JAJT465 March 2025 LM5066I , TPS25984B
TVS ダイオードは、電圧スパイクから電子部品を保護するように設計されています。TVS ダイオードは、ダイオードの電圧がアバランシェ ブレークダウン電位を超えると動作を開始します。図 4は、TVS ダイオードの電流電圧曲線のグラフです。
図 4 TVS ダイオードの特性。図 3 から理解できるように、最終的なクランプ電圧は電流の関数になります。この電流は TVS ダイオードがシャントされ、TVS ダイオードの動的抵抗 (Rd) が変化します。ここでも動的抵抗は、ダイオード パッケージ サイズと、TVS ダイオードが電流をシャントする期間 (tP) の関数です。
たとえば、SMAJ ダイオード (13.52mm2) の Rd は SMBJ ダイオード (19.44mm2) よりも高いため、SMAJ ダイオードは特定のシャント電流でより高いクランプ電圧につながります。
これらの Rd の値を使用してクランプ電圧を計算します。これらの値は、TVS ダイオードのメーカーのデータシートから取得しています。
tp≤ 20μs の場合:
20μs < tp < 1ms の場合:
tp≥1ms の場合:
このマルチパラメータ依存性は、困難な反復設計プロセスをもたらします。設計を容易にするため、TI は TVS セレクション [5] 用のオンライン ツールをリリースしました。図 5 は設計方法をフローチャートとして示し、表 1 はラック サーバーの一般的な仕様をリストしています。
図 5 TVS ダイオード選択のフローチャート。| パラメータ | 値 |
|---|---|
| 公称動作電圧 (VIN) | 12V |
| 最大動作電圧 (VDC_max) | 13.2V |
| サーキット ブレーカ電流 (IP) | 200A |
| 寄生インダクタンス (L) | 100nH |
| 最大許容電圧 (VC(max)) | 20V |
| 最大動作温度 | 75°C |