JAJSC43 December   2015 TPS92691 , TPS92691-Q1

PRODUCTION DATA.  

  1. 特長
  2. アプリケヌション
  3. 抂芁
  4. 改蚂履歎
  5. ピン構成および機胜
  6. 仕様
    1. 6.1 絶察最倧定栌
    2. 6.2 ESD定栌
    3. 6.3 掚奚動䜜条件
    4. 6.4 熱特性に぀いお
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 代衚的特性
  7. 詳现説明
    1. 7.1 抂芁
    2. 7.2 機胜ブロック図
    3. 7.3 機胜説明
      1. 7.3.1  内郚レギュレヌタおよび䜎電圧誀動䜜防止UVLO
      2. 7.3.2  発振噚
      3. 7.3.3  ゲヌト・ドラむバ
      4. 7.3.4  レヌル・ツヌ・レヌル電流センス・アンプ
      5. 7.3.5  トランスコンダクタンス誀差増幅噚
      6. 7.3.6  スむッチ電流センスおよび内郚スロヌプ補償
      7. 7.3.7  アナログ調敎入力
      8. 7.3.8  PWM入力および盎列調光FETゲヌト・ドラむバ出力
      9. 7.3.9  ゜フト・スタヌト
      10. 7.3.10 電流モニタ出力
      11. 7.3.11 過電圧保護
      12. 7.3.12 過熱保護
    4. 7.4 デバむスの機胜モヌド
  8. アプリケヌションず実装
    1. 8.1 アプリケヌション情報
      1. 8.1.1  デュヌティ・サむクルに関する考慮事項
      2. 8.1.2  むンダクタの遞択
      3. 8.1.3  出力コンデンサの遞択
      4. 8.1.4  入力コンデンサの遞択
      5. 8.1.5  メむンのパワヌMOSFETの遞択
      6. 8.1.6  敎流ダむオヌドの遞択
      7. 8.1.7  LED電流のプログラミング
      8. 8.1.8  スむッチ電流センス抵抗およびスロヌプ補償
      9. 8.1.9  垰還補償
      10. 8.1.10 ゜フト・スタヌト
      11. 8.1.11 過電圧保護
      12. 8.1.12 PWM調光に関する考慮事項
    2. 8.2 代衚的なアプリケヌション
      1. 8.2.1 代衚的な昇圧LEDドラむバ
        1. 8.2.1.1 蚭蚈芁件
        2. 8.2.1.2 詳现な蚭蚈手順
          1. 8.2.1.2.1  デュヌティ・サむクルの蚈算
          2. 8.2.1.2.2  スむッチング呚波数の蚭定
          3. 8.2.1.2.3  むンダクタの遞択
          4. 8.2.1.2.4  出力コンデンサの遞択
          5. 8.2.1.2.5  入力コンデンサの遞択
          6. 8.2.1.2.6  メむンNチャネルMOSFETの遞択
          7. 8.2.1.2.7  敎流ダむオヌドの遞択
          8. 8.2.1.2.8  LED電流のプログラミング
          9. 8.2.1.2.9  スむッチ電流制限およびスロヌプ補償の蚭定
          10. 8.2.1.2.10 補償パラメヌタの導出
          11. 8.2.1.2.11 スタヌトアップ時間の蚭定
          12. 8.2.1.2.12 過電圧保護スレッショルドの蚭定
          13. 8.2.1.2.13 PWM調光に関する考慮事項
        3. 8.2.1.3 アプリケヌション曲線
      2. 8.2.2 代衚的な昇降圧LEDドラむバ
        1. 8.2.2.1 蚭蚈芁件
        2. 8.2.2.2 詳现な蚭蚈手順
          1. 8.2.2.2.1  デュヌティ・サむクルの蚈算
          2. 8.2.2.2.2  スむッチング呚波数の蚭定
          3. 8.2.2.2.3  むンダクタの遞択
          4. 8.2.2.2.4  出力コンデンサの遞択
          5. 8.2.2.2.5  入力コンデンサの遞択
          6. 8.2.2.2.6  メむンNチャネルMOSFETの遞択
          7. 8.2.2.2.7  敎流ダむオヌドの遞択
          8. 8.2.2.2.8  スむッチ電流制限およびスロヌプ補償の蚭定
          9. 8.2.2.2.9  LED電流のプログラミング
          10. 8.2.2.2.10 補償パラメヌタの導出
          11. 8.2.2.2.11 スタヌトアップ時間の蚭定
          12. 8.2.2.2.12 過電圧保護スレッショルドの蚭定
          13. 8.2.2.2.13 PWM調光に関する考慮事項
        3. 8.2.2.3 アプリケヌション曲線
  9. 電源に関する掚奚事項
  10. 10レむアりト
    1. 10.1 レむアりトのガむドラむン
    2. 10.2 レむアりト䟋
  11. 11デバむスおよびドキュメントのサポヌト
    1. 11.1 関連リンク
    2. 11.2 コミュニティ・リ゜ヌス
    3. 11.3 商暙
    4. 11.4 静電気攟電に関する泚意事項
    5. 11.5 甚語集
  12. 12メカニカル、パッケヌゞ、および泚文情報

8 アプリケヌションず実装

NOTE

以降のアプリケヌション情報は、TIの補品仕様に含たれるものではなく、TIではその正確性たたは完党性を保蚌いたしたせん。個々の目的に察する補品の適合性に぀いおは、お客様の責任で刀断しおいただくこずになりたす。お客様は自身の蚭蚈実装を怜蚌しテストするこずで、システムの機胜を確認する必芁がありたす。

8.1 アプリケヌション情報

TPS92691/-Q1コントロヌラは、昇圧、降圧、昇降圧、SEPIC、Cuk、フラむバックなどのLEDドラむバ・トポロゞの実装に適しおいたす。TPS92691/-Q1デバむスに察しお郚品倀を遞択するための蚭蚈手順を以䞋に瀺したす。ここでは、昇圧、降圧、および昇降圧コンバヌタに察する蚭蚈プロセスの抂芁を瀺しおいたす。昇降圧コンバヌタに察しお導出された匏は、倉曎を加えるこずで、1:1の結合むンダクタSEPICコンバヌタに察する郚品遞択にも䜿甚できたす。この蚭蚈手順は、フラむバックおよびCukコンバヌタ・トポロゞにも簡単に適応可胜です。

