より良い世界の実現に向けて:私たちのコミュニティ、職場環境、環境の持続可能性への取り組み
教育への投資や環境負荷の低減、人材の育成、業界トップクラスの安全実績の維持など、私たちはより良い世界の実現に向けて、コーポレート シティズンシップへの取り組みを強化し続けています。
モハマド・ユヌスにとって、飢餓のない世界を目指すボランティア活動は、インドでの自身の生い立ちに根ざした個人的な情熱から生まれたものでした。
「子供の頃、貧困と食糧難に苦しむ人々を目の当たりにしました」と、テクノロジー・製造グループの上級副社長であるユヌスは述べています。「私たちのコミュニティでも同様の課題を見てきました。だからこそ、ボランティア活動にもっと時間を割きたいと思うようになりました」
ユヌスのストーリーは、コミュニティへの貢献に情熱を注ぐ世界中の TI 従業員(TIer)たちの数多くの物語のひとつであり、当社のコーポレート シティズンシップを支える重要な柱のひとつとなっています。
2024 年、年次のコーポレート シティズンシップ レポートで述べた通り、私たちはより強固なコミュニティの構築、TI 従業員のための働きやすく安全な職場環境の整備、環境負荷の低減に向けて、さらに前進することができました。
主なハイライトは以下の通りです。
- 従業員と退職者によって30万5,000時間のボランティア活動を実施
- TI、TI 財団、従業員、退職者、その他の寄付による支援総額は5,700万ドル
- 2020 年以降で最も低い事故発生率を達成
- 環境負荷低減のために200 件以上の効率化プロジェクトを実施
より強力なコミュニティの構築
当社に根づく奉仕の文化は、慈善活動やボランティア活動に尽力した創業者たちの志に端を発しています。例えば、TI の共同創設者である J. エリック・ジョンソンは、現在北テキサスで数百万人もの人々にサービスを提供する United Way of Metropolitan Dallas の設立に貢献しました。
「強い企業が強いコミュニティを築き、強いコミュニティが強い企業を育てる ― この信念は、95 年前の創業時と変わらず、今も私たちの企業文化に深く根付いています」と、奉仕・ボランティア活動担当ディレクターであり、TI 財団の事務局長でもあるアンディ・スミスは述べています。
私たちの社会貢献活動の根底にあるのは、従業員であることを誇れる会社、また隣人として望ましい会社であることです。
「世界中のどの TI オフィスであっても、TI 従業員がどこにいても、コミュニティに良い影響を与えたいという情熱は同じです」と、ユヌス氏は述べています。
2024 年、当社の従業員は STEM 教育などの分野で合計約 30 万 5,000 時間のボランティア活動を行い、TI、TI 財団、従業員、退職者は、地域のニーズに応えるため、5,700 万ドル以上の寄付を行いました。TI 財団のマッチング ギフト プログラムは、2024 年に 1,250 万ドルの資金提供とボランティア活動へのマッチングによって、その影響力をさらに広げました。
「テキサス・インスツルメンツの影響力は、資金的な投資をはるかに超えるものです」と、United Way of Metropolitan Dallas 社長兼最高経営責任者(CEO)のジェニファー・サンプソンは述べています。「TI は企業市民として高い基準を掲げ、従業員一人ひとりの関与が世界中のコミュニティに持続的かつ前向きな変化をもたらすことを実証しています」
キャリア開発と安全な職場づくり
TI の成功は、優秀な人材の確保と定着に支えられています。従業員が自らの将来に希望を持ち、十分な成長機会を得ながら、世界最大級のエンジニアリング課題に挑む問題解決者たちと共に働ける環境づくりを目指しています。
「TI は、あらゆる役職において個人の成長と影響力のある仕事ができる環境を提供しています」と、人材管理担当副社長のイェセニア・ムーアは述べています。「世界中の従業員がキャリアを築きながら TI の成功に貢献している姿を見るのは、とても喜ばしいことです」
2024 年には、TI は職場に関する 30 件以上の表彰を受け、従業員一人あたり平均 43 時間の学習機会を提供するなど、人材開発に投資してきました。また、すべての従業員を対象に、コミュニティ活動やキャリアの成長、メンター精度の促進を目的とした多くの従業員リソース グループの活動を支援しました。
また、業界トップクラスの安全実績を維持し、2020年以降で最も低い事故発生率を記録しました。さらに、建設現場では累計 1,400 万時間にわたり、業界平均を大きく上回る優れた安全記録を維持しました。
「当社の優れた安全実績は、従業員の行動、優れたチームワーク、そして私たちの価値観を日々実践する姿勢の表れです」と、環境・安全・健康・持続可能性チーム リーダーのハイディ・ミーンズは述べています。
より持続可能な未来の創造
環境の持続可能性もまた、私たちの価値観と志を体現する方法の一つであり、この分野での継続的な改善は私たちが大きな誇りとしていることです。
2024 年には、温室効果ガス(GHG)排出量の削減、再生可能電力(英語)の利用拡大、埋立廃棄物の低減、水使用量の削減など、長年取り組んできた環境持続性の目標を達成しました。
2024 年には、2030 年までにグローバル事業全体で 100% 再生可能電力を使用するという、新たな環境持続可能性の目標を発表しました。
「環境負荷を軽減するための取り組みを進めている企業の一員であることは、とても誇らしいことです」と、ハイディは述べています。「グローバル事業全体の効率化に注力することで、より持続可能な未来への道筋を築いています」
私たちはまた、お客様がより持続可能で安全な世界の実現に貢献する技術を導入できるよう支援しています。
- 窒化ガリウム(GaN)技術は、ソーラー インバータとバッテリー ストレージの電力効率を高め、より少ないエネルギー損失でより多くの電力供給を可能にします。
- データ センター、産業オートメーション、エネルギー グリッドにおけるスマートで接続された電力管理、センシング、リアルタイム制御技術は、エネルギーの無駄を最小限に抑え、システム効率を最大化します。
- 高度なレーダー センシングとエッジ AI を搭載した自動車用プロセッサは、人間の目では捉えられない危険を検知し、ドライバーの安全性を高めます。
- AI を活用した自動化により、ロボットが工場の安全リスクを監視し、製品不良を検出し、物流を合理化します。
TI は、半導体を通じてエレクトロニクスをより手頃にし、より良い世界を実現するという情熱を掲げており、責任ある企業市民、良き隣人であり続けるという長年の取り組みをさらに強化しています。これからも、コミュニティ、職場環境、そして環境に対して、意味あるかたちで未来を築いていきたいと考えています。
詳しくは TI.com/citizenship をご覧ください。