TCAN285x-Q1ファミリには、デバイスをリセットする 3 つの方法があります。SPI コマンドを使用して、ソフト リセットとハード リセットの 2 つが実行されます。ソフト リセットとハード リセットを行うには、DEVICE_RST レジスタ 8'h19[1] に 1b を書き込み、ソフト リセットの場合は 8'h19[0] を書き込みます。
ハード リセットは、tNRSTIN の間 nRST を Low にすることでも実行できます (図 8-44 を参照)。
ソフト リセットを実行すると、次の処理が実行されます:
- 保存された EEPROM レジスタがリロードされます
- 他のすべてのレジスタはデフォルト値にリセットされます
- VCC1 と VCC2 の状態は変更されません
- デバイスはスタンバイ モードに遷移します
ハード リセットを実行すると、次の処理が実行されます:
- デバイスは初期モードに遷移します
- 保存された EEPROM レジスタがリロードされます
- 他のすべてのレジスタはデフォルト値にリセットされます
- ほとんどの内部デバイス ロジックはデフォルトにリセットされます
- VCC1 と VCC2 の状態は変更されません
- その後、デバイスはリスタート モードに移行し、最終的にスタンバイ モードへ移行します。この状態でデバイスを再プログラムできます
nRST ピンを Low にプルして解放するとき、次の処理が行われます:
- デバイスは初期モードに遷移します
- 保存された EEPROM レジスタがリロードされます
- 他のすべてのレジスタはデフォルト値にリセットされます
- ほとんどの内部ロジックはデフォルトにリセットされます
- VCC1 と VCC2 の状態は変更されません
- その後、デバイスはリスタート モードに移行し、最終的にスタンバイ モードへ移行します。この状態でデバイスを再プログラムできます
注: EEPROM に保存されるレジスタに対する変更を EEPROM に保存することを推奨します。リセットすると、これらのレジスタは EEPROM からロードされます。これにより、保存されていない変更が、EEPROM から最後に保存されたレジスタ値で上書きされます。