JAJU510J March 2018 – February 2025 TMS320F28P550SG , TMS320F28P550SJ , TMS320F28P559SG-Q1 , TMS320F28P559SJ-Q1
ラボ 5、ラボ 6、ラボ 7 では、PFC モードで電力段を動作させる手順を詳しく説明します。ラボ 5 は開ループでの PFC 動作モードです。ラボ 6 は閉電流ループでの PFC 動作モードです。ラボ 7 は、閉電圧および電流ループでの PFC 動作モードであり、HIL プラットフォームと実際のハードウェアの両方を使用してこれをチェックします。
DC バス過電圧のチェックをすべての PFC ラボ (ラボ 5 ~ ラボ 7) に DC バス電圧のフィルタされた値を使用して追加します。TINV_filterAndCheckForBusOverVoltage() 関数は ISR1 から実行し、DC バスの過電圧状態をチェックします。過電圧状態では、この関数によりすべての PWM 出力がオフになり、システム動作状態が「バス過電圧状態」として登録されます。フィルタされた DC バス電圧は、瞬間検出された DC バス電圧から平均化関数 EMAVG を使用して計算されます。これらはすべて ISR1 内で計算されます。
フィードフォワードおよびデカップリング機能は ISR1 内に実装されており、電流ループを使用するすべての PFC ラボに追加されています。 そのため、PFC モードでは、ラボ 6 とラボ 7 でこれを行います。このフィードフォワードおよびデカップリング機能では、フィルタ処理された DC バス電圧を、ユーザー定義の最小バス電圧と比較して、クランプされフィルタ処理された DC バス電圧を計算します。これも ISR1 内で実行されます。このクランプされフィルタ処理された DC バス電圧と電流コントローラ出力を使用して、最終的にフィードフォワードおよびデカップリング機能を実装します。
SDFM ベースの電流検出では、すべての PFC ラボに過電流保護 (OCP) も追加されています。
図 3-17 に、ハードウェア設定を示します。DC 端子 J13 および J18 は、電子負荷に接続されています。12V の補助電源を端子 J3 に接続します。3 相 AC ソースは、端子 J14、J16、J17 (A、B、C) に接続されています。J30 は、ソース PE に接続されている PE 端子です。テストの構成に使用した機器の詳細については、ハードウェア テスト設定のセクションを参照してください。