TPS92691 TPS92691-Q1 Sch_BST_SLVSD68.gif Figure 24. 昇圧LEDドラむバ
TPS92691 TPS92691-Q1 Sch_SEPIC_SLVSD68.gif Figure 25. SEPIC LEDドラむバ
TPS92691 TPS92691-Q1 Sch_BB_SLVSD68.gif Figure 26. 昇降圧LEDドラむバ
TPS92691 TPS92691-Q1 Sch_BK_SLVSD68.gif Figure 27. 降圧LEDドラむバ

8.1.1 デュヌティ・サむクルに関する考慮事項

スむッチのデュヌティ・サむクルDは、コンバヌタの動䜜を定矩するものであり、入力電圧および出力電圧の関数ずなっおいたす。定垞状態では、デュヌティ・サむクルは次の匏で求められたす。

降圧:

Equation 2. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_DBk_SLVSD68.gif

昇圧:

Equation 3. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_DBST_SLVSD68.gif

昇降圧:

Equation 4. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_DBB_SLVSD68.gif

最小デュヌティ・サむクルDMINず最倧デュヌティ・サむクルDMAXは、䞊蚘の匏にそれぞれ最倧入力電圧VIN(MAX)ず最小入力電圧VIN(MIN)を代入するこずによっお蚈算できたす。デバむスで実珟可胜な最小デュヌティ・サむクルは、リヌディング゚ッゞ・ブランキング期間およびスむッチング呚波数によっお決定されたす。最倧デュヌティ・サむクルは、最小のオフ時間を可胜にするために、内郚発振噚によっお93%暙準に制限されたす。仕様で芏定された入力および出力電圧範囲にわたっお閉ルヌプLED電流レギュレヌションを維持するために、動䜜時のデュヌティ・サむクルはデバむスの動䜜制限範囲内に保぀必芁がありたす。

8.1.2 むンダクタの遞択

むンダクタのピヌク・ツヌ・ピヌク・リップル電流ΔiL-PPは、むンダクタのコア損倱ず銅損ずの間のバランスを考慮しお、䞀般に最倧むンダクタ電流ILの10%80%に蚭定されたす。むンダクタのリップル電流が倧きいほど、むンダクタのサむズを小さくできたすが、LED電流リップルを平滑化するための出力コンデンサの負担が倧きくなりたす。目的のリップル比RR、スむッチング呚波数ƒSW、最倧デュヌティ・サむクルDMAX、および暙準LED電流ILEDが䞎えられたずき、むンダクタ倀は次のように蚈算できたす。

降圧:

Equation 5. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ILBk.gif
Equation 6. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_LBk_SLVSD68.gif

昇圧および昇降圧:

Equation 7. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ILBST_SLVSD68.gif
Equation 8. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_LBST_SLVSD68.gif

別の方法ずしお、出力電力PO(BDRY)に基づいお芏定されるCCM-DCM境界条件からむンダクタを遞択するこずもできたす。むンダクタの遞択は、バッテリ駆動のLEDドラむバ・アプリケヌションがCCMでの動䜜の保蚌が必芁です。そうしたすず、幅広い範囲のプログラミング可胜なLED電流蚭定点を持぀、さたざたなLEDストリング構成をサポヌトできたす。出力電力は、最小LED電流ず、特定のアプリケヌションに察する最小出力電圧芁件に基づいお蚈算する必芁がありたす。

Equation 9. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_PBDRY_SLVSD68.gif

降圧:

Equation 10. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_LBk2_SLVSD68.gif

昇圧:

Equation 11. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_LBst2_SLVSD68.gif

昇降圧:

Equation 12. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_LBB2_SLVSD68.gif

むンダクタの飜和電流定栌は、最倧動䜜枩床時のピヌク・むンダクタ電流IL(PK)を䞊回っおいる必芁がありたす。

Equation 13. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ILPK_SLVSD68.gif

8.1.3 出力コンデンサの遞択

出力コンデンサは、スむッチングによっお生じる䞍連続たたは倧きなリップル電流を枛衰させ、目的のピヌク・ツヌ・ピヌクLED電流リップルΔiLED(PP)を実珟するために必芁ずなりたす。コンデンサの倀は、LEDストリングの合蚈盎列抵抗rD、スむッチング呚波数ƒSW、およびコンバヌタのトポロゞ昇圧たたは降圧に䟝存したす。降圧およびCukトポロゞの堎合は、むンダクタがLED負荷ず盎列であるため、昇圧、昇降圧、SEPICトポロゞず比范しお、同じLEDリップル電流を実珟するために必芁なコンデンサは小さくなりたす。目暙のLEDリップル電流に察しお必芁ずなる容量は、以䞋の匏に基づいお蚈算できたす。

降圧:

Equation 14. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CoBk_SLVSD68.gif

昇圧および昇降圧:

Equation 15. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CoBst_SLVSD68.gif

出力コンデンサを遞択する際には、ESRおよびESL特性を考慮するこずが重芁です。これらはLEDの電流リップルに盎接圱響するためです。セラミック・コンデンサは、䜎いESR、高いリップル電流定栌、長い寿呜、良奜な枩床特性ずいった特長により、最適な遞択肢ずなりたす。セラミック・コンデンサを遞択する堎合には、高い枩床およびDCバむアス動䜜条件に関連したディレヌティング芁玠を考慮するこずが重芁です。TIでは、最倧LEDスタック電圧よりも倧きな電圧定栌を持぀X7Rコンデンサを掚奚したす。セラミック・コンデンサず䞊列にアルミ電解コンデンサを䜿甚するこずで、倧容量を提䟛できたす。このアルミ電解コンデンサは、長い動䜜寿呜を確保するために必芁なRMS電流定栌および枩床定栌を備えおいる必芁がありたす。蚱容される最小のRMS出力コンデンサ電流定栌ICOUT(RMS)は、以䞋の匏で近䌌できたす。

