JAJU960A November   2024  – May 2025

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   設計を開始
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1評価基板の概要
    1. 1.1 はじめに
    2. 1.2 キットの内容
    3. 1.3 仕様
    4. 1.4 製品情報
  8. 2ハードウェア
    1. 2.1 構成
      1. 2.1.1 評価設定の要件
      2. 2.1.2 接続図
    2. 2.2 ジャンパ情報
    3. 2.3 電源要件
    4. 2.4 基準クロック
    5. 2.5 出力接続
    6. 2.6 テスト ポイント
  9. 3ソフトウェア
    1. 3.1 ソフトウェアの説明
    2. 3.2 ソフトウェアのインストール
    3. 3.3 USB2ANY インターフェイス
  10. 4実装結果
    1. 4.1 評価設定
    2. 4.2 性能データおよび結果
      1. 4.2.1 RF 出力
      2. 4.2.2 VCO 較正
        1. 4.2.2.1 アシストなし動作
        2. 4.2.2.2 フルアシスト動作
      3. 4.2.3 SYSREF
        1. 4.2.3.1 SYSREF クロック生成
        2. 4.2.3.2 SYSREF パルスの生成
        3. 4.2.3.3 SYSREF リピータ モード
      4. 4.2.4 位相調整
      5. 4.2.5 位相同期
        1. 4.2.5.1 カテゴリ 1b SYNC およびカテゴリ 2 SYNC
        2. 4.2.5.2 カテゴリ 3 SYNC
      6. 4.2.6 ピン モード
  11. 5ハードウェア設計ファイル
    1. 5.1 回路図
    2. 5.2 PCB のレイアウト
    3. 5.3 部品表 (BOM)
  12. 6追加情報
    1. 6.1 デバッグ情報
    2. 6.2 商標
  13. 7改訂履歴

フルアシスト動作

VCO 周波数が変更されるたびに、VCO 較正を実行するのではなく、フル アシスト動作で PLL がロックする VCO コアと帯域を指定します。結果として、VCO 較正時間は発生しません。VCO 周波数を切り替えるのに要する合計時間は、レジスタ プログラミング時間に PLL ロック時間を加えたものになります。

特定の VCO 周波数に使用する VCO コアと帯域を知るには、VCO 較正を 1 回だけ実行し、レジスタの読み戻しを実行してこの情報を収集し、ルックアップ テーブル (LUT) に格納する必要があります。VCO パラメータに加えて、VCO ダブラを使用する場合は、VCO ダブラ パラメータも同様の方法で取得できます。たとえば、VCO 周波数を 7500MHz と 15GHz の間で再度スイッチングを行います。RFOUTA は 4 分周された出力です。フル アシスト動作では、ロック時間 (レジスタ プログラミング時間を除く) は 20µs よりも短くなります。

LMX2624SPEVM LMX2695SEPEVM LMX2824EPEVM フル アシストでのジャンプ ダウン図 4-16 フル アシストでのジャンプ ダウン
LMX2624SPEVM LMX2695SEPEVM LMX2824EPEVM フル アシストでの ジャンプ アップ図 4-17 フル アシストでの ジャンプ アップ
プログラミング情報:

A. LUT の作成

  1. MUXOUT = Register read back (レジスタの読み戻し) を設定します。
  2. READBACK = Read state machine value (ステート マシンの値の読み取り) を設定します。
  3. アシスト動作なしで LMX デバイスを 7500MHz にロックするようにプログラムします。
  4. Register read back (レジスタの読み戻し) ボタンを 1 回クリックし、Full assist read back (フル アシスト読み戻し) 列に表示されたレジスタ値を読み戻します。これらの値をテキスト ファイルに記録します。
  5. 15GHz の場合は、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
LMX2624SPEVM LMX2695SEPEVM LMX2824EPEVM LUT の作成図 4-18 LUT の作成
LMX2624SPEVM LMX2695SEPEVM LMX2824EPEVM フル アシスト プログラミング図 4-19 フル アシスト プログラミング

B. LUT データの適用

  1. VCO_FULL_ASSIST = 1 に設定します。
  2. DBL_BUF_EN = 1 に設定します。
  3. VCO = 7500MHz になるように、PFD_DLYPLL_NPLL_NUM をプログラムします。
  4. LUT の値を使用して、VCO_SELVCO_DACISETVCO_CAPCTRL をプログラムします。
  5. Calibrate VCO (VCO の較正) ボタンを 1 回クリックして、VCO スイッチングを開始します。(試験装置のトリガーには CSB ピンを使用します。)
  6. VCO = 15000MHz についても、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
  7. Calibrate VCO (VCO の較正) ボタンを 1 回クリックして、VCO スイッチングを開始します。(試験装置のトリガーには CSB ピンを使用します。)