JAJU967 December 2024
図 3-13 に、200mA での出力電圧が 3.3V であるTPS54218 の評価に使用される WEBENCH® 設計を示します。WEBENCH® Power Designer ツールを使用すると、ユーザーが選択した製品のリアルタイム データ (効率、過渡応答、起動など) をシミュレートし、Altium ファイルをエクスポートして基板設計を完了させることができます。
超音波電源設計では、FPGA および AFE 用の低電圧電源に電力を供給するために TPS54218 を選択しました。設計全体のサイズが問題となったため、モジュールは検討されました。システム全体の効率を評価し、パワー モジュールと DC/DC コンバータ (内部インダクタと外部インダクタ) の違いを比較しました。DC/DC コンバータの設計 (TPS54218) では、インダクタ値を増やすことでより柔軟性が高くなり、効率が向上しました。
さまざまなインダクタ値が降圧コンバータの効率にどのような影響を及ぼすかを比較する際に、2 つの異なるインダクタ値を使用して TPS54218 を評価しました。図 3-14 で、負荷ジェネレータを使用して、2 つの異なるインダクタ値 (2.2μH と 33μH) に対して TPS54218 の効率をテストしました。軽負荷条件の場合は、33μH インダクタの効率が 2.2μH デザインと比べてはるかに高くなります。これは、インダクタの AC 導通損失によるもので、設計の効率が低下します。低電圧電源設計については、効率向上のために 33μH インダクタを選択しました。
図 3-15 TPS54218 2V 電源出力電圧リップル図 3-15に、TPS54218 の 2V 電源出力電圧リップルを示します。測定したピーク ツー ピーク リップルは、14.4mV で測定されたものです。残りの低電圧電源はいずれも、出力電圧リップルが 10mV 未満です。