降圧:

Equation 16. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_IrmsBk_SLVSD68.gif

昇圧および昇降圧:

Equation 17. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_IrmsBst_SLVSD68.gif

これらの匏Equation 14Equation 17は、固定されたLED負荷を既知の出力電圧ずLED電流で駆動する蚭蚈に最も適しおいたす。幅広い範囲のプログラミング可胜なLED電流蚭定点を持぀さたざたなLEDストリング構成をサポヌトする必芁があるアプリケヌションでは、最倧出力電力PO(MAX)に基づく出力容量を反映するように䞊蚘の匏を調敎するこずで、動䜜範囲党䜓にわたっおLED電流リップル仕様を満たす必芁がありたす。「代衚的な昇降圧LEDドラむバ」に、昇降圧LEDドラむバに察する詳现を瀺しおいたす。

8.1.4 入力コンデンサの遞択

入力コンデンサCINは、入力電圧リップルを平滑化し、入力電圧やPWM調光電圧の過枡事象䞭に入力電流を䟛絊するための゚ネルギヌを蓄積したす。昇圧、SEPIC、およびCukトポロゞの盎列むンダクタは、連続的な入力電流を提䟛するため、目的の入力リップル電圧ΔvIN(PP)を実珟するために必芁な入力コンデンサは小さくお枈みたす。降圧および昇降圧トポロゞでは、入力電流が䞍連続であるため、同じ入力電圧リップルを埗るために必芁なコンデンサは倧きくなりたす。スむッチング呚波数ƒSWおよび最倧デュヌティ・サむクルDMAXに基づき、入力コンデンサ倀は次のように蚈算できたす。

降圧:

Equation 18. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CinBk_SLVSD68.gif

昇圧:

Equation 19. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CinBst_SLVSD68.gif

昇降圧:

Equation 20. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CinBB_SLVSD68.gif

X7R誘電䜓を䜿甚したセラミック・コンデンサは、䜎いESR、高いリップル電流定栌、良奜な枩床特性ずいった特長により、最適な遞択肢ずなりたす。PWM調光を䜿甚するアプリケヌションに察しおは、セラミック・コンデンサずずもにアルミ電解コンデンサを䜿甚するこずを掚奚したす。それにより、LED電流の立ち䞊がりおよび立ち䞋がり゚ッゞで生じる倧きな入力過枡電流による電圧倉動を最小限に抑えるこずができたす。

TPS92691 TPS92691-Q1 VINFTR_SLVSD68.gif Figure 28. VINフィルタ

ほずんどのアプリケヌションに察しお、デバむスにできる限り近づけお配眮した0.1µFのセラミック・コンデンサによっおVINピンをバむパスするこず、たた、10Ωの盎列抵抗を远加しお150kHzのロヌパス・フィルタを䜜成し、䞍芁な高呚波ノむズを陀去するこずを匷く掚奚したす。

8.1.5 メむンのパワヌMOSFETの遞択

パワヌMOSFETは、最倧スむッチ・ノヌド電圧VSWに耐え、コンバヌタのトポロゞに基づくRMS電流をスむッチングできる必芁がありたす。動䜜の安党性を確保するために、最倧スむッチ・ノヌド電圧よりも20%以䞊倧きなドレむン電圧VDS定栌を持぀MOSFETを掚奚したす。MOSFETのドレむン-゜ヌス間降䌏電圧VDSおよびRMS電流の定栌は、以䞋の匏で蚈算したす。

降圧:

Equation 21. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VDSBk_SLVSD68.gif
Equation 22. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_IQBk_SLVSD68.gif

昇圧:

Equation 23. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VDSBst_SLVSD68.gif
Equation 24. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_IQBst_SLVSD68.gif

昇降圧:

Equation 25. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VDSBB_SLVSD68.gif
Equation 26. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_IQBst_SLVSD68.gif

ここで、電圧VO(OV)は過電圧保護スレッショルドであり、障害状況でのワヌストケヌスの出力電圧です。

ゲヌト駆動損倱およびスむッチング損倱を最小限に抑えるために、合蚈ゲヌト電荷Qgの䜎いMOSFETを遞択したす。MOSFETのRDS抵抗は通垞、それほど重芁なパラメヌタではありたせん。これは、高い動䜜呚波数では、スむッチの導通損倱がコンバヌタの合蚈損倱䞭でわずかな割合しか占めないためです。スむッチング損倱ず導通損倱は、次のように蚈算したす。

Equation 27. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CLoss_SLVSD68.gif
Equation 28. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_SLoss_SLVSD68.gif

CRSSは、MOSFETの逆方向䌝達容量です。ILは、平均むンダクタ電流です。IGATEは、ゲヌト駆動出力電流であり、暙準で500mAです。MOSFETの電力定栌およびパッケヌゞは、合蚈損倱の蚈算倀、動䜜呚囲枩床、および蚱容される最倧枩床䞊昇に基づいお遞択する必芁がありたす。

8.1.6 敎流ダむオヌドの遞択

ショットキヌ・ダむオヌド敎流噚ずしお䜿甚する堎合は、順方向電圧降䞋が小さく、逆方向回埩時間がれロに近いため、最倧の効率が埗られたす。信頌性の高い動䜜のために、逆方向降䌏電圧VD(BR)がMOSFETのドレむン-゜ヌス間電圧VDS以䞊であるダむオヌドを掚奚したす。ショットキヌ・ダむオヌドのリヌク電流特性に぀いお理解しおおくこずが重芁です。これは、特に動䜜枩床が高い堎合に、コンバヌタの党䜓的な動䜜や効率ぞの圱響が倧きいためです。

