MPOST:一部の初期素材ではメモリ パワーオン セルフテストが実行されません
詳細
MPOST (メモリ パワーオン セルフテスト) は、機能安全アプリケーションで使用して、電源投入時にデバイスのメモリをテストすることができます。この機能は、DCSM セキュリティ ツールを使用して Z1_GPREG2.MPOST ビットへ書き込むことでアクティブになります。影響を受ける素材は、Z1_GPREG2.MPOST ビットに書き込んでも、MPOST は実行されません。
回避方法
- OTP リビジョンの確認:固定素材の OTP リビジョン番号は 2 より大きくなります。OTP リビジョン番号は、表 3-6 を使用して求めることができます。MPOST は、『TMS320F280013x リアルタイム マイコン テクニカル リファレンス マニュアル』に記載されているとおりに動作します。
- F280013x SDL での等価性テメモリ テスト:F280013x ソフトウェア診断ライブラリ (SDL) の一部として含まれている STA_MARCH 関数を使用すると、メイン アプリケーションから実行できるメモリの等価性テストになります。SDL は次の親ディレクトリの C2000Ware インストールに含まれています:C:/ti/c2000/C2000Ware_5_02_00_00/libraries/diagnostic/f280013x/。このメモリ チェックの実行方法については、「examples」フォルダの「test application」プロジェクトと、「docs」サブフォルダの STL の説明を参照してください。
表 3-6 OTP リビジョン番号の位置
| アドレス |
8 ビット MSB |
8 ビット LSB |
| 0x0007 11DE |
0x5A |
OTP のリビジョン |