JAJSE21B October 2017 – November 2018
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
bq24079QW-Q1には動的電力パス管理(DPPM)機能が搭載され、システムに電力を供給しながら、同時に独立してバッテリの充電を行えます。入力電流制限によってシステムの出力がDPPMスレッショルドまで低下すると、DPPM回路によって充電電流が減少します。これにより、充電電流を個別に監視しながら、常時システム負荷への電源供給が可能です。この機能と4.1Vのバッテリ・レギュレーション電圧によって、バッテリの充放電サイクル数を減らし、充電を適切に終了できるため、バッテリの寿命を延ばせる一方、欠陥のあるバッテリ・パックが使用された場合やバッテリ・パックがない場合でもシステムは動作可能となります。
さらに、レギュレーションされたシステム入力により、完全に放電されたバッテリであっても、接続後直ちにシステムを起動できます。この電力パス管理アーキテクチャでは、アダプタがシステムのピーク電流を供給できないとき、システム電流の要件を満たすためにバッテリを補助として使用できるため、アダプタを小型化できます。
バッテリの充電は、コンディショニング、定電流、定電圧の3フェーズで行われます。これらすべての充電フェーズで、内部制御ループによりIC接合部の温度が監視され、内部の温度スレッショルドを超えた場合は充電電流が引き下げられます。充電器の電源段と充電電流センス機能は完全に統合されています。充電器には、高精度の電流および電圧レギュレーション・ループ、充電ステータスの表示、および充電終了の機能があります。入力電流制限および充電電流は、外付け抵抗を使用してプログラミング可能です。