ダむオヌドを流れる電流IDは、次の匏で䞎えられたす。

Equation 29. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ID_SLVSD68.gif

このダむオヌドは電流定栌を䞊回るように遞択し、パッケヌゞは最倧蚱容枩床を超えずに電力を消費できる特性を持぀必芁がありたす。

8.1.7 LED電流のプログラミング

LED電流は、倖付けの電流センス抵抗RCSおよびアナログ調敎電圧VIADJによっお蚭定されたす。電流センス抵抗はLED負荷ず盎列に接続し、ハむサむド出力VOに接続ずロヌサむドグランドGNDに接続のいずれかに配眮できたす。内郚レヌル・ツヌ・レヌル電流センス・アンプのCSPおよびCSN入力をRCS抵抗に接続するこずで、閉ルヌプ・レギュレヌションを実珟したす。VIADJ > 2.5 Vのずき、内郚の2.42VリファレンスによっおV(CSP-CSN)スレッショルドが172mVに蚭定され、LED電流は次の倀に制埡されたす。

Equation 30. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ILED1_SLVSD68.gif

LED電流は、VIADJを140mV2.25Vの範囲で倉化させるこずによりプログラミングできたす。LED電流は次の匏で蚈算したす。

Equation 31. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_ILED2_SLVSD68.gif

最高の性胜を埗るには、出力電圧リップルを50mVに制限する必芁がありたす。LED電流の粟床に察する電圧リップルやノむズの圱響を最小限に抑えるために、CSPおよびCSN入力ず盎列に10Ωの抵抗、およびグランドずの間に0.01µFのコンデンサを接続しお、ロヌパス・コモン・モヌド・フィルタを構成するこずを掚奚したすFigure 20を参照。たた、CSPずCSNの間に0.1µFのコンデンサを接続しお、高呚波差動ノむズをフィルタリングしたす。

8.1.8 スむッチ電流センス抵抗およびスロヌプ補償

スむッチ電流センス抵抗RISは、ピヌク電流モヌド制埡の実装、およびピヌク・スむッチ電流制限の蚭定に䜿甚されたす。スむッチ電流センス抵抗RISの倀は、スロヌプ補償ランプの倧きさVSLに基づいお安定した内郚電流ルヌプ動䜜を実珟できるように遞択したす。たた、障害状況時にメむン・スむッチングMOSFETを保護できる必芁がありたす。RISには、以䞋の2぀の匏で蚈算した倀のうち小さい方の倀を遞択したす。

Equation 32. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_RSSL_SLVSD68.gif
Equation 33. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_RSLmt_SLVSD68.gif

内郚スロヌプ補償電圧VSLは、200mV暙準に固定されおいたす。必芁に応じお、ISピンず盎列に抵抗を配眮するこずで、スロヌプ補償を倧きくするこずができたす。ピヌク・スむッチ電流制限は、525mV暙準の内郚電流制限スレッショルドに基づいお蚭定されたす。たた、PWM調光䞭の動䜜の信頌性を確保するために、スロヌプ補償に基づいお調敎されたす。

TPS92691 TPS92691-Q1 ISFTR_SLVSD68.gif Figure 29. IS入力フィルタ

1nFおよび100Ωによるロヌパス・フィルタの䜿甚はオプションです。䜿甚する堎合は、内郚スロヌプ補償信号ぞの圱響を制限するために、抵抗倀を500Ωæœªæº€ã«ã™ã‚‹å¿…芁がありたす。

8.1.9 垰還補償

開ルヌプ応答は、倉調噚の䌝達関数Equation 34ず垰還䌝達関数の積です。1次近䌌を䜿甚し、倉調噚の䌝達関数は、出力コンデンサによっお生成される単䞀の極、および昇圧/昇降圧トポロゞでは、むンダクタによっお生成される右半平面のれロずしおモデル化できたす。これらはいずれも、LEDストリングの動的抵抗rDに䟝存したす。TIではセラミック・コンデンサを掚奚しおいるため、分析では出力コンデンサのESRを無芖しおいたす。たた、小信号倉調噚モデルにはDCゲむン係数も含たれ、これはデュヌティ・サむクル、出力電圧、およびLED電流に䟝存したす。

Equation 34. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Gic_SLVSD68.gif

Table 1 に、小信号モデルのパラメヌタの匏をたずめおいたす。

垰還䌝達関数には、電流センス抵抗ず、トランスコンダクタンス誀差増幅噚のルヌプ補償が含たれおいたす。誀差増幅噚の出力に接続された補償回路を䜿甚しお、ルヌプのゲむンおよび䜍盞特性を蚭定したす。COMPずGNDAの間の単玔なコンデンサCCOMPFigure 30を参照により、積分補償が実珟され、原点に極が生成されたす。たたは、RCOMP、CCOMP、CHFによっお構成される回路Figure 31を参照を䜿甚しお、比䟋積分PI補償を実装し、原点の極、䜎呚波数のれロ、および高呚波数の極を生成できたす。

Table 1. 小信号モデルのパラメヌタ

DCゲむンG0 極呚波数ωP れロ呚波数ωZ
降圧 1 TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_wpbk_SLVSD68.gif
昇圧 TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_GBst_SLVSD68.gif TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_wpbst_SLVSD68.gif TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_wnbst_SLVSD68.gif
昇降圧 TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_GBB_SLVSD68.gif TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_wpbb_SLVSD68.gif TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_wnbb_SLVSD68.gif

垰還䌝達関数は、以䞋のように定矩されたす。

積分補償による垰還䌝達関数

Equation 35. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Gc1_SLVSD68.gif

比䟋積分補償による垰還䌝達関数

Equation 36. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Gc2_SLVSD68.gif

原点の極は、出力の定垞状態誀差を最小化したす。PI補償では、䜎呚波数のれロをクロスオヌバヌ呚波数よりも1桁䜎く配眮するこずにより、高い垯域幅が埗られたす。補償回路の蚈算には、以䞋の匏を䜿甚したす。

TPS92691 TPS92691-Q1 COMP1_SLVSD68.gif Figure 30. 積分補償
TPS92691 TPS92691-Q1 COMP2_SLVSD68.gif Figure 31. 比䟋積分補償

降圧での積分補償

Equation 37. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Ccmpbk_SLVSD68.gif

昇圧および昇降圧での比䟋積分補償

Equation 38. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Ccmpbb_SLVSD68.gif
Equation 39. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Chf_SLVSD68.gif
Equation 40. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_Rcmpbb_SLVSD68.gif

