共に未来を切り拓く:TI 従業員が語る、影響力あるキャリアの築き方
TI のキャリアのさまざまな段階にいる従業員たちが、キャリア開発に関する重要な学びや、自分ならではのスキルや経験を活かしてインパクトを生み出す方法を共有します。
サーモスタットや自動車から、スマートフォンや人工衛星やデータ センターに至るまで、日常的に使用している電子デバイスの大半には、互いに通信を行う能力があり、複数の半導体チップを土台にしています。これら不可欠なチップを製作するために、才能にあふれた多様な人々がチームとして協力し、テクノロジーの限界を押し上げています。
これらの人々は、テクノロジーの未来に影響を与えるだけでなく、自身のキャリアや人生の未来も TI で形作っています。
「TI には、どんな役割でもインパクトを生み出す機会があります」と、TI の人材管理担当バイス プレジデントを務める Yesenia Moore は語ります。「皆さんの経験分野が、工学、製造、マーケティング、広報、財務、営業、あるいは他のどの分野であっても、皆さんが自らのスキルを高め、興味のあることに触れ、自分の成長を自らコントロールできる環境があります」。
では、TI のようなグローバル半導体企業はどのような組織でしょうか?ここでは、TI でキャリアを築く 3 人の従業員が語るストーリーをご紹介します。
日本でゲノム研究からトラブルシューティングへ
ゲノム研究に取り組む生物学専攻の大学院生だった頃、寺田祥子さんは自分がプロセス エンジニアとしてキャリアを歩むことになるとは夢にも思っていませんでした。現在、彼女は TI の日本支社で勤続 10 年目を迎え、次のキャリア ステップを見据えています。「TI では、管理職や技術職など、さまざまなキャリアパスがあります。私は現在エンジニアとしてキャリアアップを目指して、会津工場で日々努力しています」。
会津工場のクリーンルーム内、寺田さん(中央)と TI のチームメイト(両脇)。
TI のテクニカル リーダーシップ プログラムを修了したことが、寺田さんがキャリアの次のステップに臨むきっかけの一つでした。このプログラムは一連のオンライン学習モジュールで構成されており、最終的にはテキサス州ダラスの TI 本社で世界各国の参加者が集まり対面セッションが行われました。他の国の TI 従業員たちと繋がることは貴重な知見を得る機会でした。様々な人と接することは、個人的な、また技術者としての成長を促し、結果的に自身の成長とキャリアの発展にもつながったと寺田さんは語ります。
エンジニアを目指す人たちに TI を勧めるかどうか尋ねると、寺田さんは自信を持ってこう答えました。「TI は新卒にとって良い会社だと思います。特に、新しいことに積極的に挑戦したいと思っている人にはぴったりです。TI では、従業員が声を上げれば主体的に挑戦することを後押ししてくれます。仕事で複雑な課題に取り組み解決できたときは、嬉しいです。皆さんにも TI で達成感や成長を是非実感してもらいたいです」。
また、特に彼女のような非エンジニアリング分野出身者にとって、TI が継続的にトレーニングを提供してくれることが大きなメリットであったとも語っています。「TI に入社するまで、半導体についてはほとんど何も知りませんでした」と、寺田さんは振り返ります。生物学を専攻していた彼女にとって、半導体材料を扱う製造の現場での業務は当初大変でしたが、現在はトレーナーとして後輩に業務を教えられるまでになりました。「TI の従業員として最初の 1 年間に半導体の基礎入門を含むトレーニングを受けたことで、徐々に仕事に慣れることができました。自分の成功はメンターや同僚からのサポートとおかげだと感じています。それがあったからこそ、エンジニアとして成長することができました」。
寺田さんにとって、TI の社員であることの最大の魅力は、主体的に動ける風土だと言います。「未来のエンジニアである皆さんに伝えたいのは、新しい挑戦を恐れないでほしい、ということです。自らチャンスを掴めば、TI でのキャリアを通じて成長すると思います」。
あらゆるステップで好奇心を大切に
Mubina Toa さんは、いつでも好奇心でいっぱいです。それは、彼女が工学の分野に進む原動力になりました。
