JAJSSZ1B December 2023 – September 2025 DRV8334
PRODUCTION DATA
DRV8334 ファミリのデバイスは、3 相モーター駆動アプリケーション用の統合型 4.5 ~ 60V ゲート ドライバです。デバイスは、3 つの独立したハーフブリッジ ゲート ドライバ、トリクル チャージ ポンプ、ハイサイドおよびローサイド ゲート ドライバの電源電圧用リニア レギュレータを統合することにより、システムのコンポーネント数、コスト、複雑性を低減しています。このデバイスは、電流シャント (または電流センス) アンプも内蔵しています。標準のシリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI) を使うと、デバイスの各種設定とフォルト診断情報の読み出しを外部コントローラから簡単に行うことができます。
本ゲート ドライバは外付け N チャネル ハイサイド / ローサイド パワー MOSFET をサポートしており、最大 1A (ソース) / 2A (シンク) のピーク電流を駆動することができます。ハイサイド ゲート駆動の電源電圧は、ブートストラップ コンデンサから生成されます。ローサイド ゲート ドライバの電源電圧は、12V に制御される PVDD 電源からリニア レギュレータ GVDD を使用して生成されます。
スマート ゲート ドライブ アーキテクチャはゲート駆動出力電流の強度を動的に調整する機能を備えています。これにより、ゲート ドライバはパワー MOSFET の VDS スイッチング速度を制御できます。この機能により、外部のゲート駆動抵抗およびダイオードが不要になるので、部品表 (BOM) の部品点数や、コスト、プリント基板 (PCB) 上に占める面積が低減します。このアーキテクチャでは、ゲート ドライバで発生する短絡からの保護、ハーフブリッジのデッド タイムの制御、外部パワー MOSFET の dV/dt 寄生ターンオンからの保護のために、内部ステート マシンも使用します。
DRV8334は、ローサイド シャント抵抗を使用してすべての外部ハーフブリッジを流れる電流のレベルを監視するために、電流センス アンプが内蔵されています。電流センス アンプのゲイン設定は、SPI コマンドを介して調整できます。
高いレベルでデバイスが統合されていることに加え、DRV8334には、広範な保護機能も組み込まれています。電源低電圧誤動作防止 (PVDD Uv)、レギュレータ低電圧誤動作防止 (GVDDUV)、VDS 過電流監視 (VDS OCP)、RSENSE 過電流監視 (SNS_OCP)、過熱シャットダウン (OTW および OTSD) などの機能が挙げられます。故障イベントは、nFAULT ピンで通知されます。