JAJA885A November   2023  – May 2025 MSPM0C1104 , MSPM0G3507 , MSPM0L1227 , MSPM0L1227-Q1 , MSPM0L1228 , MSPM0L1228-Q1 , MSPM0L1306 , MSPM0L2227 , MSPM0L2227-Q1 , MSPM0L2228 , MSPM0L2228-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1MSPM0 製品ラインアップの概要
    1. 1.1 はじめに
    2. 1.2 ルネサス RL78 MCU と MSPM0 MCU の製品ラインアップの比較
  5. 2エコシステムと移行
    1. 2.1 エコシステムの比較
      1. 2.1.1 MSPM0 ソフトウェア開発キット (MSPM0 SDK)
      2. 2.1.2 MSPM0でサポートされているIDE
      3. 2.1.3 SysConfig
      4. 2.1.4 デバッグ ツール
      5. 2.1.5 LaunchPad™
    2. 2.2 移行プロセス
      1. 2.2.1 ステップ 1：適切な MSPM0 MCU を選択する
      2. 2.2.2 ステップ2.IDE の設定と CCS の簡単な説明
        1. 2.2.2.1 IDE の設定
        2. 2.2.2.2 CCS の簡単な説明
      3. 2.2.3 ステップ 3：MSPM0 SDK の設定と MSPM0 SDK の簡単な説明
        1. 2.2.3.1 MSPM0 SDK の設定
        2. 2.2.3.2 SDK の簡単な説明
      4. 2.2.4 ステップ 4：ソフトウェア評価
      5. 2.2.5 ステップ5.PCB ボードの設計
      6. 2.2.6 ステップ6.量産
    3. 2.3 例
  6. 3コア アーキテクチャの比較
    1. 3.1 CPU
    2. 3.2 組み込みメモリの比較
      1. 3.2.1 フラッシュの特長
      2. 3.2.2 フラッシュの構成
        1. 3.2.2.1 フラッシュ メモリ領域
        2. 3.2.2.2 MSPM0 の NONMAIN メモリ
        3. 3.2.2.3 RL78 のフラッシュメモリ レジスタ
      3. 3.2.3 内蔵 SRAM
    3. 3.3 電源投入とリセットの概要と比較
    4. 3.4 クロックの概要と比較
      1. 3.4.1 発振器
        1. 3.4.1.1 MSPM0 発振器
      2. 3.4.2 クロック信号の比較
    5. 3.5 MSPM0 の動作モードの概要と比較
      1. 3.5.1 動作モードの比較
      2. 3.5.2 低消費電力モードでの MSPM0 機能
      3. 3.5.3 低消費電力モードへの移行
      4. 3.5.4 低消費電力モードのサンプル コード
    6. 3.6 割り込みとイベントの比較
      1. 3.6.1 割り込みと例外
        1. 3.6.1.1 RL78 の割り込み管理
        2. 3.6.1.2 MSPM0 の割り込み管理
      2. 3.6.2 MSPM0 のイベントハンドラ
      3. 3.6.3 RL78 Event Link Controller (ELC)
      4. 3.6.4 イベント管理の比較
    7. 3.7 デバッグとプログラミングの比較
      1. 3.7.1 デバッグの比較
      2. 3.7.2 プログラミングモードの比較
        1. 3.7.2.1 MSPM0 のブートストラップ ローダ (BSL) のプログラミング
        2. 3.7.2.2 RL78 のシリアル・プログラミング (外部デバイスを使用)
  7. 4デジタル ペリフェラルの比較
    1. 4.1 汎用 I/O (GPIO、IOMUX)
    2. 4.2 UART (Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)
    3. 4.3 シリアル・ペリフェラル・インターフェイス (SPI)
    4. 4.4 I2C (Inter-Integrated Circuit)
    5. 4.5 タイマ (TIMGx、TIMAx)
    6. 4.6 ウィンドウ付きウォッチドッグ タイマ (WWDT)
    7. 4.7 リアルタイム クロック (RTC)
  8. 5アナログ ペリフェラルの比較
    1. 5.1 A/D コンバータ (ADC)
    2. 5.2 コンパレータ (COMP)
    3. 5.3 D/A コンバータ (DAC)
    4. 5.4 オペアンプ (OPA)
    5. 5.5 基準電圧 (VREF)
  9. 6まとめ
  10. 7参考資料
  11. 8改訂履歴

