JAJSSQ0B October 2024 – October 2025 AMC0311S-Q1
PRODUCTION DATA
最大 DC バス電圧 (960V) で 200μA クロス電流要件が課されるので、抵抗分圧器の合計インピーダンスは 4.80MΩ となります。抵抗分圧器のインピーダンスは、代表的なアプリケーション 図の R1 および R2 で例示されている上部によって決まります。ユニット抵抗あたりの最大許容電圧降下は、125V と規定されています。したがって、抵抗分圧器の上部にあるユニット抵抗の最小数は 960V/125V ≅ 8 です。計算されたユニット値は 4.80MΩ/8 = 600kΩ であり、E96 シリーズの次に近い値は 604kΩ です。RSNS のサイズは、最大 DC バス電圧 (960V) での抵抗の電圧降下がリニア VFSR と等しくなるように設定します。VFSR は線形フルスケール電圧で、2.25V と規定されています。RSNS は、RSNS = VFSR/(VDC-link, max – VFSR) × RTOP として計算されます。RTOP は上部抵抗ストリングの合計値 (8 × 604kΩ = 4.832MΩ) です。RSNS の結果の値は 11.35kΩ になります。E96 シリーズで次に近い値は 11.3kΩ です。
抵抗分圧器の設計を、表 8-2 にまとめます。
| パラメータ | 値 |
|---|---|
| ユニット抵抗値、RTOP | 604kΩ |
| RTOP の単位抵抗の数 | 8 |
| センス抵抗値、RSNS | 11.3kΩ |
| 合計抵抗値 R(TOP + RSNS) | 4.843MΩ |
| この結果、抵抗分割器を流れる電流 ICROSS が生じます | 198.2μA |
| その結果、センス抵抗 RSNS の両端間でのフルスケール電圧降下が発生します | 2.24V |
| RTOP ユニット抵抗で消費されるピーク電力 | 23.7mW |
| 抵抗分圧器で消費される総ピーク電力 | 190.3mW |