JAJU889A May 2023 – May 2025
トラクション インバータ システムは、誘導性負荷を使用して定格電圧および電力レベルでテストされています。UCC5880-Q1 ゲート ドライバの駆動能力が変更され、システムの効率に及ぼす影響が調べられています。以下の図に、SiC MOSFET のドレインソース間電圧 (Vds) と位相電流のスコーププロットを示します。図 3-18 と図 3-19 に、弱いゲート駆動強度を持つテスト波形を示します。図 3-20 と図 3-21 に、強力なゲート駆動能力を持つテスト波形を示します。表 3-6 に、テスト条件と結果の電力を示します。誘導性負荷テストでは、負荷電力は再循環されます。そのため、外部 DC 電源はシステム損失のみを供給し、Ploss. として定量化されています。駆動強度が高いと、システム損失が低減することがわかります。これは主に、スイッチング損失の低減によるものです。ただし、図 3-20 に示すように、駆動強度が高いと、SiC MOSFET のドレイン ソース間電圧オーバーシュートも大きくなります。UCC5880-Q1 ゲート ドライバの可変駆動強度機能により、システム損失をリアルタイムで最適化できます。
| ゲート駆動強度 | DC バス電圧 | RMS 電流 | Ploss |
|---|---|---|---|
| 弱 | 800V | 285A | 4.2111kW |
| 弱 | 800V | 320A | 5.1627kW |
| 強 | 800V | 285A | 2.273kW |
| 強 | 800V | 320A | 2.747kW |