JAJSD97 April   2017 MSP430FR5989-EP

PRODUCTION DATA.  

  1. 1デバイスの概要
    1. 1.1 特長
    2. 1.2 アプリケーション
    3. 1.3 概要
    4. 1.4 機能ブロック図
  2. 2改訂履歴
  3. 3Terminal Configuration and Functions
    1. 3.1 Pin Diagram
    2. 3.2 Signal Descriptions
    3. 3.3 Pin Multiplexing
    4. 3.4 Connection of Unused Pins
  4. 4 Specifications
    1. 4.1  Absolute Maximum Ratings
    2. 4.2  ESD Ratings
    3. 4.3  Recommended Operating Conditions
    4. 4.4  Active Mode Supply Current Into VCC Excluding External Current
    5. 4.5  Typical Characteristics, Active Mode Supply Currents
    6. 4.6  Low-Power Mode (LPM0, LPM1) Supply Currents Into VCC Excluding External Current
    7. 4.7  Low-Power Mode (LPM2, LPM3, LPM4) Supply Currents (Into VCC) Excluding External Current
    8. 4.8  Low-Power Mode With LCD Supply Currents (Into VCC) Excluding External Current
    9. 4.9  Low-Power Mode LPMx.5 Supply Currents (Into VCC) Excluding External Current
    10. 4.10 Typical Characteristics, Low-Power Mode Supply Currents
    11. 4.11 Typical Characteristics, Current Consumption per Module
    12. 4.12 Thermal Resistance Characteristics
    13. 4.13 Timing and Switching Characteristics
      1. 4.13.1 Power Supply Sequencing
      2. 4.13.2 Reset Timing
      3. 4.13.3 Clock Specifications
      4. 4.13.4 Wake-up Characteristics
        1. 4.13.4.1 Typical Characteristics, Average LPM Currents vs Wake-up Frequency
      5. 4.13.5 Peripherals
        1. 4.13.5.1 Digital I/Os
          1. 4.13.5.1.1 Typical Characteristics, Digital Outputs at 3.0 V and 2.2 V
          2. 4.13.5.1.2 Typical Characteristics, Pin-Oscillator Frequency
        2. 4.13.5.2 Timer_A and Timer_B
        3. 4.13.5.3 eUSCI
        4. 4.13.5.4 LCD Controller
        5. 4.13.5.5 ADC
        6. 4.13.5.6 Reference
        7. 4.13.5.7 Comparator
        8. 4.13.5.8 Scan Interface
        9. 4.13.5.9 FRAM Controller
      6. 4.13.6 Emulation and Debug
  5. 5Detailed Description
    1. 5.1  Overview
    2. 5.2  CPU
    3. 5.3  Operating Modes
      1. 5.3.1 Peripherals in Low-Power Modes
        1. 5.3.1.1 Idle Currents of Peripherals in LPM3 and LPM4
    4. 5.4  Interrupt Vector Table and Signatures
    5. 5.5  Bootloader (BSL)
    6. 5.6  JTAG Operation
      1. 5.6.1 JTAG Standard Interface
      2. 5.6.2 Spy-Bi-Wire Interface
    7. 5.7  FRAM
    8. 5.8  RAM
    9. 5.9  Tiny RAM
    10. 5.10 Memory Protection Unit Including IP Encapsulation
    11. 5.11 Peripherals
      1. 5.11.1  Digital I/O
      2. 5.11.2  Oscillator and Clock System (CS)
      3. 5.11.3  Power-Management Module (PMM)
      4. 5.11.4  Hardware Multiplier (MPY)
      5. 5.11.5  Real-Time Clock (RTC_C)
      6. 5.11.6  Watchdog Timer (WDT_A)
      7. 5.11.7  System Module (SYS)
      8. 5.11.8  DMA Controller
      9. 5.11.9  Enhanced Universal Serial Communication Interface (eUSCI)
      10. 5.11.10 Extended Scan Interface (ESI)
      11. 5.11.11 Timer_A TA0, Timer_A TA1
      12. 5.11.12 Timer_A TA2
      13. 5.11.13 Timer_A TA3
      14. 5.11.14 Timer_B TB0
      15. 5.11.15 ADC12_B
      16. 5.11.16 Comparator_E
      17. 5.11.17 CRC16
      18. 5.11.18 CRC32
      19. 5.11.19 AES256 Accelerator
      20. 5.11.20 True Random Seed
      21. 5.11.21 Shared Reference (REF_A)
      22. 5.11.22 LCD_C
