JAJSG72F September   2010  – September 2018 MSP430F5304 , MSP430F5308 , MSP430F5309 , MSP430F5310

PRODUCTION DATA.  

  1. 1デバイスの概要
    1. 1.1 特長
    2. 1.2 アプリケーション
    3. 1.3 概要
    4. 1.4 機能ブロック図
  2. 2改訂履歴
  3. 3Device Comparison
    1. 3.1 Related Products
  4. 4Terminal Configuration and Functions
    1. 4.1 Pin Diagrams
    2. 4.2 Signal Descriptions
      1. Table 4-1 Signal Descriptions
  5. 5Specifications
    1. 5.1  Absolute Maximum Ratings
    2. 5.2  ESD Ratings
    3. 5.3  Recommended Operating Conditions
    4. 5.4  Active Mode Supply Current Into VCC Excluding External Current
    5. 5.5  Low-Power Mode Supply Currents (Into VCC) Excluding External Current
    6. 5.6  Thermal Resistance Characteristics
    7. 5.7  Schmitt-Trigger Inputs – General-Purpose I/O (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7, P3.0 to P3.4, P4.0 to P4.7) (P5.0 to P5.5, P6.0 to P6.7, PJ.0 to PJ.3, RST/NMI)
    8. 5.8  Inputs – Ports P1 and P2 (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7)
    9. 5.9  Leakage Current – General-Purpose I/O (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7, P3.0 to P3.4, P4.0 to P4.7) (P5.0 to P5.5, P6.0 to P6.7, PJ.0 to PJ.3, RST/NMI)
    10. 5.10 Outputs – General-Purpose I/O (Full Drive Strength) (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7, P3.0 to P3.4, P4.0 to P4.7, P5.0 to P5.5, P6.0 to P6.7, PJ.0 to PJ.3)
    11. 5.11 Outputs – General-Purpose I/O (Reduced Drive Strength) (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7, P3.0 to P3.4, P4.0 to P4.7, P5.0 to P5.5, P6.0 to P6.7, PJ.0 to PJ.3)
    12. 5.12 Output Frequency – General-Purpose I/O (P1.0 to P1.7, P2.0 to P2.7, P3.0 to P3.4, P4.0 to P4.7, P5.0 to P5.5, P6.0 to P6.7, PJ.0 to PJ.3)
    13. 5.13 Typical Characteristics – Outputs, Reduced Drive Strength (PxDS.y = 0)
    14. 5.14 Crystal Oscillator, XT1, Low-Frequency Mode
    15. 5.15 Crystal Oscillator, XT2
    16. 5.16 Internal Very-Low-Power Low-Frequency Oscillator (VLO)
    17. 5.17 Internal Reference, Low-Frequency Oscillator (REFO)
    18. 5.18 DCO Frequency
    19. 5.19 PMM, Brownout Reset (BOR)
    20. 5.20 PMM, Core Voltage
    21. 5.21 PMM, SVS High Side
    22. 5.22 PMM, SVM High Side
    23. 5.23 PMM, SVS Low Side
    24. 5.24 PMM, SVM Low Side
    25. 5.25 Wake-up Times From Low-Power Modes and Reset
    26. 5.26 Timer_A
    27. 5.27 Timer_B
    28. 5.28 USCI (UART Mode) Clock Frequency
    29. 5.29 USCI (UART Mode)
    30. 5.30 USCI (SPI Master Mode) Clock Frequency
    31. 5.31 USCI (SPI Master Mode)
    32. 5.32 USCI (SPI Slave Mode)
    33. 5.33 USCI (I2C Mode)
    34. 5.34 10-Bit ADC, Power Supply and Input Range Conditions
    35. 5.35 10-Bit ADC, Timing Parameters
    36. 5.36 10-Bit ADC, Linearity Parameters
    37. 5.37 REF, External Reference
    38. 5.38 REF, Built-In Reference
    39. 5.39 Comparator_B
    40. 5.40 Ports PU.0 and PU.1
    41. 5.41 LDO-PWR (LDO Power System)
    42. 5.42 Flash Memory
