VCO 周波数が変更されるたびに、VCO 較正を実行するのではなく、フル アシスト動作で PLL がロックする VCO コアと帯域を指定します。結果として、VCO 較正時間は発生しません。VCO 周波数を切り替えるのに要する合計時間は、レジスタ プログラミング時間に PLL ロック時間を加えたものになります。
特定の VCO 周波数に使用する VCO コアと帯域を知るには、VCO 較正を 1 回だけ実行し、レジスタの読み戻しを実行してこの情報を収集し、ルックアップ テーブル (LUT) に格納する必要があります。VCO パラメータに加えて、VCO ダブラを使用する場合は、VCO ダブラ パラメータも同様の方法で取得できます。たとえば、VCO 周波数を 7500MHz と 15GHz の間で再度スイッチングを行います。RFOUTA は 4 分周された出力です。フル アシスト動作では、ロック時間 (レジスタ プログラミング時間を除く) は 20µs よりも短くなります。
図 4-16 フル アシストでのジャンプ ダウン
図 4-17 フル アシストでの ジャンプ アッププログラミング情報:
A. LUT の作成
- MUXOUT = Register read back (レジスタの読み戻し) を設定します。
- READBACK = Read state machine value (ステート マシンの値の読み取り) を設定します。
- アシスト動作なしで LMX デバイスを 7500MHz にロックするようにプログラムします。
- Register read back (レジスタの読み戻し) ボタンを 1 回クリックし、Full assist read back (フル アシスト読み戻し) 列に表示されたレジスタ値を読み戻します。これらの値をテキスト ファイルに記録します。
- 15GHz の場合は、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
図 4-18 LUT の作成
図 4-19 フル アシスト プログラミングB. LUT データの適用
- VCO_FULL_ASSIST = 1 に設定します。
- DBL_BUF_EN = 1 に設定します。
- VCO = 7500MHz になるように、PFD_DLY、PLL_N、PLL_NUM をプログラムします。
- LUT の値を使用して、VCO_SEL、VCO_DACISET、VCO_CAPCTRL をプログラムします。
- Calibrate VCO (VCO の較正) ボタンを 1 回クリックして、VCO スイッチングを開始します。(試験装置のトリガーには CSB ピンを使用します。)
- VCO = 15000MHz についても、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
- Calibrate VCO (VCO の較正) ボタンを 1 回クリックして、VCO スイッチングを開始します。(試験装置のトリガーには CSB ピンを使用します。)