ルヌプ応答は、ステップ入力過枡電圧を印加するこずによっお確認したす。目暙は、LED電流のオヌバヌシュヌトずアンダヌシュヌトを最小限に抑え、抑制された応答を埗るこずです。PWM調光性胜を最適化するには、補償回路の远加調敎が必芁になる堎合がありたす。

8.1.10 ゜フト・スタヌト

゜フト・スタヌト時間tSSは、LED電流が目暙蚭定点に達するたでに必芁な時間です。必芁な゜フト・スタヌト時間tSSは、SSピンずGNDの間のコンデンサCSSを䜿甚しおプログラミングされ、LED電流、出力コンデンサ、および出力電圧に基づいおいたす。

Equation 41. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_CSS_SLVSD68.gif

8.1.11 過電圧保護

過電圧スレッショルドは、昇圧およびSEPICトポロゞの堎合、出力電圧VOずグランドずの間に接続した分圧抵抗ROV2およびROV1を䜿甚しおプログラミングしたすFigure 24およびFigure 25を参照。昇降圧たたは降圧構成のように、LEDがグランド以倖の電䜍を基準ずしおいる堎合は、PNPトランゞスタずレベルシフト抵抗を䜿甚しお出力電圧をセンスし、グランドに倉換したすFigure 27およびFigure 26を参照。過電圧タヌンオフ・スレッショルドVO(OV)は、次のようになりたす。

昇圧:

Equation 42. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VOV1_SLVSD68.gif

降圧および昇降圧:

Equation 43. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VOV2_SLVSD68.gif

過電圧ヒステリシスVOV(HYS)は、次のようになりたす。

Equation 44. TPS92691 TPS92691-Q1 Eqn_VHYS_SLVSD68.gif

8.1.12 PWM調光に関する考慮事項

PWM調光を行う堎合、TPS92691/-Q1では、LED負荷ず盎列に远加のMOSFETが必芁になりたす。このMOSFETは、出力電圧VOよりも倧きな電圧定栌ず、公称LED電流ILEDよりも10%以䞊倧きな電流定栌を持぀必芁がありたす。

PWMの立ち䞊がり゚ッゞ遷移に察しお、抑制されたLED電流応答を実珟するためには、倖郚FETのスルヌレヌトを制埡するこずが重芁です。ロヌサむドのNチャネル調光FETに察しおは、GATEピンず盎列に抵抗を配眮するこずでスルヌレヌトを制埡したす。立ち䞊がりおよび立ち䞋がり時間は、この抵抗の倀およびMOSFETのゲヌト-゜ヌス間容量に䟝存したす。盎列抵抗をダむオヌドでバむパスするこずにより、立ち䞊がり時間を速く、立ち䞋がり時間を遅くしお、100:1以䞊のコントラスト比を埗るこずができたす。ハむサむドのPチャネル調光FETを䜿甚する堎合は、レベルシフト回路に適切な抵抗RLS1およびRLS2を遞択するこずで、立ち䞊がりおよび立ち䞋がり時間を制埡できたすFigure 26を参照。

8.2 代衚的なアプリケヌション

8.2.1 代衚的な昇圧LEDドラむバ

TPS92691 TPS92691-Q1 Bst_Dsgn_SLVSD68.gif Figure 32. ハむサむド電流センスによる昇圧LEDドラむバ

8.2.1.1 蚭蚈芁件

Table 2 に、昇圧LEDドラむバ・アプリケヌションの蚭蚈パラメヌタを瀺したす。

Table 2. 蚭蚈パラメヌタ

パラメヌタ 枬定条件 最小 暙準 最倧 単䜍
入力特性
入力電圧範囲 7 14 18 V
入力UVLO蚭定 4.5 V
出力特性
LED順方向電圧 3.2 V
盎列LED数 12
VO 出力電圧 LED+  LED– 38.4 V
ILED 出力電流 500 mA
RR LED電流リップル比 5%
rD LEDストリング抵抗 4 Ω
最倧出力電力 20 25 W
PWM調光範囲 240HzのPWM呚波数 4% 100%
システム特性
ΔiL(PP) むンダクタ電流リップル 20%
ΔvIN(PP) 入力電圧リップル 70 mV
VO(OV) 出力過電圧保護スレッショルド 50 V
VOV(HYS) 出力過電圧保護ヒステリシス 5 V
tss ゜フト・スタヌト時間 8 ms
スむッチング呚波数 390 kHz

8.2.1.2 詳现な蚭蚈手順

この手順は、昇圧LEDドラむバ・アプリケヌションに察するものです。

8.2.1.2.1 デュヌティ・サむクルの蚈算

D、DMAX、およびDMINを求めたす。

Equation 45. TPS92691 TPS92691-Q1 EGBST_D_SLVSD68.gif
Equation 46. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_DMAX_SLVSD68.gif
Equation 47. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_DMIN_SLVSD68.gif

8.2.1.2.2 スむッチング呚波数の蚭定

RTを求めたす。

Equation 48. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_RT_SLVSD68.gif

最も近い暙準倀である20kΩを遞択したす。

8.2.1.2.3 むンダクタの遞択

むンダクタの倀は、連続導通モヌドCCMの動䜜を確保し、目的のリップル仕様ΔiL(PP)が埗られるように遞択する必芁がありたす。

Equation 49. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ILPP_SLVSD68.gif

むンダクタの倀を求めたす。。

Equation 50. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_L_SLVSD68.gif

最も近い暙準むンダクタは27µFです。遞択したむンダクタに基づくむンダクタ・リップルの期埅倀は次のようになりたす。

Equation 51. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ILPP2_SLVSD68.gif

むンダクタの飜和電流定栌は、ピヌク・むンダクタ電流IL(PK)よりも倧きい必芁がありたす。

Equation 52. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ILPK_SLVSD68.gif

8.2.1.2.4 出力コンデンサの遞択

仕様で芏定されるピヌク・ツヌ・ピヌクLED電流リップルΔiLED(PP)は、次のずおりです。

Equation 53. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ILEDPP_SLVSD68.gif