    43. 5.43 JTAG and Spy-Bi-Wire Interface
  6. 6Detailed Description
    1. 6.1  CPU (Link to User's Guide)
    2. 6.2  Operating Modes
    3. 6.3  Interrupt Vector Addresses
    4. 6.4  Memory Organization
    5. 6.5  Bootloader (BSL)
    6. 6.6  JTAG Operation
      1. 6.6.1 JTAG Standard Interface
      2. 6.6.2 Spy-Bi-Wire Interface
    7. 6.7  Flash Memory (Link to User's Guide)
    8. 6.8  RAM (Link to User's Guide)
    9. 6.9  Peripherals
      1. 6.9.1  Digital I/O (Link to User's Guide)
      2. 6.9.2  Port Mapping Controller (Link to User's Guide)
      3. 6.9.3  Oscillator and System Clock (Link to User's Guide)
      4. 6.9.4  Power-Management Module (PMM) (Link to User's Guide)
      5. 6.9.5  Hardware Multiplier (Link to User's Guide)
      6. 6.9.6  Real-Time Clock (RTC_A) (Link to User's Guide)
      7. 6.9.7  Watchdog Timer (WDT_A) (Link to User's Guide)
      8. 6.9.8  System Module (SYS) (Link to User's Guide)
      9. 6.9.9  DMA Controller (Link to User's Guide)
      10. 6.9.10 Universal Serial Communication Interface (USCI) (Links to User's Guide: UART Mode, SPI Mode, I2C Mode)
      11. 6.9.11 TA0 (Link to User's Guide)
      12. 6.9.12 TA1 (Link to User's Guide)
      13. 6.9.13 TA2 (Link to User's Guide)
      14. 6.9.14 TB0 (Link to User's Guide)
      15. 6.9.15 Comparator_B (Link to User's Guide)
      16. 6.9.16 ADC10_A (Link to User's Guide)
      17. 6.9.17 CRC16 (Link to User's Guide)
      18. 6.9.18 Reference (REF) Module Voltage Reference (Link to User's Guide)
      19. 6.9.19 LDO and Port U
      20. 6.9.20 Embedded Emulation Module (EEM) (S Version) (Link to User's Guide)
    10. 6.10 Peripheral File Map
    11. 6.11 Input/Output Diagrams
      1. 6.11.1  Port P1 (P1.0 to P1.7) Input/Output With Schmitt Trigger
      2. 6.11.2  Port P2 (P2.0 to P2.7) Input/Output With Schmitt Trigger
      3. 6.11.3  Port P3 (P3.0 to P3.4) Input/Output With Schmitt Trigger
      4. 6.11.4  Port P4 (P4.0 to P4.7) Input/Output With Schmitt Trigger
      5. 6.11.5  Port P5 (P5.0 and P5.1) Input/Output With Schmitt Trigger
      6. 6.11.6  Port P5 (P5.2) Input/Output With Schmitt Trigger
      7. 6.11.7  Port P5 (P5.3) Input/Output With Schmitt Trigger
      8. 6.11.8  Port P5 (P5.4 and P5.5) Input/Output With Schmitt Trigger
      9. 6.11.9  Port P6 (P6.0 to P6.7) Input/Output With Schmitt Trigger
      10. 6.11.10 Port U (PU.0 and PU.1) Input/Output
      11. 6.11.11 Port J (PJ.0) JTAG Pin TDO, Input/Output With Schmitt Trigger or Output
      12. 6.11.12 Port J (PJ.1 to PJ.3) JTAG Pins TMS, TCK, TDI/TCLK, Input/Output With Schmitt Trigger or Output
    12. 6.12 Device Descriptors
  7. 7デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 7.1 使い始めと次の手順
    2. 7.2 Device Nomenclature
    3. 7.3 ツールとソフトウェア
    4. 7.4 ドキュメントのサポート
    5. 7.5 関連リンク
    6. 7.6 Community Resources
    7. 7.7 商標
    8. 7.8 静電気放電に関する注意事項
    9. 7.9 Glossary
  8. 8メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

