JAJSCZ6G March   2017  – August 2021 ISOW7840 , ISOW7841 , ISOW7842 , ISOW7843 , ISOW7844

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. 概要 (続き)
  6. ピン構成および機能
    1.     端子機能
  7. 仕様
    1. 7.1  絶対最大定格
    2. 7.2  ESD 定格
    3. 7.3  推奨動作条件
    4. 7.4  熱に関する情報
    5. 7.5  電力定格
    6. 7.6  絶縁仕様
    7. 7.7  安全関連認証
    8. 7.8  安全限界値
    9. 7.9  電気的特性ー 5V 入力、5V 出力
    10. 7.10 電源電流特性— 5V 入力、5V 出力
    11. 7.11 電気的特性ー 3.3V 入力、5V 出力
    12. 7.12 電源電流特性— 3.3V 入力、5V 出力
    13. 7.13 電気的特性ー 5V 入力、3.3V 出力
    14. 7.14 電源電流特性— 5V 入力、3.3V 出力
    15. 7.15 電気的特性ー 3.3V 入力、3.3V 出力
    16. 7.16 電源電流特性ー 3.3V 入力、3.3V 出力
    17. 7.17 スイッチング特性 - 5V 入力、5V 出力
    18. 7.18 スイッチング特性 - 3.3V 入力、5V 出力
    19. 7.19 スイッチング特性 - 5V 入力、3.3V 出力
    20. 7.20 スイッチング特性 - 3.3V 入力、3.3V 出力
    21. 7.21 絶縁特性曲線
    22. 7.22 代表的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 9.1 概要
    2. 9.2 機能ブロック図
    3. 9.3 機能説明
      1. 9.3.1 電磁両立性 (EMC) に関する検討事項
      2. 9.3.2 パワーアップ動作とパワーダウン動作
      3. 9.3.3 過電流制限、過熱保護
    4. 9.4 デバイスの機能モード
      1. 9.4.1 デバイス I/O 回路図
  10. 10アプリケーションと実装
    1. 10.1 アプリケーション情報
    2. 10.2 代表的なアプリケーション
      1. 10.2.1 設計要件
      2. 10.2.2 詳細な設計手順
      3. 10.2.3 アプリケーション曲線
        1. 10.2.3.1 絶縁寿命
  11. 11電源に関する推奨事項
  12. 12レイアウト
    1. 12.1 レイアウトのガイドライン
      1. 12.1.1 PCB 材料
    2. 12.2 レイアウト例
  13. 13デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 13.1 デバイスのサポート
      1. 13.1.1 開発サポート
    2. 13.2 ドキュメントのサポート
      1. 13.2.1 関連資料
    3. 13.3 関連リンク
    4. 13.4 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    5. 13.5 サポート・リソース
    6. 13.6 商標
    7. 13.7 Electrostatic Discharge Caution
    8. 13.8 Glossary
  14. 14メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

概要

ISOW784x デバイス・ファミリは、高効率、低放射の絶縁型 DC/DC コンバータと、4 つの高速絶縁データ・チャネルを備えています。図 9-1ISOW784x デバイス・ファミリの機能ブロック図を示します。

内蔵の DC-DC コンバータは、スイッチ・モード動作および独自の回路技法を使用して、電力損失を低減し効率を向上します。専用の制御メカニズム、クロック供給方式、高 Q のオンチップ・トランスの使用により、高効率と低放射を実現しています。内蔵のトランスでは、絶縁バリアとして薄膜ポリマーを使用しています。

VCC 電源は、内蔵トランスに接続された電力段をスイッチングする 1 次側電源コントローラに供給されます。電力は 2 次側に転送されて、整流され、SEL ピンの設定に応じて 3.3V または 5V に安定化されます。出力電圧 VISO を監視しており、フィードバック情報が専用の絶縁チャネルを通じて 1 次側に伝達されます。それに応じて 1 次側スイッチング段のデューティ・サイクルが調整されます。 電力コンバータの高速帰還制御ループにより、負荷過渡時のオーバーシュートやアンダーシュートを小さく抑えています。VCC および VISO 電源には、ヒステリシス付きの低電圧誤動作防止 (UVLO) が内蔵されているため、ノイズの多い状況でも堅牢なシステム性能が保証されます。内蔵のソフトスタート・メカニズムによって突入電流を確実に制御し、電源オン時に出力のオーバーシュートが発生することを防止します。

内蔵の信号絶縁チャネルは、オン・オフ・キーイング (OOK) 変調方式を採用しており、二酸化ケイ素をベースとする絶縁バリアを介してデジタル・データを送信します。トランスミッタは、一方の状態を表す信号については、バリアを介して高周波キャリアを送信し、もう一方の状態については信号を送信しません。レシーバは、シグナル・コンディショニングの後、信号を復調し、バッファ段経由で出力を生成します。信号絶縁チャネルに高度な回路手法を採用して、 CMTI 性能を最大化し、高周波キャリアおよび IO バッファ・スイッチングによる放射エミッションを最小化しています。図 9-2 に代表的な信号絶縁チャネルの機能ブロック図を示します。

ISOW784x デバイス・ファミリ は、基板面積が限定されていて高集積を必要とするアプリケーションに適しています。 また、このデバイス・ファミリは、所要の絶縁仕様を満たす電力トランスが大型で高価になる、高電圧アプリケーションにも適しています。