3 概要

TPS23880は8チャネルの電源ソーシング機器(PSE)コントローラで、IEEE 802.3bt (ドラフト)標準に従い、イーサネット・ケーブルに電力を注入するよう設計されています。  8つの個別の電源チャネルは、2ペア(1チャネル)または4ペア(2チャネル)のPoEポートの任意の組み合わせに構成できます。このPSEコントローラは、有効なシグネチャを持つ受電デバイス(PD)を検出し、デバイスの分類に従って電力要件を判定し、電力を供給できます。

プログラム可能なSRAMにより、I2Cを経由して現場でファームウェアをアップグレードでき、最新のPoE対応デバイスとの間で最大限の相互運用性を保証できます。  外部FETアーキテクチャにより、サイズ、効率性、熱、ソリューション・コストの要件がバランスした設計が可能になります。  プログラム可能なポートの電力制限により、動作電圧範囲の全体にわたって安定した電力制限を行え、正確なテレメトリによりシステム・レベルで信頼性の高い電力管理制御が保証されます。  高速シャットダウン(OSS)入力により、ポートごとに8レベルまでのシャットダウン優先度を設定でき、複数のポートをただちに無効にする必要のあるアプリケーションに対応できます。

ポートの再マッピングと、TPS2388とのピン互換性により、前世代のPSE設計から簡単に移行でき、交換可能な2層のPCB設計により各種のシステムPoE電源構成に適合できます。

1. 提供されているすべてのパッケージについては、巻末の注文情報を参照してください。