      23. 5.11.23 Embedded Emulation
        1. 5.11.23.1 Embedded Emulation Module (EEM)
        2. 5.11.23.2 EnergyTrace++™ Technology
      24. 5.11.24 Input/Output Diagrams
        1. 5.11.24.1  Digital I/O Functionality - Ports P1 to P10
        2. 5.11.24.2  Capacitive Touch Functionality Ports P1 to P10 and PJ
        3. 5.11.24.3  Port P1 (P1.0 to P1.3) Input/Output With Schmitt Trigger
        4. 5.11.24.4  Port P1 (P1.4 to P1.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        5. 5.11.24.5  Port P2 (P2.0 to P2.3) Input/Output With Schmitt Trigger
        6. 5.11.24.6  Port P2 (P2.4 to P2.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        7. 5.11.24.7  Port P3 (P3.0 to P3.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        8. 5.11.24.8  Port P4 (P4.0 to P4.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        9. 5.11.24.9  Port P5 (P5.0 to P5.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        10. 5.11.24.10 Port P6 (P6.0 to P6.6) Input/Output With Schmitt Trigger
        11. 5.11.24.11 Port P6 (P6.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        12. 5.11.24.12 Port P7 (P7.0 to P7.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        13. 5.11.24.13 Port P8 (P8.0 to P8.3) Input/Output With Schmitt Trigger
        14. 5.11.24.14 Port P8 (P8.4 to P8.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        15. 5.11.24.15 Port P9 (P9.0 to P9.3) Input/Output With Schmitt Trigger
        16. 5.11.24.16 Port P9 (P9.4 to P9.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        17. 5.11.24.17 Port P10 (P10.0 to P10.2) Input/Output With Schmitt Trigger
        18. 5.11.24.18 Port PJ (PJ.4 and PJ.5) Input/Output With Schmitt Trigger
        19. 5.11.24.19 Port PJ (PJ.6 and PJ.7) Input/Output With Schmitt Trigger
        20. 5.11.24.20 Port PJ (PJ.0 to PJ.3) JTAG Pins TDO, TMS, TCK, TDI/TCLK, Input/Output With Schmitt Trigger
    12. 5.12 Device Descriptors (TLV)
    13. 5.13 Memory
      1. 5.13.1 Peripheral File Map
    14. 5.14 Identification
      1. 5.14.1 Revision Identification
      2. 5.14.2 Device Identification
      3. 5.14.3 JTAG Identification
  6. 6Applications, Implementation, and Layout
    1. 6.1 Device Connection and Layout Fundamentals
      1. 6.1.1 Power Supply Decoupling and Bulk Capacitors
      2. 6.1.2 External Oscillator
      3. 6.1.3 JTAG
      4. 6.1.4 Reset
      5. 6.1.5 Unused Pins
      6. 6.1.6 General Layout Recommendations
      7. 6.1.7 Do's and Don'ts
    2. 6.2 Peripheral- and Interface-Specific Design Information
      1. 6.2.1 ADC12_B Peripheral
        1. 6.2.1.1 Partial Schematic
        2. 6.2.1.2 Design Requirements
        3. 6.2.1.3 Detailed Design Procedure
        4. 6.2.1.4 Layout Guidelines
      2. 6.2.2 LCD_C Peripheral
        1. 6.2.2.1 Partial Schematic
        2. 6.2.2.2 Design Requirements
        3. 6.2.2.3 Detailed Design Procedure
        4. 6.2.2.4 Layout Guidelines
  7. 7デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 7.1 デバイスおよび開発ツールの項目表記
    2. 7.2 ツールとソフトウェア
    3. 7.3 ドキュメントのサポート
    4. 7.4 Community Resources
    5. 7.5 商標
    6. 7.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 7.7 Export Control Notice
    8. 7.8 Glossary
  8. 8メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

