JAJT313 September   2023 LMG3522R030 , TMS320F280049C

 

  1.   1
  2. 1はじめに
  3. 2トポロジの概要
  4. 3AC 電圧低下に関する技術的な課題
  5. 4AC 電圧低下に対するソリューション
  6. 5結果
  7. 6参考資料

トポロジの概要

このトポロジでは、180° の位相差で動作する 2 つの位相と、1 つの DC ブロッキング コンデンサ Cb を使用し、2 相アーキテクチャによるリップル電流キャンセルを活用して、Cb の 2 乗平均平方根 (RMS) 電流ストレスを低減します。Lb1 と Lb2 は、TCM 動作に必要な高周波 AC リップル電流を処理する大きさとなっているため、[5] で定義されているように、TCM で使用されるインダクタで必要な DC バイアス負荷を除去できます。Lb1 と Lb2 にフェライト コアを使用すると、ゼロ電圧スイッチング (ZVS) に必要な高い磁束スイングが存在しても、損失を低く抑えることができます。Lg1 と Lg2 は、Lb1 と Lb2 に比べて値が大きいため (10 倍程度)、ほとんどの高周波電流が入力ソースに流れ込むのを防ぎ、EMI を改善できます。さらに、Lg1 と Lg2 でリップル電流が低減されているため、低コストのコア材料の使用が可能となります。図 1 には、インダクタやスイッチ ノードのリップル電流エンベロープも示しています。