JAJU510J March 2018 – February 2025 TMS320F28P550SG , TMS320F28P550SJ , TMS320F28P559SG-Q1 , TMS320F28P559SJ-Q1
図 2-26 に示すインバータ フィルタでは、KCL と KVL を使用して、式 28 を記述できます。
図 2-26 インバータ モデル

別のノードでも同様に、KCL と KVL を使用して、式 16 を式 16 のように記述できます。

Rf は無視できると仮定すると、式 17 はコンデンサの電圧用に次のように記述できます。

通常は、同期基準フレーム制御が設計されます。この設計では、dq は送電網側の周波数速度で回転する基準フレームで、d 軸が送電網の電圧ベクトルに揃うように配置して使用します。基本的な三角関数の公式を使用すると、id および iq は式 18 および式 19 のように記述できます。


微分を取って偏微分定理を使用すると、式 20 は次のようになります。


状態式は次のようになります。


これらの式を使用すると、式 23 のようになります。

上記の式にラプラス関数を適用すると、次のようになります。

制御ダイアグラム形式で記述すると、次のようになります。フィードフォワード要素を追加して、モデルに存在する追加の外乱およびエラーの原因を除去します。次の 2 つのフィードフォワード要素が追加されます。
図 2-27 に示すような図になります。

ここで
図 2-28 Iq 電流ループ モデルフィードフォワード要素を使用する場合、小信号モデルは式 25 のように記述できます (注:バス電圧と送電網の電圧の検出範囲は異なるので、別のスケーリング係数が適用されます)。

LCL フィルタの場合、式 26 に示すような簡略化モデルを想定できます。

電流ループ プラントは、図 2-29 に示すように、電流ループのソフトウェア周波数応答アラート (SFRA) 測定データと比較されます。
図 2-29 電流ループ プラントの周波数応答のモデルと測定値の比較式 27 は、閉ループ動作用に設計された補償回路を表します。

図 2-30 の開ループプロットを達成すると、Id および Iq ループで約 1kHz を超える帯域幅が得られます。
図 2-30 電流ループ、開ループ応答のモデルと測定値の比較