JAJAAC7 December   2025 F29H850TU , F29H859TU-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3. 1はじめに
  4. 2LFU のビルディング ブロック
  5. 3提案された設計の詳細
    1. 3.1 フラッシュ バンク構成
    2. 3.2 LFU の概念とパフォーマンスに影響を及ぼす要因
    3. 3.3 LFU 用ハードウェア サポート
      1. 3.3.1 A/B スワップ可能なフラッシュ バンク
      2. 3.3.2 割り込みベクタ テーブル スワップ
  6. 4アプリケーションの LFU のフロー
  7. 5結果と結論
  8. 6実装例
  9. 7まとめ
  10. 8参考資料

はじめに

サーバー電源のようなアプリケーションでは、ダウンタイムを短縮するためにシステムが継続的に動作することが望まれます。ファームウェアのアップグレード時には通常、バグ修正、新機能の追加、改良などのために、システムの運用を停止することで、ダウンタイムが発生します。これは冗長モジュールで対応できますが、その結果、システム全体としてのコストは増加することになります。ライブ ファームウェア アップデート (LFU) と呼ばれる別の方法により、システムがまだ動作している間にファームウェアをアップデートすることができます。

F29x マイコンでは、新しいファームウェアへの切り替えは、デバイス リセットありとなしの両方で実行できます。このユーザー ガイドは、リセットなしの切り替えを対象としています。リセットありの実装については、『F29H85x のファームウェア ワイヤレス アップグレードの例』を参照してください。この例は、HS-FS (非セキュア) デバイス向けであることに注意してください。