JAJA862 April   2025 BQ25856-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2ACUV と ACOV の設定
  6. 3計算式
  7. 4アプリケーション図
  8. 5アプリケーション例 - 電解コンデンサ バックアップ
  9. 6アプリケーション例 - スーパー キャパシタ バックアップ
  10. 7まとめ
  11. 8参考資料

ACUV と ACOV の設定

BQ25856-Q1の VAC 低電圧スレッショルドは、ACOV/ACUV 分圧器によって設定されます。EN_AUTO_REV を 1 に設定して、電源が ACUV 設定を下回ると、BQ25856-Q1 はすぐに自動リバース モードに移行します。ACUV 設定は、VAC ピン、ACUV ピン、ACOV ピン上の抵抗電圧デバイダによって設定されます。これらのピンは、ACOV 設定と ACUV_DPM 電圧も制御します。AC 電圧が特定の値を上回った場合、ACOV ピンが検出します。ACUV_DPM 電圧は、入力電源が圧倒されないように、BQ25856-Q1 の出力充電電流を制限します。抵抗デバイダは 図 2-1 に示されています。

 ACOV と ACUV の抵抗デバイダ図 2-1 ACOV と ACUV の抵抗デバイダ

ACUV/ACOV の設定は以下の式で設定されます。

式 1. VVACOVP=1.2(RAC1+RAC2+RAC3)RAC3
式 2. VACUV_DPM=1.2(RAC1+RAC2+RAC3)RAC2+RAC3
式 3. VVACUVP=1.1(RAC1+RAC2+RAC3)RAC2+RAC3

高速な遷移時間を実現するために、ACUV 電圧を正しく設定することが重要です。最小 VAC 電圧と ACUVP スレッショルドの差が小さいほど、リバース モードがより高速にトリガされます。遷移時間が短いほど、システム電圧が臨界レベルよりも低下する時間が短くなります。