JAJSCU8C December 2016 – October 2025 OPA4277-SP
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
OPA4277-SP の入力段のベース電流は、同等で逆のキャンセル回路によって内部的に補償されます。結果として得られる入力バイアス電流は、入力段のベース電流とキャンセル電流の差になります。この残留入力バイアス電流は、正にも負にもなる可能性があります。
この方法でバイアス電流がキャンセルされると、入力バイアス電流と入力オフセット電流はほぼ同じ大きさになります。その結果、他のオペアンプでよく行われるようなバイアス電流キャンセル抵抗を使用する必要がありません。図 6-2 (a) は、外付けバイアス電流キャンセル抵抗を備えた従来のオペアンプを示し、(b) は外付けバイアス電流キャンセル抵抗を必要としない OPA4277-SP を示しています。入力バイアス電流誤差をキャンセルするために抵抗を追加すると、逆にオフセット電圧やノイズが増加する可能性があることに注意してください。
図 6-2 入力バイアス電流のキャンセル