ゲイン = 16(4ビット・シフト)
8:0 RESERVED R/W 0 0000 0000 予約済み。b0 0000 0000に設定します。

アドレス0x1E、DRIVE_CURRENT_CH0

Figure 48. アドレス0x1E、DRIVE_CURRENT_CH0
15 14 13 12 11 10 9 8
CH0_IDRIVE RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED

Table 41. アドレス0x1E、DRIVE_CURRENT_CH0のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:11 CH0_IDRIVE R/W 0000 0 チャネル0センサ駆動電流
このフィールドは、チャネル0センサ・クロックのセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流を定義します。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
00000: 0.016mA
00001: 0.018mA
00010: 0.021mA
00011: 0.025mA
00100: 0.028mA
00101: 0.033mA
00110: 0.038mA
00111: 0.044mA
01000: 0.052mA
01001: 0.060mA
01010: 0.069mA
01011: 0.081mA
01100: 0.093mA
01101: 0.108mA
01110: 0.126mA
01111: 0.146mA
10000: 0.169mA
10001: 0.196mA
10010: 0.228mA
10011: 0.264mA
10100: 0.307mA
10101: 0.356mA
10110: 0.413mA
10111: 0.479mA
11000: 0.555mA
11001: 0.644mA
11010: 0.747mA
11011: 0.867mA
11100: 1.006mA
11101: 1.167mA
11110: 1.354mA
11111: 1.571mA
10:0 RESERVED 000 0000 0000 予約済み

アドレス0x1F、DRIVE_CURRENT_CH1

Figure 49. アドレス0x1F、DRIVE_CURRENT_CH1
15 14 13 12 11 10 9 8
CH1_IDRIVE RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED

Table 42. アドレス0x1F、DRIVE_CURRENT_CH1のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:11 CH1_IDRIVE R/W 0000 0 チャネル1センサ駆動電流
このフィールドは、チャネル1センサ・クロックのセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流を定義します。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
00000: 0.016mA
00001: 0.018mA
00010: 0.021mA
...
11111: 1.571mA
10:0 RESERVED - 000 0000 0000 予約済み

アドレス0x20、DRIVE_CURRENT_CH2(FDC2114 / FDC2214のみ)

Figure 50. アドレス0x20、DRIVE_CURRENT_CH2
15 14 13 12 11 10 9 8
CH2_IDRIVE RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED

Table 43. アドレス0x20、DRIVE_CURRENT_CH2のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:11 CH2_IDRIVE R/W 0000 0 チャネル2センサ駆動電流
このフィールドは、チャネル2センサ・クロックのセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流を定義します。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
00000: 0.016mA
00001: 0.018mA
00010: 0.021mA
...
11111: 1.571mA
10:0 RESERVED 000 0000 0000 予約済み

アドレス0x21、DRIVE_CURRENT_CH3(FDC2114 / FDC2214のみ)

Figure 51. アドレス0x21、DRIVE_CURRENT_CH3
15 14 13 12 11 10 9 8
CH3_IDRIVE RESERVED
7 6 5 4 3 2 1 0
RESERVED

Table 44. DRIVE_CURRENT_CH3のフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:11 CH3_IDRIVE R/W 0000 0 チャネル3センサ駆動電流
このフィールドは、チャネル3センサ・クロックのセトリングおよび変換時間中に使用される駆動電流を定義します。1.2V ≤ センサ発振振幅(pk) ≤ 1.8Vとなるように設定します。
00000: 0.016mA
00001: 0.018mA
00010: 0.021mA
...
11111: 1.571mA
10:0 RESERVED 000 0000 0000 予約済み

アドレス0x7E、MANUFACTURER_ID

Figure 52. アドレス0x7E、MANUFACTURER_ID
15 14 13 12 11 10 9 8
MANUFACTURER_ID
7 6 5 4 3 2 1 0
MANUFACTURER_ID

Table 45. アドレス0x7E、MANUFACTURER_IDのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
15:0 MANUFACTURER_ID R 0101 0100 0100 1001 メーカーID = 0x5449

アドレス0x7F、DEVICE_ID

Figure 53. アドレス0x7F、DEVICE_ID
7 6 5 4 3 2 1 0
DEVICE_ID

Table 46. アドレス0x7F、DEVICE_IDのフィールド説明

ビット フィールド 種類 リセット 説明
7:0 DEVICE_ID R 0011 0000 0101 0100 デバイスID
0x3054(FDC2112、FDC2114のみ)
0x3055(FDC2212、FDC2214のみ)