JAJSSP9B December 2024 – November 2025 AMC0311S
PRODMIX
最大 DC リンク電圧 (450V) で 200μA クロス電流要件が課されるので、抵抗分圧器の合計インピーダンスは 2.25MΩ となります。抵抗分圧器のインピーダンスは、代表的なアプリケーション 図の R1 および R2 で例示されている上部によって決まります。ユニット抵抗あたりの最大許容電圧降下は、125V と規定されています。したがって、抵抗分圧器の上部にあるユニット抵抗の最小数は 450V/125V ≅ 4 です。計算されたユニット値は 2.25MΩ/4 = 563kΩ であり、E96 シリーズの次に近い値は 562kΩ です。最大 DC リンク電圧 (450V) での抵抗器の電圧降下が VFSR と等しくなるように RSNS のサイズを決定します。VFSR は線形フルスケール電圧で、2.25V と規定されています。RSNS は、RSNS = VFSR/(VDC-link, max – VFSR) × RTOP として計算されます。RTOP は上部抵抗ストリングの合計値 (4 × 562kΩ = 2.248MΩ) です。RSNS の値は 11.3kΩ となり、E96 シリーズの値と一致します。
抵抗分圧器の設計を、表 8-2 にまとめます。
| パラメータ | 値 |
|---|---|
| ユニット抵抗値、RTOP | 562kΩ |
| RTOP の単位抵抗の数 | 4 |
| センス抵抗値、RSNS | 11.3kΩ |
| 合計抵抗値 R(TOP + RSNS) | 2.251MΩ |
| この結果、抵抗分割器を流れる電流 ICROSS が生じます | 199.2μA |
| その結果、センス抵抗 RSNS の両端間でのフルスケール電圧降下が発生します | 2.251V |
| RTOP ユニット抵抗で消費されるピーク電力 | 22.3mW |
| 抵抗分圧器で消費される総ピーク電力 | 89.6mW |