デバイスおよびドキュメントのサポート

デバイスおよび開発ツールの項目表記

製品開発サイクルの段階を示すために、TIでは MSP430 MCU デバイスとサポート・ツールのすべての型番に接頭辞が割り当てられています。MSP430 MCU 商用ファミリの各番号には、MSP、PMS、XMS のいずれかの接頭辞があります。TIでは、サポート・ツールに使用可能な3つの接頭辞指定子のうち、MSPおよびMSPXの2つを推奨しています。これらの接頭辞は、エンジニアリング・プロトタイプ(デバイスではXMS、ツールではMSPX)から、完全に認定済みの量産版デバイスとツール(デバイスではMSP、ツールではMSP)まで、製品開発の段階を表しています。

デバイス開発の段階は次のとおりです。

XMS - 実験段階のデバイスで、最終的なデバイスの電気的仕様を表しているとは限りません。

PMS - 最終的なシリコン・ダイで、デバイスの電気的特性に適合しますが、品質および信頼性の検証は完了していません。

MSP - 完全に認定済みの量産版デバイスです。

サポート・ツール開発の段階は次のとおりです。

MSPX - TIの社内認定テストが完了していない開発サポート製品です。

MSP - 完全に認定済みの開発サポート製品です。

XMSおよびPMSデバイスとMSPX開発サポート・ツールは、次の免責事項付きで出荷されます。

「開発中の製品は、社内での評価用です。」

MSPデバイスとMSP開発サポート・ツールの特性は完全に明確化されており、デバイスの品質と信頼性が十分に示されています。TIの標準保証が適用されます。

プロトタイプ・デバイス(XMSおよびPMS)は、標準の量産デバイスよりも故障率が高いことが予想されます。これらのデバイスは、予測される最終使用時の故障率が未定義であるため、TIはそれらのデバイスを量産システムで使用しないよう推奨しています。認定された量産デバイスのみを使用する必要があります。

TIデバイスの項目表記には、デバイス・ファミリ名の接尾辞も含まれます。この接尾辞は、パッケージの種類(例: PZ)と温度範囲(例: I)を示しています。Figure 7-1に、任意のファミリ・メンバについて、完全なデバイス名を読み取るための凡例を示します。

MSP430FR5989-EP part_number_decoder_slas789.gif

NOTE:

この図は、利用可能な機能とオプションの完全なリストではなく、与えられたデバイスまたはファミリについて、これらの機能とオプションのすべてが利用できることを示すものでもありません。
Figure 7-1 デバイスの項目表記 - 型番の読み方

ツールとソフトウェア

MSP430FR698x(1)およびMSP430FR598x(1)マイクロコントローラでサポートされているデバッグ機能の一覧を、Table 7-1に示します。利用可能な機能の詳細については、『MSP430用Code Composer Studio ユーザー・ガイド』を参照してください。

Table 7-1 ハードウェアの特長

MSP430のアーキテクチャ 4線式JTAG 2線式JTAG ブレーク・ポイント
(N)
範囲ブレーク・ポイント クロック制御 状態シーケンサ トレース・バッファ LPMX.5デバッグ・サポート EnergyTrace++テクノロジ
MSP430Xv2 3 × ×

EnergyTrace™ テクノロジは、Code Composer Studioのバージョン6.0およびそれ以降でサポートされています。これには特化したデバッガ回路が必要で、第2世代のオンボードeZ-FETフラッシュ・エミュレーション・ツールおよび第2世代のスタンドアロン MSP-FET JTAG エミュレータでサポートされています。詳細情報については、『Code Composer Studioバージョン6による、拡張エミュレーション・モジュール(EEM)を使用した高度なデバッグ』および『MSP430™の高度な電力最適化: ULP Advisor™ソフトウェアおよびEnergyTrace™テクノロジ』を参照してください。

設計キットと評価モジュール

    MSP430FRxx FRAM MCU用の、100ピンのターゲット開発ボードとMSP-FETプログラマ・バンドル MSP-FET430U100D は、スタンドアロンの 100 ピン ZIF ソケット・ターゲット・ボードである MSP-TS430PZ100D を搭載し、MSP-FET プログラマ/デバッガを実装したバンドルです。このバンドルは、JTAG インターフェイスや Spy-Bi-Wire (2線式 JTAG) プロトコルを使用して、システム内の MSP430 MCU をプログラムおよびデバッグするために使用できます。
    MSP430FR6989 LaunchPad™ 開発キット MSP-EXP430FR6989 LaunchPad開発キットは、MSP40FR6989マイクロコントローラ(MCU)用の使いやすい評価モジュール(EVM)です。プログラミング、デバッグ、エネルギー測定のためのオンボード・エミュレーションなど、超低消費電力のMSP430FRx FRAMマイクロコントローラ・プラットフォームの開発を始めるために必要な、すべての機能が付属しています。

