プレミアム・オーディオ

効率を犠牲にしない没入型オーディオ・システムを実現

オーディオ・システムに関する車内環境改善の需要が高まっています。最終製品を想定した TI の各種リファレンス・デザインは、TI の Class-D アンプを使用して電力や性能を最適化する方法と、TI の多様なデータ・コンバータを使用してアクティブ・ノイズ・キャンセルなどの機能を実装する方法を示します。

プレミアム・オーディオ・システムで TI 製品を選択する理由

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高品質のサウンドを実現

TI の各種アンプ、データ・コンバータ、MPU は、車内環境の改善に必要な低ノイズ、低歪み、低レイテンシの実現に貢献します。

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バッテリ・ドレイン (電流引き出し量) の最小化

TI の各種 Class-D アンプの高度な変調方式と、TI の各種昇圧コンバータの電源トラッキング機能を組み合わせると、最適な電力効率を実現できます。

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高い信頼性と長い耐用期間

過電流保護、リアルタイム IV センシング、負荷診断、ESD (静電気放電) / EMI (電磁干渉) に対処する堅牢な保護など、高度な保護機能を搭載した TI の各種アンプを採用すると、開発中システムを保護できます。

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システムに関するノウハウ

TI の多様な業界エキスパートが、最終製品に合わせてカスタマイズしたリファレンス・デザイン、トレーニング、直接サポートを通じて、お客様の設計プロセス全体を支援します。

高度なオーディオ性能を実現

EV (電気自動車) 向けの電源ソリューション

化石燃料 (ガソリンや軽油) を使用する自動車より、電気自動車 (EV) の方が、オーディオ・システムの効率向上を強く求める傾向があります (EV の電力節減は航続距離の延長に直結するからです)。TI の各種電源ソリューションをオーディオ・アンプと組み合わせると、効率の向上、放熱性能の向上、総フットプリントの小型化に貢献します。

メリット

  • 効率の向上とアイドル時損失の低減を可能にする高度な Class-D 変調方式。
  • 自己完結型の電源トラッキング・ソリューションを実現する Class-H DSP アルゴリズムを内蔵した各種アンプ。
  • 設計の複雑さを低減すると同時に設計のフレキシビリティ向上に役立つ、直接トラッキング制御を採用した各種昇圧コンバータ。
効率の向上 に関する主な製品
TAS6584-Q1 アクティブ 車載対応、電流センス機能搭載、45V、10A、デジタル入力、4 チャネル Class-D オーディオ・アンプ
LM5123-Q1 アクティブ 2.2MHz、広い入力電圧範囲 (VIN)、低静止電流 (IQ)、同期整流昇圧コントローラ

よりノイズの少ない車内で鮮明なサウンドを再生

TI の各種オーディオ・アンプとデータ・コンバータを、高性能 Class-D アンプ、オペアンプ、データ・コンバータなどで構成された Burr-Brown™ オーディオと組み合わせると、車内で Hi-Fi 環境を実現できます。TI の各種 Sitara MPU は、高度な DSP 性能を実現し、よりノイズの少ない車内環境に貢献します。

メリット

  • TI の各種アンプとデータ・コンバータは、高調波歪みとノイズに関して望ましい仕様を達成しており、非常に鮮明な音楽とオーディオの再生に寄与します。
  • アクティブ・ノイズ・キャンセル (ANC) アプリケーションに適した Sitara™ プロセッサを補完し、外部のノイズが車内に及ぼす影響を簡単に最小化するのに役立つ、低レイテンシの各種オーディオ製品。
Hi-Fi (高忠実度) に関する主な製品
AM2732 アクティブ C66x DSP とイーサネットとセキュリティ機能搭載、 400 MHz まで対応、デュアルコア Arm ® Cortex-R5F ベースのマイコン
PCM6240-Q1 アクティブ 車載対応、プログラマブル・マイク・バイアス内蔵、入力診断機能搭載、4 チャネル・オーディオ ADC

高度な診断機能と保護機能 (「CC」アイコンのクリックで日本語字幕が選択可能)

高度な診断機能と内蔵保護回路を通じて、システム、スピーカ、マイクの多様な電子部品を保護します。

メリット

  • 過電流保護、電流と電圧のリアルタイム・センシング、負荷診断などの保護機能を搭載した各種アンプ。
  • 過渡事象や過電流障害が発生した場合にシステムをシャットダウンできる各種スマート・ダイオード・コントローラ。
診断機能と保護機能 に関する主な製品
TAS6424-Q1 アクティブ 車載対応、75W、2MHz、4 チャネル、4.5 ~ 26.4V、デジタル入力 Class-D オーディオ アンプ
LM7480-Q1 アクティブ 車載、3V ~ 65V、複数の双方向 NFET を駆動、理想ダイオード・コントローラ

