JAJSGA1A October   2018  – December 2018 DAC43608 , DAC53608

PRODUCTION DATA.  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
    1.     Device Images
      1.      ブロック概略図
      2.      プログラマブル・ウィンドウ・コンパレータ
  4. 改訂履歴
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
    1.     端子機能
  7. 仕様
    1. 7.1  絶対最大定格
    2. 7.2  ESD定格
    3. 7.3  推奨動作条件
    4. 7.4  熱特性
    5. 7.5  電気的特性
    6. 7.6  タイミング要件:I2CTM Standard モード
    7. 7.7  タイミング要件:I2CTM Fast モード
    8. 7.8  タイミング要件:I2CTM Fast+ モード
    9. 7.9  タイミング要件:ロジック
    10. 7.10 代表的特性:1.8V
    11. 7.11 代表的特性:5.5V
    12. 7.12 代表的特性
    13. 7.13 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 デジタル / アナログ・コンバータ (DAC) アーキテクチャ
        1. 8.3.1.1 DAC の伝達関数
        2. 8.3.1.2 DAC レジスタの更新と LDAC 機能
        3. 8.3.1.3 CLR 機能
        4. 8.3.1.4 出力アンプ
      2. 8.3.2 リファレンス
      3. 8.3.3 パワーオン・リセット (POR)
      4. 8.3.4 ソフトウェア・リセット
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 パワーダウン・モード
    5. 8.5 プログラミング
      1. 8.5.1 F/S モードのプロトコル
      2. 8.5.2 DACx3608 の I2CTM 更新シーケンス
      3. 8.5.3 DACx3608 のアドレス・バイト
      4. 8.5.4 DACx3608 のコマンド・バイト
      5. 8.5.5 DACx3608 のデータ・バイト (MSDB と LSDB)
      6. 8.5.6 DACx3608 の I2CTM 読み取りシーケンス
    6. 8.6 レジスタ・マップ
      1. 8.6.1 DEVICE_CONFIG レジスタ (オフセット = 01h) [リセット = 00FFh]
        1. Table 10. DEVICE_CONFIG レジスタ・フィールドの説明
      2. 8.6.2 STATUS/TRIGGER レジスタ (オフセット = 02h) [リセット = 0300h (DAC53608)、リセット = 0500h (DAC43608)]
        1. Table 11. STATUS/TRIGGER レジスタ・フィールドの説明
      3. 8.6.3 BRDCAST レジスタ (オフセット = 03h) [リセット = 0000h]
        1. Table 12. BRDCAST レジスタ・フィールドの説明
      4. 8.6.4 DACn_DATA レジスタ (オフセット = 08h~0Fh) [リセット = 0000h]
        1. Table 13. DACn_DATA レジスタ・フィールドの説明
  9. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 プログラマブル LED バイアス
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 プログラマブル・ウィンドウ・コンパレータ
        1. 9.2.2.1 設計要件
        2. 9.2.2.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.2.3 アプリケーション曲線
  10. 10電源に関する推奨事項
  11. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトの注意点
    2. 11.2 レイアウト例
  12. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 ドキュメントのサポート
      1. 12.1.1 関連資料
    2. 12.2 関連リンク
    3. 12.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 12.4 コミュニティ・リソース
    5. 12.5 商標
    6. 12.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 12.7 Glossary
  13. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

詳細な設計手順

Figure 66 に、1 つの DAC チャネルを使用して High スレッショルドと Low スレッショルドの両方を比較する例を示します。図のように、DAC チャネルごとにデュアル・コンパレータを使用します。抵抗 RA と RB からなる分圧器を使用して、信号レベルが DAC の範囲内に収まるようにします。また、抵抗 R1 と R2 のペアを High スレッショルドの係数として使い、Low スレッショルドを設定します。この構成により、1 つの DAC チャネルを使用して High スレッショルド・レベルと Low スレッショルド・レベルの両方を監視できます。次の利点を得るため、コンパレータはオープン・ドレインとする必要があります。

  • 監視プロセッサに適したロジック出力レベルを生成する
  • シングル・トリガを生成するために 2 つの出力を短絡できる

Figure 66 に示す回路では、信号入力が High および Low スレッショルド・レベルを超えない限り、回路の出力は HIGH のままです。どちらかのスレッショルドにかかった時点で、出力は LOW になります。Equation 3 により、DAC で設定した High スレッショルドから Low スレッショルド電圧を計算できます。

Equation 3. DAC53608 DAC43608 dacx3608-comparator-eq.gif

5V 電源が ±10% 以内であることを監視するために、公称値が DAC ミッドコードになるように設定することを推奨します。DACx3608 の出力範囲が 0~5V であるため、ミッドコード電圧出力は 2.5V とします。したがって、RA と RB は、比較対象電圧が 2.5V になるように選定できます。この例では、RA と RB は等しいため、どちらにも 10kΩ の抵抗を使用できます。DACx3608 の 1 つのチャネルを VTHLD-HI にプログラムする必要があります。例えば 2.5V + 5% = 2.625V。これは 10 ビットの DAC コードである (210÷5V) × 2.625V = 537.6 (0x21 Ah) に相当します。2.625V から VTHLD-LO (例:2.5V – 5% = 2.405V) を生成するため、Equation 3 を用いて、R1 と R2 の値はそれぞれ 7.5kΩ、82kΩ と計算できます。プログラマブル・ウィンドウ・コンパレータ用の疑似コードと目的の DAC 値を以下に示します。


//SYNTAX: WRITE <REGISTER NAME(Hex Code)>, <DATA>
//Power-up the device and channels
WRITE DEVICE_CONFIG(0x01), 0x0000
//Program 2.625V on channel A
WRITE DACA_DATA(0x08), 0x0868 //10-bit MSB aligned