TI、PCIM 2025にて電力密度と効率性の向上を発表

 

15 5 月 2025 | 製品とテクノロジー

TIのパワーマネジメント技術は、エネルギー、自動車、モータードライブなどの分野における革新を進めていきます

最新情報の要旨

テキサス・インスツルメンツ(TI)は、2025年5 月 6 日から 8 日にかけてドイツのニュルンベルクで開催された PCIM(Power Conversion, Intelligent Motion)Expo & Conference 2025 において、新たなパワー マネージメント製品と設計事例を披露しました。本展示会では、持続可能エネルギー、自動車、USB Type-C® および USB Power Delivery(PD)、ロボティクス、モーター制御などに関する TI の半導体技術が紹介されました。

  • 業界初の車載対応電気自動車充電用LLCコントローラ:TI は、電動二輪車用の 3ステージ AC/DC バッテリー充電器のデモで、新しい一次側 LLC コントローラ UCC25661-Q1 を初公開しました。このデモでは、TI の特許取得済み入力電力比例制御(IPPC)を活用して、高効率かつ信頼性の高い電源を、従来の2倍の電力密度で設計する方法を紹介しました。
  • 自己バイアス回路内蔵 窒化ガリウム(GaN)フライバック搭載65W デュアルポート USB PD 充電器:TI は、業界初の自己バイアス回路内蔵 GaN フライバック コンバータ UCG28826 を、65W デュアルポート USB PD 充電器リファレンス デザインのデモで紹介しました。このリファレンス デザインは、次世代の高速充電アプリケーション向けに設計されており、90VAC ~ 264VAC にわたって 65W を供給します。UCG28826 コンバータは、求められる高い効率を満たし、スタンバイ電力を最小限に抑えながら、電力密度を高めます。
  • Flex を使用した短絡検出リファレンス デザイン:電子機器メーカー Flex 社の協力により、TI は自動車のオンボードチャージャー (OBC)および DC/DC コンバータにおける短絡検出の比較デモンストレーションを行いました。このデモでは、シャントベース、DESAT、ホールセンサー方式を取り上げました。ブースを訪れた来場者は、電流検出位置、検出方法とコンポーネントの選択、プリント回路基板のレイアウトの最適化を通じて、シリコンカーバイド(SiC)半導体の信頼性を高める方法について学ぶことができ、エンドユーザーの安全要件を満たすための設計手法に関する知見を得る機会となりました。

当製品の重要性

データ消費量の増加、電子機器の小型化、再生可能エネルギーと自動車の電動化への関心の高まりにより、電力エンジニアは効率を最大化し、限られたスペースでの電力供給を可能にし、さまざまな用途でより高い電圧に対応することが求められています。

TI の自動車システム担当ディレクターを務める Mark Ng は、次のように述べています。「PCIM で展示された TI の幅広いポートフォリオと深いシステム設計の専門性により、電源エンジニアは次世代アプリケーションにおいて高いパフォーマンス、信頼性、拡張性を実現できます。例えば自動車分野では、当社の高電力密度かつ高効率な半導体により、走行距離の延長、充電性能の最適化、機能豊富な新たなアーキテクチャの構築といった、あらゆるシステム設計に貢献しています」

詳細情報

TIのPCIM出展に関する詳細、講演セッションや技術紹介については、ti.com/pcim(英語)をご覧ください。

TI (テキサス・インスツルメンツ) の概要

Texas Instruments Incorporated (NASDAQ:TXN) は、産業用、車載、パーソナル エレクトロニクス、エンタープライズ システム、通信機器などの市場で、アナログ チップと組込みプロセッシング チップの設計、製造、販売に従事しているグローバル半導体企業です。TIの中核には、半導体を通じてエレクトロニクスをより手ごろな価格で提供することで、より良い世界を創造するという情熱があります。この情熱は今日も生き続けており、各世代のイノベーションが最新の技術を基礎にして、テクノロジーの信頼性を高め、より手ごろな価格で低消費電力を実現し、あらゆる分野のエレクトロニクスで半導体を活用できるようにしています。詳細については TI.com をご覧ください。

Media contact

Reporters and editors can contact TI’s media relations team at: mediarelations@ti.com
To contact another group at TI, please visit the TI Contact Us page.