「私の父親はバングラデシュの小さな村で育ちました。そこには、成長の機会はほとんどありませんでした」と、彼女は語ります。「しかし、彼は状況に屈しませんでした。彼は教育を受け、電気技術者になりました」。
Mubina さんは当初、自らの父親と同じキャリアである工学の分野に進むことを迷いがありました。それでも、高校で初めて回路設計に取り組んだとき、好奇心それを上回ったといいます。「そのとき、パズルのピースがピタッとはまった感じがしました」と、彼女は語ります。「私は、テキサス A&M 大学(Texas A&M University)で電気工学を学ぶことに決めました」。
Mubina さんは幼い頃から、父親から影響を受けてきました。
Mubina さんは TI で 7 年以上勤めてきました。彼女は大学卒業後に製品マーケティング エンジニアとしてキャリアを開始し、現在は電流センシング システム マネージャとして 1 つの部門を指揮する責任を負っています。Mubina さんは、自分のキャリアのあらゆるステップで自らの好奇心を大切にしてきました。
「 TI では、自分が思い描くキャリアに向かって成長することができます」と、彼女は語ります。「自分好きな分野で専門性を深め、信頼される技術エキスパートになることもできますし、技術リーダーにとって名誉あるキャリアパスである Tech Ladder(テック ラダー)になることもできます。あるいは、現在の私のように、組織内でより高い立場になり、チームをリードすることもできます。もしくは、新しい分野に調挑戦して、TI 社内でほかの分野を経験することもできます。自分の目標に合ったキャリアを探せる機会がたくさんあります」。
Mubina さんのキャリアは、常にインパクトを残す経験によって築かれてきました。たとえば入社 1 年目には、彼女はいくつかの TI 製品の設計を担当し、それらの製品はお客様のソリューションの一部になりました。また、それらの製品は車載からパーソナル エレクトロニクスに至るまで幅広いアプリケーションで現在も使用されており、継続的に売り上げに貢献しています。彼女は現在、EV(電気自動車)充電からソーラー エネルギーに至るまで多様な用途に対応する、高速、高信頼性、かつ安全な電流センシング ソリューションを定義・革新するチームをリードしています。
大学から就職へ進もうとしている人、あるいは既にキャリアがあり次のステップに踏み出すことを考えている人に対する Mubina さんのアドバイスは、「努力を惜しまず、自分の希望を周囲に伝えるること」です。
「TI での私の成長の大半は、好奇心を持つこと、努力すること、そして新しいチャンスに自ら手を挙げることによって実現してきました」と、彼女は語ります。「これに加えて、技術トレーニングや能力開発プログラム、オンデマンド学習クラス、 TI の Employee Resource Groups(ERG:従業員リソース グループ)が主催するキャリア ワークショップなど、TI が提供する様々な成長の機会を活用することで、より革新的で、つながりが深く、新しい視点を柔軟に受け入れられるようになります」。
Mubina さんは、TI 入社初期に参加した New Employee Network(新規雇用従業員ネットワーク:NEN)やWomen’s Employee Network(女性従業員ネットワーク:WEN)が、ネットワークを築き、職場に馴染む大きな手助けになったと振り返ります。「WEN に参加したことで、社内のさまざまな女性たちと出会うことができました。その中には私にインスピレーションを与えてくれた人もいて、キャリアの意思決定を支えてくれるメンターになってくれた人もいます」と、彼女は語ります。「また、他部署でまったく異なる役割を持つ人たちと意見交換をしたり、人間関係を築くことで、自分の視野が広がり、成長につながったと感じています」。
キャリアを再構築する力
大学で心理学を学んだ 1 人の電気技術者は、TI でどのように営業部門のリーダーになったのでしょうか?Matt Pickett さんの場合、数学が鍵になりました。
