JAJA893A June 2025 – August 2025 HDC3020 , HDC3020-Q1 , HDC3021 , HDC3021-Q1 , HDC3022 , HDC3022-Q1 , HDC3120 , HDC3120-Q1
次に、HDC3020 が少量の浸水を確実に検出できることを確認するために、HDC3020 を過熱テストしました。さまざまな条件で 3 滴のテスト データを調べた結果、所定のテスト エンクロージャについて浸水イベントを検出するため、10m%RH/s のスルー レート スレッショルドを選択しました。
すべての温度および湿度条件にわたる 3 回の降下テストの結果を、表 5-1と図 5-8にまとめます。いずれの場合も、入力イベントは 40 秒以内、ほとんどの場合数秒以内に検出されました。図に示すように、より乾燥した条件では、より湿度の高い始動条件に比べてはるかに高いピーク RHスルー レート (低温や乾燥した空気で最大 106.0m%RH/s) を実現しました。また、乾燥条件により、 (2Hz 自動測定レートを使用して) 高温乾燥空気中で 1.5 秒の速さで侵入イベントをより迅速に検出することができました。低温でのピーク スルー レートは高温時よりも高くなりました。たとえば、低温と高湿と高温または高湿のテスト結果を比較します。この挙動は、平衡飽和蒸気圧が低温で低くなるため、水分に対する環境容量が小さくなり、水分量の変化が小さいため、RH の変化が大きくなるため説明できます。高温および多湿の条件でのワースト ケース テスト シナリオでも、入力イベントにより生じる湿度スパイク (22.6m%RH/s) は 10m%RH/s のスレッショルドを十分に超えました。これは、選択された閾値が現実的な環境条件の範囲全体にわたって適切であることを確認します。
| テスト条件 | ピーク RH (相対湿度) 10 秒スルー レート | Δ侵入検出までの時間 |
|---|---|---|
| 22°C、45%RH (屋内外) | 17.1m%RH/s | 21.0s |
| 50°C、20%RH (ホット/ドライ) | 78.1m%RH/s | 1.5s |
| 50°C、70% RH (高温および湿気) | 22.6m%RH/s | 38.5s |
| 10°C、10%RH (低温/乾燥) | 106.0m%RH/s | 3.5s |
| 10°C、70% RH (低温および高湿度) | 96.4m%RH/s | 3.5s |