JAJSHA9E may   2019  – april 2023 TLV9001-Q1 , TLV9002-Q1 , TLV9004-Q1

PRODMIX  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. デバイス比較表
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 シングル・チャネルの熱に関する情報
    5. 7.5 デュアル・チャネルの熱に関する情報
    6. 7.6 クワッド・チャネルの熱に関する情報
    7. 7.7 電気的特性
    8. 7.8 代表的特性
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 動作電圧
      2. 8.3.2 レール・ツー・レール入力
      3. 8.3.3 レール・ツー・レール出力
      4. 8.3.4 過負荷からの回復
    4. 8.4 デバイスの機能モード
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 TLV900x-Q1 ローサイド電流検出アプリケーション
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 単一電源のフォトダイオード・アンプ
        1. 9.2.2.1 設計要件
        2. 9.2.2.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.2.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
      1. 9.3.1 入力および ESD 保護
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 ドキュメントのサポート
      1. 10.1.1 関連資料
    2. 10.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 10.3 サポート・リソース
    4. 10.4 商標
    5. 10.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 10.6 用語集
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

詳細な設計手順

出力電圧 (VOUT)、入力電流 (IIN)、基準電圧 (VREF) の間の伝達関数は式 5 で定義されます。

式 5. V O U T   =   I I N   × R F   +   V R E F  

ここで

式 6. V R E F   =   V + × R 1 × R 2 R 1 + R 2  

式 7 で計算された必要比率を満たように R1 と R2 を設定することで、最小出力電圧レベルを満たす 100mV に VREF を設定します。

式 7. V R E F V +   =   0.1   V 3.3   V   =   0.0303  

この比率を満たす最も近い抵抗比から、R1 は 11.5kΩ、R2 は 357Ω に設定されます。

必要な帰還抵抗は、入力電流と目的の出力電圧に基づいて計算できます。

式 8. R F   = V O U T   -   V R E F I I N   =   3.2   V   -   0.1   V 10   µ A   =   310   k V A     309   k Ω

式 9 を使い、RF と目的の -3dB 帯域幅 (f-3dB) に基づいて、帰還コンデンサの値を計算します。

式 9. C F   = 1 2   ×   π   ×   R F   ×   f - 3   d B     1 2   ×   π   ×   309   k Ω   ×   50   k H z   =   10.3   p F     10   p F

このアプリケーションに必要なオペアンプ帯域幅の最小値は RF、CF、TLV9002-Q1 の INx- ピンの容量によって決まります。この INx- ピンの容量は、フォトダイオードのシャント容量 (CPD)、同相入力容量 (CCM)、差動入力容量 (CD) の合計と同じです (式 10 を参照)。

式 10. C I N   =   C P D   +   C C M   +   C D   =   47   p F   +   5   p F   +   1   p F   =   53   p F

オペアンプ帯域幅の最小値は式 11 で計算されます。

式 11. f   =   B G W     C I N   +   C F 2   ×   π ×   R F   ×   C F 2     324   k H z

TLV900x-Q1 の 1MHz 帯域幅は最小帯域幅要件を満たしており、このアプリケーション構成でも安定状態を維持します。