JAJA845 April   2025 MCF8315A , MCF8315C , MCF8315C-Q1 , MCF8315D , MCF8316A , MCF8316C-Q1 , MCF8316D , MCF8329A , MCF8329A-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
    1. 1.1 開ループとハンドオフ段
  5. 2開ループから閉ループへのハンドオフに影響を与える EEPROM 構成
  6. 3開ループから閉ループへのハンドオフの調整
    1. 3.1 開ループとハンドオフ段を調整する実験的方法
      1. 3.1.1 ステップ 1:初期構成
      2. 3.1.2 ステップ 2:ケース ハンドオフのパラメータの調整が正しくない
        1. 3.1.2.1 OL_ILIMIT の調整
        2. 3.1.2.2 開ループ加速係数 A1 の調整
        3. 3.1.2.3 ハンドオフ スレッショルドの調整
      3. 3.1.3 ステップ 3:ハンドオフ構成の調整
  7. 4最適なハンドオフ
    1. 4.1 推奨設定での開ループ時間
    2. 4.2 最適なハンドオフ手順に従った開ループ時間
  8. 5まとめ
  9. 6参考資料

開ループ加速係数 A1 の調整

OL_ILIMIT を増やしても速度帰還が開ループ速度リファレンスに到達できない場合、開ループ A1 を下げる必要があります。さらに、OL_ACC_A1 を (MAX_SPEED/10)Hz/s に維持することを推奨します。

MOTOR1 の推奨設定は 50Hz/sec で、これより大きい場合はハンドオフが失敗する恐れがあります。OL_ACC_A1 が大きいと、速度リファレンスが急速に増加し、モーターは与えられた OL_ILIMIT で速度リファレンスを追跡できないため、ハンドオフの障害につながる可能性があります。

 A1 (A1 = 50Hz/sec) 値が高いため、ハンドオフは適切に行われない図 3-4 A1 (A1 = 50Hz/sec) 値が高いため、ハンドオフは適切に行われない
注: これまでの 2 つの障害ケースでは、波形は似ています。したがって、まずモーター定格電流まで OL_ILIMIT を増やし、それでもハンドオフが適切でない場合は、ハンドオフが適切になるまで開ループ加速度係数 OL_ACC_A1 を下げます。