JESD204C レシーバには、信頼性を向上させるウォッチドッグタイマ-が内蔵されています。ウォッチドッグタイマーの役割は、リンクが「ダウン」状態で過度に時間を費やしている場合、またはリンクが「アップ」しているものの一貫して CRC エラーや修正不可能な FEC エラーが生成されている場合に、PHY 層をリセットすることです。
- ウォッチドッグタイマーは、FDACCLK/2048 でクロックされる アップ/ダウンカウンタで構成されます。カウンタは、クロックの立ち上がりエッジで増加/減少します。
- JESD インターフェイスが有効になっている場合、カウンタはSYS_EN=0 またはMODE> 1 になると、常に 0 に初期化され、SYS_EN_EN=1 && MODE<=1 となると動作を開始します(JESD_Mを参照)。
- リンクがアップしていて、FEC または CRC エラーの数がしきい値(LINK_UP&!DI_FAULT=1)を超えていない場合、カウンタはプログラム可能な量ずつ減少します(JTRを参照)。カウンタは、0 で飽和します。
- 障害が検出されたときに、少なくともクロックエッジで信号を捕捉できるように、この機能の DI_FAULT 信号は拡張されています。
- LINK_UP&!DI_FAULT=0 の場合、カウンタは 128 ずつ増加します。
- カウンタのインクリメントがオーバーフローの原因になることはありません。
- カウンタが JTT で定義されたしきい値に達すると、すべてのレーンの PHY 層は一回の FDACCLK/2048 サイクルの間無効になります。また、JTPLL = 1 の場合にのみ、PHY PLL および基準分周器も 1 回の FDACCLK/2048 サイクルの間無効になります。PHY がリセットされると、カウンタは 0 に戻ります。