JAJAA01 September   2025 TMAG3001 , TMAG5253

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2ホール効果センサの利点
    1. 2.1 キー用のホール効果センサ
    2. 2.2 ノブ向け、3D ホール効果センサ
  6. 3キープレス設計に関する考慮事項
    1. 3.1 キープレス設計のシミュレーション
    2. 3.2 キー押下ベンチの結果
  7. 4キーボードの設計例
  8. 5まとめ
  9. 6参考資料

キーボードの設計例

図 4-1に、矢印キーとノブの両方として機能するように設計された 4 つのキーを持つキーボード設計の例を示します。この設計例では、矢印キーに 4 つの TMAG5253 デバイスを、ノブに 1 つの TMAG3001 を使用しています。また、矢印キーごとに RGB LED が付属しているため、キーを押していないときに色が点灯し、押下すると白色になることがあります。LED の色はノブで制御されるため、ノブが回転して LED の色が変わる可能性があります。ノブで 3D ホール効果センサを使用する方法や角度測定に 3D ホール効果センサを使用する方法の詳細については、『家電製品でのノブ用の 3D ホール効果センサ』アプリケーション ノートまたは『多軸ホール効果センサによる角度の測定』アプリケーション ノートをそれぞれ参照してください。

 キーボードの設計例図 4-1 キーボードの設計例

前述のキーボード設計の回路図は、図 4-2 に示します。このキーボードの例では、マルチプレクサを使用して TMAG5253 の 4 つの ADC 出力を切り替えることで機能します。MCU を使用してマルチプレクサの入力 (TMAG_EN0 および TMAG_EN1) を制御することで、MCU は 4 つの矢印キー出力のうちどれを聴くかを選択できます。

 キーボード設計例の回路図図 4-2 キーボード設計例の回路図

表 4-1に、キーボード矢印ロジックの真理値表を示します

表 4-1 キーボードの真理値表
TMAG_EN0TMAG_EN1選択されたキー
00左矢印
01下矢印
10右矢印
11上矢印

図 3-10に示すキーボードデザイン例を使用すると、MSP-EXP432E401Y などの、テキサス・インスツルメンツのランチパッドを使用して、図 3-9に示すヘッダーに接続し、ボードに電源を供給して対話型操作を実現することができます。