JAJU840A April 2022 – April 2024
TMAG5273 は、幅広い産業用およびパーソナル エレクトロニクス アプリケーション向けに設計された低消費電力のリニア 3D ホール効果センサです。このデバイスは X、Y、Z 軸に 3 つの独立したホール効果センサを内蔵しています。高精度アナログ信号チェーンと 12 ビット A/D コンバータにより、磁界のアナログ測定値をデジタル値に変換します。I2C インターフェイスは、いくつもの動作 VCC 範囲に対応するとともに、低電圧マイクロコントローラとのシームレスなデータ通信を行います。このデバイスには温度センサが内蔵されており、特定の磁界における熱履歴の確認または温度補償の計算など、各種システム機能に利用できます。
TMAG5273 は、I2C インターフェイスを使用して、磁気軸と温度測定の自由な組み合わせに構成できます。さらに、このデバイスは各種の電力オプション (ウェークアップおよびスリープ モードを含む) を設定できるため、設計者はシステム レベルのニーズに基づいてシステムの消費電力を最適化できます。複数のセンサ変換方式と SPI 読み取りフレームにより、スループットと精度を最適化できます。専用の INT ピンは、低消費電力のウェークアップおよびスリープ モード時にシステム割り込みとして使用でき、マイクロコントローラが新しいセンサ変換をトリガするためにも使用できます。
内蔵の角度計算エンジン (CORDIC) は、軸上と軸外の両方の角度測定トポロジについて、360° の角度位置情報を提供します。角度の計算は、ユーザーが選択した 2 つの磁気軸を使用して行います。このデバイスは磁気ゲインとオフセット補正機能を搭載しており、システムの機械的誤差発生源による影響を緩和します。