「高校を卒業して電気技術者として働いていたんですが、もともと数字には強かったんです」。Matt さんは、大学で最初の学期に心理学を学び始めたとき、彼は自分の経験と興味が、むしろ工学分野にあると気づいたといいます。
その後、Matt さんはフロリダ大学(University of Florida)をで電気工学の学位を取得し、TI にテスト エンジニアとして入社しました。「私は当初、数百万ドルする装置とのインターフェイスを確立するためのハードウェアを設計し、ソフトウェアを開発していました。その装置は、データシートに記載のあるすべての仕様をテストするものでした」と振り返ります。彼の最初の仕事は、まさに工学要素が強いポジションでした。
Matt さんはその後、エンジニアのチームを率いる人事マネージャとしての経験を積んだあと、会社のビジネス面への理解を深めるためにシステム エンジニアの役割へとキャリアをシフトしました。「それは魅力的な機会で、私にとって初めての顧客対応の仕事でした」と、Matt さんは語ります。「顧客のもとを訪れて市場ニーズを把握し、競合他社に関する知識を得て、新しい製品のビジネスケースを構築し、会社の売上拡大につなげるという業務でした」。
Mattさん は、顧客に直接関わる仕事にやりがいを感じ、FAE(フィールド アプリケーション エンジニア)マネージャーとして営業の経験を積み重ねていきました。この役割で彼の競争心は刺激され、エンジニアとしての経験や分析的な思考を活かして、顧客の高度な技術課題を解決することに尽力しました。「FAE というのは、技術の専門家であると同時に、お客様にとって信頼できるアドバイザーでもあります」。彼の工学分野のバックグランド、リーダーシップの経験、人間関係構築力が、キャリアのこの段階でうまく結びついたといいます。
Matt さんは現在、TI の産業用、航空宇宙、防衛の分野を担当する部門で、フィールド アプリケーション エンジニアのチームを率いています。そして彼は、自分と同じように、営業のキャリアに挑戦するエンジニアがもっと増えてほしいと考えています。「ちょっと偏っているかもしれませんが、FAE はエンジニアとして歩める最良のキャリアパスの一つだと思っています。FAE に対する最大の誤解は、他のエンジニア職ほど技術的ではないと思われていることです。でも実際は、非常に高い技術力と対人スキルが求められ、幅広い製品群について精通し、創造的に考えながらお客様に最適な提案をする必要があります」。
Matt さんにとって、店頭で自社の部品が使われている製品を目にする瞬間は、この仕事の中でも特にやりがいを感じる瞬間の一つだといいます。「店舗に並んでいる製品を見て、『これは TI のビジネスとしてお客様と一緒に実現したものだ』と思えるのは本当にうれしいことです。それが会社の売上に貢献していると実感できるのは、とても素晴らしい体験ですね」と、彼は語ります。
TI での 17 年間を振り返りながら、Matt さんは、キャリアを成功に導く鍵は、強力なネットワークを築くことです、とだといいます。「私はネットワークの力を本当に信じています」と、彼は語ります。さまざまな役割が会社の成功のためにどう連携しているのかをしっかりと理解することで、新たな機会への扉が開かれ、自分自身を他人と差別化することができるといいます。「それによって、自分のスキルセットのどこを磨くべきかを明確にし、興味のある新しい役割に向けて準備ができるようになります」。
未来を形づくるということ
世界各地の TI 従業員は、それぞれの経験やスキルを活かし、宇宙探査や車両の電動化、ロボティクス、再生可能エネルギー、ファクトリ オートメーション(工場の自動化)など、あらゆる分野で革新を推進し、影響力のあるキャリアを築いています。
「 TI 従業員一人ひとりの多様なバックグラウンドと視点こそが、私たちの製品をより革新的にし、TI の企業力をいっそう強化する原動力になっています」と、Yesenia は語ります。「TI のさまざまな職種で、 従業員たちがそれぞれの形で影響を与え、キャリアでを輝かせている姿にはいつも刺激を受けています。私たちは共に、テクノロジーの未来を形づくりながら、その過程での成長と学びを楽しんでいます」。