イノベーションとインパクトが出会う場所
職場におけるイノベーションの推進、地域社会における良き隣人としての責任の遂行、サステナブルな未来の創造
技術のブレークスルーは、必ずしもラボで生まれるとは限りません。地域社会の中から生まれることもあります。
TI とTI Foundation は数十年にわたり、戦略的な投資と従業員による寄付とボランティア活動を通じて、世界中の地域社会の発展と生活の質向上に貢献してきました。今後も、教育を社会貢献の中核に据え、福祉サービス、芸術、多様な地域社会活動への支援に取り組んでいきます。
主な教育プログラムとして、学区規模の STEM (科学、技術、工学、数学) 教育、教師や校長向けの育成・専門能力開発、そして斬新で優秀な STEM 教員を表彰する制度を実施しています。
STEM 分野を志す学生に将来の課題解決を担う存在になってもらうためには、早い時期から適切な指導と励ましが不可欠であり、その意味でもこれらの投資は非常に重要です。
TI Foundation のエグゼクティブ ディレクター兼寄付およびボランティア担当ディレクターの Andy Smith は「学生が高等教育やその先で成功するための基盤となる概念を学ぶうえで、教師は非常に重要な役割を担っています」と述べ、さらに「将来のリーダーやイノベーター、チェンジメーカーを育てる教師たちを支えることが重要です」と語っています。
TI はダラス ISD の中学校数学教師の指導効果向上を目的として、難解な内容を学ぶ生徒の学習支援 AI ツールの開発用に 170 万ドルを Educate Texas に寄付しました。
STEM 教育は、社会に前向きな変化をもたらすために取り組んでいる活動の一つにすぎません。 私たちは毎年、地域社会の発展、環境サステナビリティの強化、優れた職場文化の構築といった重要分野における進捗を評価し、その成果をコーポレート・シティズンシップ・レポートで公開しています。
イノベーションを軸にした企業文化の推進
イノベーションへの取り組みの原点は、それを積極的に後押しする企業文化にあります。人材管理担当バイス プレジデントの Yesenia Moore は、入社初日から社員一人ひとりに貢献と成長を促す企業文化が TI にあることを実感しています。
「インターンとして TI で働き始めた当初から、自分の考えを聞いてもらえただけでなく、その視点を大切にしてもらえたことに驚きました。しかしそれこそ、当社に根付くイノベーション文化でした。私たちは、誰もが自分の考えやアイデアを積極的に提案してほしいと考えています。もちろん、仕事に慣れていない新しいメンバーも同様です」と語っています。
2025 年、企業文化の醸成や、TI 従業員の充実したキャリア形成を支援するための取り組みが高く評価され、世界で 30 以上の賞を獲得しました。Yesenia は TI のキャリア促進プログラムについても語っています。このプログラムは、新卒の従業員を対象に集中的なトレーニングと能力開発の機会を提供するものであり、常に意欲と参加率の高いことで知られています。
「私たちは長年にわたり、新卒向けプログラムの強化に取り組んでおり、彼らがスムーズに業務へ適応して TI にしっかり溶け込めるよう支援してきました」と Yesenia は述べ、さらに「こうした支援は一人ひとりに合わせてきめ細かく実施しています。また、配属される役職によって内容も異なります」と語っています。
なお、TI 従業員の 2025 年の実績を以下に紹介します。
- 高い成果を上げる若手社員に対し、さまざまな職務を経験する機会と TI のエキスパートによる指導を提供する能力開発プログラムを実施。
- 自由な対話と一体感の醸成を目的として、従業員リソース グループ内にコミュニティを形成。
- 自分で能力開発を継続できる社内研修制度により、従業員が平均 59 時間の学習機会を活用。
- 個人として成果を出す立場から管理職への転換を目的としたプログラムに従業員が参加し、リーダーとして成功するための技術スキルと行動スキルを習得。
世界規模で継続的な変化を促すための寄付とボランティア
