JAJA855 April   2025 LM2005 , LM2103 , LM2104 , LM2105 , LM5104 , LM5105 , LM5106 , LM5108

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2主な特長
    1. 2.1 単一入力能力
    2. 2.2 イネーブルおよびシャットダウン入力
    3. 2.3 デッド タイムとインターロック
    4. 2.4 ブートストラップ ダイオードを内蔵
  6. 3アプリケーションに関する考慮事項
  7. 4まとめ
    1. 4.1 デバイス サマリー
  8. 5参考資料

イネーブルおよびシャットダウン入力

イネーブルまたはシャットダウン ピンを備えたゲート ドライバを使用すると、入力信号に関係なくシングル ピンでハーフ ブリッジ ドライバの両方の出力をオフにできる柔軟性が得られます。この機能は、障害に対する迅速な応答を優先事項とするシステムで役立ちます。イネーブルまたはシャットダウン ピンを使用して、ゲート ドライバの出力を迅速にローに切り替え、障害が検出された場合は PWM 入力をディセーブルして、システムを定常状態に移行できます。イネーブルまたはシャットダウン ピンなしにオフ状態 (HO と LO の両方 OFF) を生成したり、デバイスをパワーダウンしたりすることができないため、この機能は、単一の PWM 入力を備えたハーフ ブリッジ ドライバにも重要です。シャットダウン ピンまたはイネーブル ピンは、デバイスに応じて反転または通常のロジックを持つことができます。

多相パワー コンバータではこの機能を使うと、負荷条件に応じて未使用の位相をオンまたはオフに切り替えることもできます。軽負荷時にスイッチング損失が大きい場合は追加位相をシェディングし、重負荷時の各相での導通損失を減らすために位相を追加することで、効率が向上します。また、イネーブルまたはシャットダウン ピンを使用して、スイッチングが必要ないときにゲート ドライバをシャットダウンすることで、スタンバイ消費電流を低減することもできます。

図 2-3に、単一の PWM 入力と反転シャットダウン ピンに対応したゲート ドライバの例として LM2104 を示します。

 LM2104 単一入力ピンおよび独立シャットダウン ピン図 2-3 LM2104 単一入力ピンおよび独立シャットダウン ピン