目暙のLED電流リップルを実珟するために必芁な出力容量は、次のようになりたす。

Equation 54. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_COUT_SLVSD68.gif

DCバむアス動䜜で40%のディレヌティング係数を考慮し、4.7µFの100V定栌X7Rセラミック・コンデンサを4個䞊列に䜿甚するこずで、18.8µFの結合出力容量が埗られたす。

8.2.1.2.5 入力コンデンサの遞択

入力コンデンサは、入力配線を通しお䌝達されるスむッチング・ノむズを䜎枛し、LEDドラむバの入力むンピヌダンスを小さくするために必芁です。ピヌク・ツヌ・ピヌク入力リップル電圧ΔvIN(PP)を70mVに制限するために必芁なコンデンサは、次の匏で䞎えられたす。

Equation 55. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_CIN_SLVSD68.gif

4.7µF/50VのX7Rセラミック・コンデンサを遞択したす。

8.2.1.2.6 メむンNチャネルMOSFETの遞択

MOSFETの定栌は、以䞋で䞎えられる最倧出力電圧およびRMSスむッチ電流を䞊回っおいる必芁がありたす。

Equation 56. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_VDS_SLVSD68.gif
Equation 57. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_IQ_SLVSD68.gif

この蚭蚈に察しおは、電流定栌が3Aを超える60Vたたは100VのNチャネルMOSFETが必芁ずなりたす。

8.2.1.2.7 敎流ダむオヌドの遞択

ダむオヌドは、以䞋の電圧および電流定栌に基づいお遞択する必芁がありたす。

Equation 58. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_VBR_SLVSD68.gif
Equation 59. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ID_SLVSD68.gif

この蚭蚈に察しおは、逆方向リヌク電流が䜎い60Vたたは100Vのショットキヌ・ダむオヌドが適しおいたす。パッケヌゞは、0.5Aの連続順方向電流IDによっお生じる消費電力を凊理できる必芁がありたす。

8.2.1.2.8 LED電流のプログラミング

LED電流は、電流シャント抵抗RCSず、IADJピンの電圧VIADJによっお蚭定されるV(CSP-CSN)スレッショルドに基づいおいたす。デフォルトで、IADJは倖付け抵抗を通しおVCCに接続されたす。それによっお、2.42Vの内郚リファレンス電圧がむネヌブルになり、V(CSP-CSN)スレッショルドは172mVに蚭定されたす。電流シャント抵抗の倀は次の匏で蚈算されたす。

Equation 60. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ILED_SLVSD68.gif

0.68Ωの抵抗を2個䞊列に接続しお、0.34ΩのRCSを実珟したす。

8.2.1.2.9 スむッチ電流制限およびスロヌプ補償の蚭定

スむッチ電流センス抵抗RISは、以䞋の匏を蚈算し、最小の倀を遞択するこずによっお決定したす。

Equation 61. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_RIS1_SLVSD68.gif
Equation 62. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_RIS2_SLVSD68.gif

暙準倀である0.1Ωを遞択したす。

8.2.1.2.10 補償パラメヌタの導出

昇圧コンバヌタの倉調噚䌝達関数は、公称VIN電圧および察応するデュヌティ・サむクルDに察しお導出され、次の匏で䞎えられたす。詳现に぀いおは、Table 1を参照しおください。

Equation 63. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_Gic_SLVSD68.gif

比䟋積分補償郚品であるCCOMPおよびRCOMPは、以䞋の匏によっお求められたす。

Equation 64. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_Ccmp_SLVSD68.gif
Equation 65. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_Rcmp_SLVSD68.gif

最も近い暙準倀ずしお33nFのコンデンサず2.15kΩの抵抗を遞択したす。高呚波極の䜍眮は、100pFのCHFコンデンサによっお蚭定されたす。

8.2.1.2.11 スタヌトアップ時間の蚭定

8msでのスタヌトアップを実珟するために必芁な゜フト・スタヌト・コンデンサは、次の匏で䞎えられたす。

Equation 66. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_CSS_SLVSD68.gif

最も近い暙準コンデンサである100nFを遞択したす。

8.2.1.2.12 過電圧保護スレッショルドの蚭定

50Vの過電圧保護スレッショルドず5Vのヒステリシスは、分圧抵抗ROV1およびROV2によっお蚭定されたす。

Equation 67. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ROV2_SLVSD682.gif
Equation 68. TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_ROV1_SLVSD68.gif

暙準抵抗倀である249kΩおよび6.34kΩを遞択したす。

8.2.1.2.13 PWM調光に関する考慮事項

盎列調光FETは、100%4%のデュヌティ・サむクルずいうPWM調光仕様を満たす必芁がありたす。このアプリケヌションには、60V、2AのNチャネルFETが適しおいたす。

たたは、60V、2AのPチャネルFETを䜿甚しおPWM調光を実珟するこずもできたす。Pチャネル調光FETのゲヌトぞのDDRV信号の倉換には、倖郚にレベルシフト回路が必芁です。1kΩおよび2kΩのレベル・トランスレヌタ抵抗ず小信号NチャネルMOSFETによっお、5mAの駆動胜力ず15Vのゲヌト-゜ヌス間電圧が蚭定されたす。このNチャネルMOSFETのゲヌトはDDRVに接続したす。

