JAJAA11 September 2025 F29H850TU , F29H859TU-Q1
セクション 3.2 で説明しているように、エラー アドレスとプログラム カウンタ アドレスを、エラーのソースのデバッグに使用できます。このセクションでは、F29 SDK から esm マルチコアの例 (esm_ex1_cpu1_cpu3) を取得したエラー アドレスとプログラム カウンタの解釈を示します。
プログラム カウンタ (PC) のアドレスを CCS 分解図にコピーして、エラーの発生したソース コードを見つけることができます。この例では、図 4-7に示すように、EAM キャプチャされた PC アドレス (0x10402C14) に対する対応する PC アドレス CCS 分解表示を見ると、EAM の高優先度アドレス レジスタにも記録されている、位置 0x20000000 (M0 RAM) へのデータ書き込み動作を示しています。したがって、PC アドレスおよびエラー アドレス情報では、ユーザーは、エラーの原因となったメモリ位置への特定の CPU3 ソース コード書き込み動作をピンポイントで特定できます。
CPU3 DW (データ書き込み) バスで発生したエラーは、CPU3 アプリケーション コードでは CPU3 コードから許可されていない M0RAM_data から M0RAM への書き込み動作があるため、コードの観点で期待される動作と一致します。CPU3 には M0RAM に対する読み取りデータ許可のみがあるため、この場合の書き込み動作では CPU3 DW バスでセキュリティ違反エラーが発生しました。
図 4-7 プログラム カウンタの分解図| メモリ | インターリーブ型 | CPU1 | CPU2 | CPU3 | HSM | RTDMA1 | RTDMA2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| M0 RAM | あり | 0WS データ (読み取りおよび書き込み) | 0WS データ (読み取り専用) | 3WS データ (読み取り専用) | - | - | - |