1.2 ルネサス RL78 MCU と MSPM0 MCU の製品ラインアップの比較

表 1-1 テキサス・インスツルメンツ MSPM0Gx/Lx/Cx と ルネサス RL78 シリーズの比較
ルネサス RL78 G シリーズ ルネサス RL78 L シリーズ ルネサス RL78 I シリーズ ルネサス RL78 F シリーズ TI MSPM0 Gx シリーズ TI MSPM0 Lx シリーズ TI MSPM0 Cx シリーズ TI MSPM0 Hx シリーズ
コア RL78 CPU コア ARM Cortex-M0+
周波数 16/20/24/32MHz 24MHz 24 ～ 32MHz 24/32/40V 80MHz 32MHz 24MHz、32MHz(1) 32MHz
電源電圧 1.6/1.8/2/2.7 ～ 5.5 V,
1.6 ～ 3.6 V		 1.6-5.5 V
1.8 ～ 3.6/5.5 V		 1.7/1.9/2.4/2.7 ～ 5.5 V,
1.6 ～ 3.6 V		 2.7-5.5 V,1.8 ～ 5.5 V 1.62～3.6V 1.62～3.6V 1.62～3.6V 4.5～5.5 V(2)
温度 -40 ～ 125°C,
-25 ～ 75°C		 -40 ～ 85°C, -40 ～ 125°C -40 ～ 85°C,
-40 ～ 105°C,
-40 ～ 125°C		 -40 ～ 105°C, -40 ～ 125°C, -40 ～ 150°C -40～125 ℃ -40～125 ℃ -40～125℃ -40～125℃
メモリ 768KB～1KB 256KB～8KB 512KB～8KB 512KB～8KB 128KB～32KB 64KB～8KB 16KB～8KB 64KB～32KB
RAM 最大 144 KB 最大 32 KB 最大 32 KB 最大 4 KB 最大 32 KB 最大 4 KB 最大 8 KB 最大 8 KB
GPIO (最大) 130 79 76 130 60 28 45 45
アナログ ADC 最大 12ビット x 28 チャンネル 最大 12ビット x 14 チャンネル 最大 12ビット x 17 チャンネル 最大 12ビット x 25 チャンネル 2 個の 4 Msps 12 ビット 1 個の 1Msps 12 ビット ADC あり (C1103/4はサポートなし) あり
DAC 最大 10ビット x 2 チャンネル 最大 12ビット x 2 チャンネル 12 ビット x 1 チャンネル (RL/l1E) 最大 8 ビット x 1 チャンネル 12 ビット 8 ビット 1x 1.5Msps 12 ビット ADC (最大 27 チャンネル) 1x 1.5Msps 12 ビット ADC (最大 27 チャンネル)
コンパレータ

最大 2 チャネル

 最大 2 チャネル 最大 2 チャネル 最大 1 チャネル 3x 高速 1x 高速 8 ビット (C1103/4 はサポートなし) なし
通信 (最大数) UART 4 4 4 5 4 2 1 x 高速 (C1103/4はサポートなし) なし
I2C 10 5 4 5 2 (高速) 2 (高速) 2x 4 Mbit/s 3x 4 Mbit/s
SPI 0 4 1 4 2 1 1、最大 1 Mbit/s 2、最大 1 Mbit/s
CAN 0 0 0 2 1 x (CAN-FD) 0 12 Mbit/s 16 Mbit/s
LIN 1 (UARTサポート) 3 (UARTサポート) 1 (UARTサポート)
その他の主なペリフェラル/特長 内部昇圧 LCD
USB (RL/G1A)
1 チャネル PGA
Bluetooth (RL/G1D)
1%発振器		 内部昇圧 LCD
USB (RL78/L1C)
3 チャネル AMP		 LCD
1 チャネル PGA
3 チャネル AMP
USB
VBAT、シグマ デルタ AFE		 MATHACL、ASIL-B、150℃ 2 x op amps
CAN-FD、USB、Fast4Msps、Sim-Sam ADC、算術演算アクセラレーション		 2 x op amps
LCD (L2228)		 最小サイズの QFN パッケージ (2 x 2) および BGA パッケージ (0.861 x 1.6)、0.5/0.65mm ピッチ パッケージ、業界とのピン互換
DMA		 5V 電源DMAウィンドウウォッチドッグタイマ
タイマ番号 1/2/4/5 1/2/3 1/2/5 1/2 4 7 5 (C1103 および C1104 は 3 つのタイマをサポート) 4
ピン数 16～128 ピン 32～100 ピン 20～100 ピン 20～144 ピン 20～100 ピン 16～80 ピン 8～48 ピン 20～48 ピン
セキュリティ CRC、
RNG、
AESライブラリ、
SHAハッシュ関数ライブラリ、
RSAライブラリ

CRC、AES GCM

 CRC CRC CRC、TRNG、AES256 CRC アクティブ：100µA/MHz
スタンバイ: 5µA		 該当なし
低消費電力(3) アクティブ：Low から 37.5μA/MHz まで停止：Low から 0.2μA アクティブ：Lowから 66μA/MHz まで停止：Lowから 0.23μAまで アクティブ：Lowから 96μA/MHz まで停止：Lowから 0.23μAまで (言及していません) アクティブ：85μA/MHz スタンバイ：1.5µA アクティブ：71µA/MHz スタンバイ：1µA 最小サイズの QFN パッケージ (2 x 2) および BGA パッケージ (0.861 x 1.6)、0.5/0.65mm ピッチ パッケージ、業界とのピン互換
DMA		 5V 電源DMAウィンドウウォッチドッグタイマ
(1) MSPM0C1103 および MSPM0C1104：24MHz、MSPM0C1105 および MSPM0C1106：32MHz
(2) H シリーズの最初のデバイスの対応電圧は 4.5～5.5V で、今後より幅広い電源電圧にも対応する予定です。
(3) RL78のストップモードは、MSPM0シャットダウンモードと同様です (CPU、クロック、ペリフェラルはシャットダウン)。