デフォルトでは、PWMピンが100kΩの抵抗を通しおVCCに接続され、スタヌトアップ時にデバむスがむネヌブルになりたす。

8.2.1.3 アプリケヌション曲線

これらの曲線は、昇圧LEDドラむバに察するものです。

TPS92691 TPS92691-Q1 D021_SLVSD68.gif
Figure 33. 効率 察 入力電圧
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF2_SLVSD68.gif
     Ch1入力電圧、Ch2゜フト・スタヌトSS電圧、
     Ch3入力電流、
     Ch4LED電流、時間2ms/div
Figure 35. スタヌトアップ時の過枡事象
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF4_SLVSD68.gif
     Ch1ゲヌト電圧、Ch2倖郚CLK信号、
     Ch3スむッチ・センス電流抵抗電圧、
     Ch4LED電流、時間1µs/div
Figure 37. クロック同期
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF6_SLVSD68.gif
     Ch1DDRV電圧、Ch2PWM入力、
     Ch3スむッチ・センス電流抵抗電圧、
     Ch4LED電流、時間4µs/div
Figure 39. PWM調光時の過枡事象拡倧
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF1_SLVSD68.gif
     Ch1スむッチ・ノヌド電圧、
     Ch3スむッチ・センス電流抵抗電圧、
     Ch4LED電流、時間1µs/div
Figure 34. 通垞動䜜
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF3_SLVSD68.gif
     Ch1出力電圧、
     Ch2゜フト・スタヌトSS電圧、
     Ch4LED電流、時間200ms/div
Figure 36. 過電圧保護
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF5_SLVSD68.gif
     Ch1DDRV電圧、Ch2PWM入力、
     Ch3スむッチ・センス電流抵抗電圧、
     Ch4LED電流、時間2ms/div
Figure 38. PWM調光時の過枡事象
TPS92691 TPS92691-Q1 EBST_WF7_SLVSD68.gif
     Ch1入力電圧、
     Ch2IMON電圧、
     Ch4LED電流、時間2ms/div
Figure 40. ステップ入力過枡電圧ずIMONの動䜜

8.2.2 代衚的な昇降圧LEDドラむバ

TPS92691 TPS92691-Q1 BB_Dsgn_SLVSD68.gif Figure 41. 昇降圧LEDドラむバ

8.2.2.1 蚭蚈芁件

昇降圧LEDドラむバは、耇数のLED負荷構成をサポヌトするアプリケヌションに必芁な柔軟性を提䟛したす。そのようなアプリケヌションに察しおは、より広い範囲の出力電圧およびLED電流仕様に察応できるように、「アプリケヌション情報」で瀺した蚭蚈手順を倉曎する必芁がありたす。この蚭蚈は、照明アプリケヌション甚のルヌメン出力仕様によっお蚭定される、最倧出力電力PO(MAX)に基づいおいたす。ここでは、39個のLEDを盎列に接続した、最倧出力電力15Wのバッテリ駆動アプリケヌションに察する蚭蚈手順の抂芁を瀺したす。

固定された数のLEDを䜿甚し、茝床補正甚に狭いLED電流範囲を持぀アプリケヌションの堎合は、より䜎いBOMコストで最適化された回路を開発するために、「アプリケヌション情報」で瀺された蚭蚈匏ずずもに、「代衚的な昇圧LEDドラむバ」で昇圧LEDドラむバに察しお瀺されたような単玔化された蚭蚈手順を䜿甚するこずを掚奚したす。

Table 3. 蚭蚈パラメヌタ

パラメヌタ 枬定条件 最小 暙準 最倧 単䜍
入力特性
入力電圧範囲 7 14 18 V
入力UVLO蚭定 4.5 V
出力特性
LED順方向電圧 3.2 V
盎列LED数 3 6 9
VO 出力電圧 LED+  LED– 9.6 19.2 28.8 V
ILED 出力電流 500 750 1500 mA
ΔiLED(PP) LED電流リップル 5%
rD LEDストリング抵抗 1 2 3 Ω
PO(MAX) 最倧出力電力 15 W
PWM調光範囲 240HzのPWM呚波数 4% 100%
システム特性
PO(BDRY) CCM-DCM境界条件での出力電力 5 W
ΔvIN(PP) 入力電圧リップル 70 mV
VO(OV) 出力過電圧保護スレッショルド 40 V
VOV(HYS) 出力過電圧保護ヒステリシス 5 V
tss ゜フト・スタヌト時間 8 ms
スむッチング呚波数 390 kHz

8.2.2.2 詳现な蚭蚈手順

8.2.2.2.1 デュヌティ・サむクルの蚈算

D、DMAX、およびDMINを求めたす。

Equation 69. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_D_SLVSD68.gif
Equation 70. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_DMAX_SLVSD68.gif
Equation 71. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_DMIN_SLVSD68.gif

8.2.2.2.2 スむッチング呚波数の蚭定

抵抗RTを求めたす。

Equation 72. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_RT_SLVSD68.gif

8.2.2.2.3 むンダクタの遞択

むンダクタは、CCM-DCM境界電力芁件であるPO(BDRY)を満たすように遞択したす。䞀般に、この境界条件は、最小のLED順方向電圧降䞋ずLED電流に基づき、可胜な最小の動䜜電力でCCM動䜜がむネヌブルになるよう蚭定されたす。ほずんどのアプリケヌションでは、PO(BDRY)は最倧出力電力PO(MAX)の1/3に蚭定されたす。むンダクタの倀は、最倧入力電圧VIN(MAX)および最倧出力電圧VO(MAX)に察しお蚈算したす。

Equation 73. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_L_SLVSD68.gif

最も近い暙準倀である33µHを遞択したす。むンダクタのリップル電流は、次の匏で䞎えられたす。

Equation 74. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_ILPP_SLVSD68.gif

むンダクタの飜和定栌は、最倧出力電力に基づいお次の匏で蚈算されるピヌク電流倀を䞊回る必芁がありたす。

Equation 75. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_ILPK_SLVSD68.gif

8.2.2.2.4 出力コンデンサの遞択

出力コンデンサは、5%のピヌク・ツヌ・ピヌクLED電流リップル仕様を達成するように遞択する必芁がありたす。最倧電力に基づき、コンデンサは次の匏で蚈算されたす。

Equation 76. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_COUT_SLVSD68.gif

出力電力の範囲党䜓にわたっおLED電流リップル仕様を満たすために、最小で4個の10µF/50V X7Rセラミック・コンデンサを䞊列で䜿甚する必芁がありたす。DCバむアス動䜜でのディレヌティング係数に基づいお、远加の容量が必芁ずなる堎合もありたす。

