JAJU922A October 2022 – February 2024
タンクの設計を理解するには、最初に、第 1 高調波近似を使用した第 1 高調波分析 (FHA) で、バッテリ充電モードと逆方向パワーフローモードの両方のゲインを分析する必要があります。共振タンクの概略図を 図 2-4 に示します。
図 2-4 バッテリ充電モード (BCM) 時の CLLLC 共振タンクの FHA モデル図 2-4 の用語は以下のとおりです。
| Vprim (TTPLPFC_VBUS) | 1 次側の入力電圧 |
| Lrp | 1 次側の共振インダクタ |
| Crp | 1 次側の共振コンデンサ |
| NCLLLC | トランスの巻線比 |
| Lm | 磁化インダクタ |
| Vsec | 2 次側の出力電圧 |
| Lrs | 2 次側の共振インダクタ |
| Crs | 2 次側の共振コンデンサ |
| RL | 2 次側出力で FHA を使用した場合の実効負荷 |
ここで、実効 RL は
として計算され、RL_dc は出力における DC 抵抗性負荷であることに注意してください。
1 次側で 2 次側の数量を参照すると、以下のようになります。
図 2-5 BCM で 1 次側の数量を参照した FHA CLLLCKCl と KVL を使用すると、ゲイン計算式は 式 1 のように記述できます。

同様に、逆方向の電力フローについても、回路は 図 2-6 に示すように簡略化でき、ゲインは 式 2 のように記述できます。

図 2-6 RCM におけるゲイン計算の FHA モデル式 1 と 式 2 は、設計用に選択されたパラメータに基づいて電圧ゲインを調べるために、以下のセクションで使用されます。