JAJSNB6C november   2021  – may 2023 INA350

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. デバイス比較表
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性
    6. 7.6 代表的特性
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 ゲイン設定
        1. 8.3.1.1 ゲイン誤差とドリフト係数
      2. 8.3.2 入力同相電圧範囲
      3. 8.3.3 EMI 除去
      4. 8.3.4 代表的な仕様と分布
      5. 8.3.5 電気的オーバーストレス
    4. 8.4 デバイスの機能モード
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
      1. 9.1.1 リファレンス・ピン
      2. 9.1.2 入力バイアス電流のリターン・パス
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 抵抗性ブリッジ圧力センサ
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 デバイスのサポート
      1. 10.1.1 開発サポート
        1. 10.1.1.1 PSpice® for TI
    2. 10.2 ドキュメントのサポート
      1. 10.2.1 関連資料
    3. 10.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 10.4 サポート・リソース
    5. 10.5 商標
    6. 10.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 10.7 用語集
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

概要

INA350 はゲインを選択可能な計測アンプで、汎用の INA を採用するアプリケーションや、汎用アンプと抵抗を使用する INA のディスクリート実装によるアプリケーション向けに、小さくコスト効率の優れた統合型ソリューションを提供することを主な目的としています。3 つのオペアンプ INA アーキテクチャを組み込み、3 つのオペアンプと 7 つの高精度一致済み抵抗が内蔵されています。主に 10 ビットから 14 ビットのシステムでの使用を対象としていますが、オフセットとゲイン誤差をシステム・レベルでキャリブレーションすることで、システムの分解能と精度をさらに向上しているため、高精度アプリケーションで使用できます。

INA350 の主な特長の 1 つは、外付け抵抗なしにゲインを設定できることです。多くの場合、これらの外付け抵抗は公差が小さく、配線を注意深く行う必要があるため、システムの複雑さとコストが増大します。INA350 には、2 つのバリアントと 4 つのゲイン・オプションがあります。INA350ABS には、10 と 20 の 2 つのゲイン・オプションがあります。INA350CDS には、他に 30 と 50 の 2 つのゲイン・オプションがあります。ゲインは、GS ピンをロジック High またはロジック Low に接続することで選択できます。GS ピンには内部プルアップがあり、デフォルトでも GS がロジック High に接続されているのと同じ構成となるため、フローティングのままでも問題ないことに注意してください。

INA350 は、ブリッジ型センサ・ネットワークと負荷セルを使用して圧力センシングと温度センシングを行う、ファクトリ・オートメーション用の産業用アプリケーションや家電分野向けに開発されたものです。また、患者モニタ、睡眠診断、電子式病院用ベッド、血糖値監視などの医療アプリケーションで、電圧センシングや差動からシングルエンドへの変換の機能を、限られたスペースに搭載するため使用できます。INA350 は、2mm × 1.5mm の X2QFN パッケージや 2mm × 2mm の WSON パッケージなどの超小型パッケージを使用するため、これらのアプリケーションの全体的なサイズを縮小できます。