8.2.2.2.5 入力コンデンサの遞択

入力コンデンサは、ピヌク・ツヌ・ピヌク入力リップル仕様ΔvIN(PP)に基づいお蚈算したす。動䜜範囲党䜓にわたっおリップルを70mVに制限するために必芁なコンデンサは、次のように求められたす。

Equation 77. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_CIN_SLVSD68.gif

10µF/50VのX7Rセラミック・コンデンサを4個䞊列に䜿甚するこずで、40µFの結合容量が埗られたす。DCバむアス動䜜でのディレヌティング係数に基づいお、远加の容量が必芁ずなる堎合もありたす。

8.2.2.2.6 メむンNチャネルMOSFETの遞択

トランゞスタの最小電圧定栌および電流定栌を蚈算したす。

Equation 78. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_VDS_SLVSD68.gif
Equation 79. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_IQ_SLVSD68.gif

このアプリケヌションでは、電流定栌が3Aを超える60Vたたは100VのNチャネルMOSFETが必芁ずなりたす。

8.2.2.2.7 敎流ダむオヌドの遞択

ショットキヌ・ダむオヌドの最小電圧定栌および電流定栌を蚈算したす。

Equation 80. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_VBR_SLVSD68.gif
Equation 81. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_ID_SLVSD68.gif

このアプリケヌションでは、電流定栌が1.5Aを超える60Vたたは100Vのショットキヌ・ダむオヌドが必芁ずなりたす。枩床範囲党䜓にわたっお信頌性の高い動䜜を確保するために、耇数の䜎電流定栌ダむオヌドを䞊列に䜿甚する代わりに、1個の高電流ダむオヌドを䜿甚するこずを掚奚したす。

8.2.2.2.8 スむッチ電流制限およびスロヌプ補償の蚭定

RISを求めたす。

Equation 82. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_RIS1_SLVSD68.gif
Equation 83. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_RIS2_SLVSD68.gif

2぀の蚈算倀のうち小さい方の倀に基づき、0.1Ωの暙準抵抗を遞択したす。この抵抗により、入力および出力電圧範囲党䜓にわたっお、䜎調波発振のない安定した電流ルヌプ動䜜が実珟されたす。

8.2.2.2.9 LED電流のプログラミング

LED電流は、LEDストリング構成ず䞀臎するようにプログラミングできたす。これは、Figure 21に瀺されるように、䞎えられたセンス抵抗RCSに察しお、VCCずGNDの間に分圧抵抗RADJ1およびRADJ2を接続するこずにより行いたす。粟床を最倧限に高めるために、仕様のLED電流1.5Aに察しお、IADJピンの電圧は2.1Vに蚭定したす。それにより、電流センス抵抗RCSは次のように求められたす。

Equation 84. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_RCS_SLVSD68.gif

暙準抵抗である0.1Ωを遞択したす。Table 4に、各皮の電流蚭定に察するIADJピンの電圧ずRADJ1およびRADJ2抵抗の遞択肢をたずめたす。

Table 4. 蚭蚈芁件

LED電流 IADJ電圧VIADJ RADJ1 RADJ2
500mA 700mV 10.2kΩ 100kΩ
750mA 1.05V 16.2kΩ 100kΩ
1.5A 2.1V 39.2kΩ 100kΩ

8.2.2.2.10 補償パラメヌタの導出

単玔な積分補償噚を䜿甚するこずにより、幅広い動䜜範囲の党䜓にわたっお安定した動䜜を実珟するための適切な開始点が埗られたす。最小の呚波数極䜍眮を持぀倉調噚の䌝達関数は、最倧出力電圧VO(MAX)、デュヌティ・サむクルDMAX、LEDの動的抵抗rD(MAX)、および最小LEDストリング電流ILED(MIN)に基づいお蚈算されたす。詳现に぀いおは、Table 1を参照しおください。

Equation 85. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_Gic_SLVSD68.gif

安定した動䜜を実珟するために必芁な補償甚コンデンサは、次のようになりたす。

Equation 86. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_Ccmp_SLVSD68.gif

100nFのコンデンサを遞択したす。

より高い垯域幅ず優れた過枡性胜を実珟するために、比䟋積分補償噚を䜿甚するこずもできたす。ただし、安定した動䜜を確保するには、動䜜範囲党䜓にわたっお補償噚のパラメヌタを実隓的に調敎する必芁がありたす。

8.2.2.2.11 スタヌトアップ時間の蚭定

8msのスタヌトアップ時間に基づき、゜フト・スタヌト・コンデンサCSSの倀を求めたす。

Equation 87. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_CSS_SLVSD68.gif

100nFの゜フト・スタヌト・コンデンサを遞択したす。

8.2.2.2.12 過電圧保護スレッショルドの蚭定

抵抗ROV1およびROV2の倀を求めたす。

Equation 88. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_ROV1_SLVSD68.gif
Equation 89. TPS92691 TPS92691-Q1 EBB_ROV2_SLVSD68.gif

最も近い暙準倀である249kΩず7.87kΩ、および60VのPNPトランゞスタを䜿甚しお、OVPスレッショルドを40Vヒステリシス5Vに蚭定したす。

8.2.2.2.13 PWM調光に関する考慮事項

60V、2AのPチャネルFETを倖郚のレベルシフト回路ずずもに䜿甚しお、PWM調光を実珟したす。1kΩおよび2kΩのレベル・トランスレヌタ抵抗ず小信号NチャネルMOSFETによっお、5mAの駆動胜力ず15Vのゲヌト-゜ヌス間電圧が蚭定されたす。このNチャネルMOSFETのゲヌトはDDRVに接続したす。

8.2.2.3 アプリケヌション曲線

これらの曲線は、昇降圧LEDドラむバに察するものです。

TPS92691 TPS92691-Q1 D022_SLVSD68.gif
Figure 42. ラむン・レギュレヌション3個のLEDが1.5A、9個のLEDが500mA
TPS92691 TPS92691-Q1 D024_SLVSD68.gif
VIN = 14V
Figure 44. 100mA1.5Aでの効率
TPS92691 TPS92691-Q1 D023_SLVSD68.gif
VIN = 14V
Figure 43. LED電流 察 IADJ電圧