JAJSKZ6A January   2021  – May 2022 INA228

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成と機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件 (I2C)
    7. 6.7 タイミング図
    8. 6.8 標準的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 特長の説明
      1. 7.3.1 多用途の高電圧測定機能
      2. 7.3.2 内部測定および計算エンジン
      3. 7.3.3 低いバイアス電流
      4. 7.3.4 高精度デルタ - シグマ ADC
        1. 7.3.4.1 低レイテンシのデジタル・フィルタ
        2. 7.3.4.2 フレキシブルな変換時間と平均化
      5. 7.3.5 シャント抵抗ドリフト補償
      6. 7.3.6 内蔵高精度発振器
      7. 7.3.7 マルチアラート監視とフォルト検出
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 シャットダウン・モード
      2. 7.4.2 パワーオン・リセット
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 I2C シリアル・インターフェイス
        1. 7.5.1.1 I2C シリアル・インターフェイスを使用した書き込みと読み取り
        2. 7.5.1.2 高速 I2C モード
        3. 7.5.1.3 SMBus のアラート応答
    6. 7.6 レジスタ・マップ
      1. 7.6.1 INA228 レジスタ
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
      1. 8.1.1 デバイスの測定範囲と分解能
      2. 8.1.2 電流、電力、エネルギー、および充電の計算
      3. 8.1.3 ADC 出力のデータ・レートとノイズ性能
      4. 8.1.4 入力フィルタリングに関する検討事項
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 シャント抵抗の選択
        2. 8.2.2.2 デバイスの構成
        3. 8.2.2.3 シャント・キャリブレーション・レジスタのプログラム
        4. 8.2.2.4 目標のフォルト・スレッショルドの設定
        5. 8.2.2.5 戻り値の計算
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
  9. 電源に関する推奨事項
  10. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトのガイドライン
    2. 10.2 レイアウト例
  11. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 Receiving Notification of Documentation Updates
    2. 11.2 サポート・リソース
    3. 11.3 商標
    4. 11.4 Electrostatic Discharge Caution
    5. 11.5 Glossary
  12. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

I2C シリアル・インターフェイス

INA228 は、SMBus インターフェイスおよび I2C インターフェイスの両方で 2 次デバイスとしてのみ動作します。バスへの接続は、オープン・ドレインの SDA と SCL ラインを介して行われます。SDA と SCL ピンは、スパイク抑制フィルタとシュミット・トリガを内蔵し、入力スパイクとバス・ノイズの影響を最小限に抑えます。このデバイスは、デジタル I/O ラインにスパイク抑制フィルタを内蔵していますが、適切なレイアウト手法により、通信ラインへのカップリングの量を最小限に抑えることができます。このノイズは、2 つの通信ライン間の容量性カップリングの信号エッジから発生するか、またはシステム内に存在する他のスイッチング・ノイズ・ソースから発生します。通常、プリント回路基板 (PCB) 上のレイヤ間でグランドと並列にパターンを配線すると、通信ライン間のカップリングの影響が低減されます。通信ラインにシールドを付けることにより、意図しないノイズ・カップリングがデジタル I/O ラインに発生して、スタート・コマンドやストップ・コマンドが誤って解釈される可能性を低減します。

INA228 は、転送プロトコルとして高速モード (1kHz~400kHz)、およびハイスピード・モード (1kHz~2.94MHz) をサポートしています。データ・バイトはすべて、最上位バイトが最初に転送され、SMBus 3.0 転送プロトコルに従います。

INA228 と通信するには、最初にメイン・デバイスが、2 次デバイスのアドレス・バイトを使用して、2 次デバイスのアドレッシングを行う必要があります。2 次デバイスのアドレス・バイトは、7 ビットのアドレス・ビットと、動作が読み出しか書き込みかを示す 1 ビットの方向ビットで構成されています。

このデバイスには、A0 と A1 の 2 つのアドレス・ピンがあります。表 7-2 に、16 個の設定可能な各アドレスのピン・ロジック・レベルを示します。デバイスは、すべてのバス通信における A0 ピンと A1 ピンの状態をサンプリングします。インターフェイス上での動作が発生する前に、ピンの状態を確立します。SDA ピンを A0 または A1 に接続してデバイス・アドレスを設定する場合、I2C アドレスの MSB には、適切なデバイス・アドレッシングを行うために、さらに 100ns のホールド時間が必要です。

表 7-2 アドレス・ピンと 2 次デバイス・アドレス
A1A02 次デバイス・アドレス
GNDGND1000000
GNDVS1000001
GNDSDA1000010
GNDSCL1000011
VSGND1000100
VSVS1000101
VSSDA1000110
VSSCL1000111
SDAGND1001000
SDAVS1001001
SDASDA1001010
SDASCL1001011
SCLGND1001100
SCLVS1001101
SCLSDA1001110
SCLSCL1001111