ツールとソフトウェア

すべてのMSPマイクロコントローラは、広範なソフトウェアおよびハードウェア開発ツールによりサポートされています。ツールは、TIおよびさまざまなサードパーティーから入手できます。すべての一覧は「MSP430 超低消費電力マイコン – ツールとソフトウェア」で参照できます。

MSP430F530xおよびMSP430F5310 MCUのデバッグ機能の一覧を、Table 7-1に示します。利用可能な機能の詳細については、『MSP430用Code Composer Studio ユーザー・ガイド』を参照してください。

Table 7-1 ハードウェアのデバッグ機能

MSP430のアーキテクチャ 4線式JTAG 2線式JTAG ブレーク・ポイント
(N)
範囲ブレーク・ポイント クロック制御 状態シーケンサ トレース・バッファ LPMx.5デバッグ・サポート
MSP430Xv2 3 × × ×

設計キットと評価モジュール

    MSP430F5x MCUの64ピン・ターゲット開発ボード

    MSP-TS430PN64Bはスタンドアロンの64ピンZIFソケット・ターゲット基板で、これによりJTAGインターフェイスまたはSpy Bi-Wire(2線式JTAG)プロトコルを使用して、MSP430 MCUをインシステムでプログラムおよびデバッグできます。

    MSP430F5x MCUの64ピン・ターゲット開発ボードとMSP-FETプログラマ・バンドル

    MSP-FETは強力なフラッシュ・エミュレーション・ツールで、MSP430 MCUによるアプリケーションの開発をすぐに開始できます。USBデバッグ・インターフェイスにより、JTAGインターフェイスまたは省ピンSpy Bi-Wire(2線式JTAG)プロトコルを使用してMSP430をインシステムでプログラミングおよびデバッグできます。フラッシュ・メモリは、数回のキー操作により、数秒で消去およびプログラムできます。また、MSP430のフラッシュは消費電力が非常に低いため、外部電源は不要です。

ソフトウェア

    MSP430Ware™ソフトウェア

    MSP430Wareソフトウェアは、すべてのMSP430デバイス向けのサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存の MSP430 MCU 設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSP430Ware ソフトウェアには、MSP ドライバ・ライブラリという高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSP430ハードウェアを簡単にプログラムできます。MSP430WareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。

    MSPドライバ・ライブラリ

    ドライバ・ライブラリの抽象化APIで、使いやすい関数呼び出しが用意されており、MSP430ハードウェアのビットやバイトのレベルを意識せずに、より高水準の開発作業に集中できます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。

    MSP EnergyTrace™テクノロジ

    MSP430マイクロコントローラ用のEnergyTraceテクノロジは、エネルギーを基準としたコード解析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルを測定して表示し、消費電力が極めて低くなるよう最適化するため役立ちます。

    ULP (超低消費電力) Advisor

    ULP Advisor™ソフトウェアは、MSPおよびMSP432マイクロコントローラ独自の超低消費電力機能を十分に活用できる、最も効率的なコードを開発者が作成できるよう手引きするツールです。ULP Advisorは、マイクロコントローラの熟練した開発者でも、新しい開発者でも使用でき、包括的なULPチェックリストと照らし合わせてコードのチェックを行い、アプリケーションの性能を最大限まで発揮できるようにします。ビルド時に、消費電力低減のためさらに最適化が可能なコードの部分を明らかにするため通知と注釈を出力します。