ダラス本社周辺の地域社会における、支援を必要とする人々への食料配布、小学生への学習指導、都市部での植樹、障がい者向け住環境の整備などのボランティア活動に加え、世界各地の TI 従業員が持続的な変化の実現に取り組み続けています。2025 年には、全従業員のボランティア活動時間は累計で 25 万時間を超えました。その他にも、誰もが STEM 教育を受けられる社会の実現に向けた継続的な取り組みとして、以下のプロジェクトを展開しました。
- 中国の上海において、十分な教育機会に恵まれない生徒向けに STEM を中心とする授業や活動を実施。
- ドイツのフライジングにおいて、神経多様性のある生徒を対象に、手に触れながら楽しく STEM 教科を学べるコーディング プロジェクトを実施。
- ノルウェーのオスロにおいて、子供たちに最先端のコーディング、ロボティクス、電子工学に親しめる機会を提供する非営利組織を設立、運営。
- 米国サンフランシスコ州のベイエリアにおいて、低所得層の生徒に STEM 教育を提供する放課後プログラムを設立。
その他の活動として、TI と TI Foundation は重点方針に沿った助成金、マッチング ギフト、現物寄付を通じて、事業展開している地域社会における生活の質の向上と持続的な変化を促すことで社会に貢献しています。「創業当初から社会貢献は TI の根幹を成すものであり、それは私たちが暮らし働くコミュニティを強くすることを意味します」と Andy は語ります。TI、TI Foundation、従業員および退職者からの寄付金の年間総額は、過去最高の 6,200 万ドルとなりました。
より持続可能な未来に向けて革新を続ける
環境サステナビリティは、当社が「自ら誇りを持って所属したい会社」、そして「隣人であってほしいと思える会社」を目指す姿勢を体現する取り組みの一つです。当社は、より大きなインパクトを生み出すために継続的なイノベーションを行っていることに誇りを持っています。環境・安全・衛生・環境サステナビリティ担当副社長の Heidi Means は次のように述べています。「環境保護への取り組みは、良き企業市民であるための当社の重要な活動の一つです」。「当社は毎年、サステナビリティへの取り組みにおいて着実かつ大きな前進を遂げています。」
主な成果として、スコープ 1 およびスコープ 2 温室効果ガス排出量目標の達成が挙げられます。2025 年末までに排出量を 25% 削減する目標を設定した後、当社は 41% の削減を達成しました。この目標達成に向け、効率向上のための製ツールと製造技術の更新、半導体製造工程におけるデバイス直近型サーマル排気処理装置の導入、さらに代替化学物質およびガスの利用拡大を進めました。Heidi は次のように述べています。「成果は数字として示されますが、その一つ一つには、世界中の TI 社員による多大な努力が込められています。」「これは当社のチームだけで成し遂げたものではなく、世界中の工場チームや事業チームが一丸となって実現した成果です。」
2025 年のその他の主な成果には、以下が含まれます:
- 世界全体での再生可能電力の使用率を 52% に引き上げ、すべての 300mm ウェハ工場で 100% を達成するとともに、200 件を超えるエネルギー効率改善プロジェクトを完了しました。
- 廃棄物の燃料転換およびリサイクルを推進し、廃棄物全体の 92% を埋立地への搬入対象外としました。
- 排水インフラおよび処理技術への投資を継続し、水の再利用率を 35% まで向上させました。
一つひとつの革新を積み重ねながら、限界を押し上げ、より良い世界へ
TI は、課題を解決して業界をリードする企業としての歴史を誇りとし、常に限界を押し上げながら、非常に重要な課題に取り組んできました。私たちは日々、より良い世界の実現に向けて取り組んでいます。
企業市民としての活動を優先事項として、すべての TI 従業員が毎日その推進に貢献しています。
「チップの設計者も事業チームのリーダーも、ここでは誰もが何らかのインパクトを生み出す役割を担っています」と Heidi は語ります。