設計と開発に役立つリソース

評価ボード
PCM6240-Q1 4-ch audio ADC with integrated programmable microphone bias evaluation module

PCM6240-Q1 評価基板 (EVM) パフォーマンス・デモ・キット (PDK) で PCM6240-Q1 デバイスの各種機能をテストできます。このデバイスは、4 チャネルの高性能オーディオ A/D コンバータ (ADC) であり、最大 10VRMS のアナログ入力信号を受け入れます。

PCM6240-Q1 は、シングルエンドと差動入力の各構成向けのライン入力とマイク入力をサポートしています。 このデバイスは、マイク向けの高電圧プログラマブル・バイアス電源と診断回路を内蔵しているほか、DC 結合入力に対する故障対策も搭載しているので、マイクをベースとする車載システムとの直結が可能です。

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評価ボード
AM273x Arm ベース MCU の汎用評価基板

AM273x EVM は、スタンドアロンのテスト、開発、評価に適した評価基板 (EVM) であり、デベロッパーは各種アプリケーション向けに AM273x の機能を評価し、プロトタイプを開発することができます。

この評価基板 (EVM) は、Sitara™ AM2732 マイコンと付加的な各種コンポーネントを採用しています。開発ユーザーは、CSI-2 RX、イーサネット、デュアル CAN-FD、その他のインターフェイスなどの各種デバイス・インターフェイスを使用して、プロトタイプを容易に製作できます。 (...)

リファレンス・デザイン
車載クラス H オーディオおよびトラッキング電源のリファレンス・デザイン

このリファレンス・デザインは、クラス H オーディオと追跡型電源採用のオーディオ・サブシステムを紹介します。TAS6584-Q1 オーディオ・アンプは、デジタル・オーディオ入力のエンベロープを追跡し、LM5123-Q1 の昇圧出力電圧を調整して、外部マイコンなしで電力効率の要件を満たします。このリファレンス・デザインは、効率の向上、放熱性能の改善、総フットプリントの低減につながります。加えて、このリファレンス・デザインを活用すると、車載オーディオ・アーキテクチャの他の部分に対して最小限のソフトウェア変更を加えるだけで、プラグ・アンド・プレイ対応のクラス H を実装することができます。

プレミアム・オーディオ 関連の各種リファレンス・デザイン

セレクションツールを使用すると、お客様のアプリケーションやパラメータに最適なリファレンス・デザインをご覧いただけます。

自動車の電動化と自動運転の段階的導入が進んでいる現状で、バッテリ・ドレイン (電流引き出し量) を最小限に抑え、長い航続距離を維持するには、高効率オーディオ・システムの設計がいっそう重要になります。お客様のニーズが高度化している現状で、TI は数十年にわたる設計経験に基づき、ニーズに応える最高の性能を実現できるように投資を続けています。
– Matt Sullivan | Texas Instruments 車載オーディオ・システム担当エンジニア

主要製品

スピーカ・アンプ TAS6584-Q1 アクティブ 車載対応、電流センス機能搭載、45V、10A、デジタル入力、4 チャネル Class-D オーディオ・アンプ
オーディオ ADC PCM6240-Q1 アクティブ 車載対応、プログラマブル・マイク・バイアス内蔵、入力診断機能搭載、4 チャネル・オーディオ ADC
Arm Cortex-R マイコン AM2732 アクティブ C66x DSP とイーサネットとセキュリティ機能搭載、 400 MHz まで対応、デュアルコア Arm ® Cortex-R5F ベースのマイコン

技術リソース

アプリケーション・ノート
アプリケーション・ノート
PCM6xx0-Q1 Use-Case Scenarios in Automotive Audio Applications (Rev. A)
このホワイト・ペーパーは、マイク入力とライン入力を受け入れる各種アプリケーションで PCM6xx0-Q1 を採用する複数の使用事例について説明します
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アプリケーション概要
アプリケーション概要
Current Sense Amplifiers in Class-D Audio Subsystems (Rev. A)
オーディオ・サブシステム内で電流センシングを行う場合、Class-D アンプと組み合わせて診断に使用すること、またはスマート・アンプ・システムをエミュレートするためにスピーカの電流フィードバックを DSP (デジタル信号プロセッサ) に渡してスピーカの性能を実質的に強化することがあります。
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ホワイト・ペーパー
ホワイト・ペーパー
車載用オーディオでアンプのサイズと熱負荷を最小にするための設計上の検討事項
このペーパーでは、新しいインフォテインメント・システムから 6 ~ 8 個のスピーカを直接駆動するために、放熱を最小限に抑え、より小型の車載オーディオ・アンプを開発する必要があるため、オーディオ・ハードウェア設計者が直面する設計上の考慮事項について説明します
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