    IEC60730ソフトウェア・パッケージ

    IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、クラスBまでの製品について、お客様がIEC 60730-1:2010 (家庭および同様な用途に使用される自動電気制御 – 第1部: 一般的な要件)に準拠するため役立つよう開発されています。この分類には家電機器、アーク検出器、電力コンバータ、電動工具、電動アシスト自転車、その他多くの製品が含まれます。IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、MSP430で実行するお客様のアプリケーションに組み込むことができるため、消費者向けデバイスがIEC 60730-1:2010クラスBの機能安全性に準拠していることの認定作業を簡素化できます。

    MSP用の固定小数点算術ライブラリ

    MSP IQmathおよびQmathライブラリは、Cプログラマ向けの高度に最適化された高精度の算術関数のコレクションで、浮動小数点アルゴリズムをMSP430およびMSP432デバイスの固定小数点コードへシームレスに移行できます。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。

    MSP430用の浮動小数点算術ライブラリ

    低消費電力かつ低コストのマイクロコントローラ分野で継続的な革新を行うため、TIはMSPMATHLIBを提供しています。このスカラー関数の浮動小数点数値演算ライブラリは、弊社デバイスのインテリジェントなペリフェラルを活用し、最高26倍の性能を実現します。Mathlibは、設計へ簡単に組み入れることができます。このライブラリは無償で、Code Composer Studio と IAR IDE の両方に組み込まれています。数値演算ライブラリと関連ベンチマークの詳細については、ユーザー・ガイドを参照してください。

開発ツール

    Code Composer Studio™: MSPマイクロコントローラ用の統合開発環境

    Code Composer Studioは、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。Code Composer Studioは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクト・ビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。IDEは直感的で、アプリケーションの開発フローの各段階を、すべて同一のユーザー・インターフェイスで実行できます。使い慣れたユーティリティとインターフェイスにより、ユーザーは従来より迅速に作業を開始できます。Code Composer Studioは、Eclipseソフトウェア・フレームワークの利点と、TIの先進的な組み込みデバッグ機能の利点を組み合わせ、組み込み製品の開発者向けの魅力的な、豊富な機能を持つ開発環境を実現します。CCSをMSP MCUとともに使用すると、MSPマイクロコントローラを最大限に活用するための、ユニークで強力な一連のプラグインや組み込みソフトウェア・ユーティリティを利用できます。

    コマンドライン・プログラマ

    MSP Flasher は、FETプログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txtまたは.hex) をMSPマイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。

    MSP MCUプログラマおよびデバッガ

    MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合、デバッグ・プローブと呼ばれています。ユーザーはこのツールを使用して、MSP低消費電力マイクロコントローラ(MCU)のアプリケーション開発を迅速に開始できます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。MSP-FETは、ホスト・コンピュータとターゲットMSPの間で、デバッグ通信経路を提供します。さらに、MSP-FETはコンピュータのUSBインターフェイスとMSP UARTの間で、バックチャネルUART接続も提供します。これにより、MSPプログラマは、コンピュータ上で動作している端末ソフトウェアとMSPとの間で、シリアル通信を簡単に実行できます。また、UARTやI2C通信プロトコルを経由するBSL (ブートローダー) を使用して、プログラム (多くの場合、ファームウェアと呼ばれます) をMSPターゲットにロードできます。

    MSP-GANG量産プログラマ

    MSP Gang ProgrammerはMSP430またはMSP432用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一のMSP430またはMSP432フラッシュまたはFRAMデバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang Programmerは、標準のRS-232またはUSB接続を使用してホストPCに接続でき、柔軟なプログラミング・オプションにより、プロセスを完全にカスタマイズ可能です。MSP Gang Programmer には、Gang Splitter と呼ばれる拡張ボードが付属しており、MSP Gang Programmer と複数のターゲット・デバイスとの間で相互接続機能を実装します。拡張ボードと、8つのターゲット・デバイスとを接続するため、8本のケーブルが付属しています(JTAGまたはSpy-Bi-Wireコネクタ経由)。PCを使用してプログラムすることも、スタンドアロンのデバイスとしてプログラムすることもできます。PC側のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスも用意されており、DLLベースです。