JAJA825 April   2025 LM2005 , LM2101 , LM2103 , LM2104 , LM2105 , UCC27200 , UCC27200-Q1 , UCC27200A , UCC27201 , UCC27201A , UCC27201A-Q1 , UCC27211 , UCC27211A , UCC27211A-Q1 , UCC27212 , UCC27212A-Q1 , UCC27282 , UCC27282-Q1 , UCC27284 , UCC27284-Q1 , UCC27288 , UCC27289 , UCC27301A , UCC27301A-Q1 , UCC27302A , UCC27302A-Q1 , UCC27311A , UCC27311A-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
    1. 1.1 電力レベルの検討事項
    2. 1.2 電力密度に関する検討事項
    3. 1.3 コンバータの動作周波数およびスイッチング特性に関する検討事項
    4. 1.4 双方向動作に関する検討事項
  5. 2120Vハーフブリッジゲートドライバ向けの主な最終機器とトポロジ
    1. 2.1 車載用DC/DCコンバータとオンボード充電 (OBC)
    2. 2.2 モータドライブおよび電動工具
    3. 2.3 太陽光パワーオプティマイザおよびマイクロインバータ
    4. 2.4 ボディエレクトロニクスおよびライティング
  6. 3120V非絶縁型ハーフブリッジゲートドライバ製品ラインアップの概要
  7. 4まとめ
  8. 5参考資料

太陽光パワーオプティマイザおよびマイクロインバータ

成長を続ける太陽光エネルギー産業においては、エネルギー貯蔵、太陽光パワーオプティマイザ、マイクロインバータ、ストリングインバータなどが、さまざまな電圧レベルおよび電力レベルにわたって、高い電力密度の条件下で動作しています。これらのシステムのトポロジには、LLCコンバータ、位相シフト型フルブリッジコンバータ、トーテムポールPFCが含まれます。これらのトポロジでは、電圧レベルがドライバの定格120Vを超えない場合、120Vハーフブリッジドライバを利用できます。図5は、エネルギー貯蔵とグリッド接続を内蔵した太陽光エネルギーシステムの例を示しており、ここれでは通常、ハーフブリッジドライバを必要とするDC/DCコンバータが使用されています。

 太陽光エネルギーシステムのブロック図図 2-5 太陽光エネルギーシステムのブロック図

太陽光エネルギーとエネルギー貯蔵向けに、高い電力効率、厳しい条件が要求されるアプリケーションには、堅牢で効率的で、大電流能力を持つゲートドライバが必要です。このような双方向で電力密度の高いトポロジでは、効率と信頼性を向上させるうえでゲートドライバの要件が重要です。UCC27301A(-Q1) は、3.7Aと4.5Aの高い駆動電流や、電力密度の高いシステムにとって重要な3mm x 3mmのSON 10ピンDRCパッケージなどの小型パッケージオプションを提供します。さらに、VDD電源の絶対最大値が20Vでノイズ耐性が高いため、堅牢性と信頼性が向上しています。これらのドライバは、7.2nsの立ち上がり時間と5.5nsの立ち下がり時間という高速なスイッチング特性を備えており、確実な効率を実現します。UCC27301A(-Q1) は、太陽光およびエネルギー貯蔵アプリケーションに適した選択肢として、堅牢な内蔵ブートストラップダイオード、入力インターロック、低いシャットダウン電流によるイネーブルピン機能を備えており、低電力および大電力のシナリオで位相のイネーブル/ディセーブルに役立ついくつかの追加機能があります。太陽光およびエネルギー貯蔵システムでは、48Vのバッテリーシステムや20V〜60Vのソーラーパネルアレイがよく使用されており、これらには120Vハーフブリッジドライバが必要とされます。図 2-6は、DC-DC回路部にフルブリッジLLC電力段を備え、UCC27301A(-Q1) 120Vハーフブリッジゲートドライバを使用可能なマイクロインバータの回路図の例を示しています。

 マイクロインバータ・フルブリッジLLC電力段の図図 2-6 マイクロインバータ・フルブリッジLLC電力段の図