ソフトウェア

    MSP超低消費電力マイクロコントローラ用FRAM組み込みソフトウェア・ユーティリティ TI FRAMユーティリティ・ソフトウェアは、組み込みソフトウェア・ユーティリティのコレクションとして成長するように設計されており、超低消費電力と、ほぼ無限のFRAM書き込み耐性を活用できます。このユーティリティはMSP430FRxx FRAMマイクロコントローラで利用でき、アプリケーション開発を始めるために役立つコード例が用意されています。
    MSP430 Touch Pro GUI MSP430 Touch Pro Tool は、静電容量式タッチ・ボタン、スライダ、およびホイールの設計を検証するために使用できる、PCベースのツールです。このツールでは、CapTouchセンサ・データを受信して視覚化することで、ユーザーはボタン、スライダ、およびホイールの設計を迅速かつ簡単に評価、診断、およびチューニングできるようになります。
    MSP430 Touch Power Designer GUI MSP430 Capacitive Touch Power Designerを使用すると、与えられたMSP430容量性タッチ・システムの平均消費電流の推定値を計算できます。動作電圧、周波数、ボタン数、ボタン・ゲート時間といったシステム・パラメータを入力することで、特定のデバイス・ファミリの特定の静電容量式タッチ構成の消費電力を数分で推定できます。
    MSPマイクロコントローラ用のデジタル信号処理(DSP)ライブラリ TIのデジタル信号処理ライブラリは、MSP430およびMSP432マイクロコントローラで固定小数点数に対して多くの一般的な信号処理操作を実行するための、高度に最適化された関数のセットです。この関数セットは一般に、高い処理能力を必要とする変換を最小の消費電力、超高精度、リアルタイムで実行するアプリケーション向けに使用されます。このライブラリは、MSP固有のハードウェアを最適に使用して固定小数点演算を行い、大幅な性能向上を実現します。
    MSPドライバ・ライブラリ MSPドライバ・ライブラリの抽象化されたAPIには、使いやすい関数呼び出しが含まれているため、MSP430ハードウェアのビットやバイトを直接操作する煩雑さから解放されます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。
    MSP EnergyTraceテクノロジ MSP430マイクロコントローラ用のEnergyTraceテクノロジは、エネルギーを基準としたコード解析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルを測定して表示し、消費電力が極めて低くなるよう最適化するため役立ちます。
    ULP (超低消費電力) Advisor ULP Advisor™ソフトウェアは、MSPおよびMSP432マイクロコントローラの超低消費電力機能を十分に活用できる、最も効率的なコードを開発者が作成できるよう手引きするツールです。ULP Advisorはマイクロコントローラに熟練した開発者と、新しい開発者の両方を対象としており、包括的なULPチェックリストを使用してコードをチェックし、アプリケーションのエネルギー消費を最小化するため役立ちます。ビルド時に、消費電力低減のためさらに最適化が可能なコードの部分を明らかにするため通知と注釈を出力します。
    IEC60730ソフトウェア・パッケージ IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、クラスBまでの製品について、お客様がIEC 60730-1:2010 (家庭および同様な用途に使用される自動電気制御 – 第1部: 一般的な要件)に準拠するため役立つよう開発されています。この分類には家電機器、アーク検出器、電力コンバータ、電動工具、電動アシスト自転車、その他多くの製品が含まれます。IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、MSP430を実行しているお客様のアプリケーションに組み込むことができるため、消費者向けデバイスがIEC 60730-1:2010クラスBの機能安全性に準拠していることの認定作業を簡素化できます。
    MSP用の固定小数点算術ライブラリ MSP IQmathおよびQmathライブラリは、Cプログラマ向けの高度に最適化された高精度の算術関数のコレクションで、浮動小数点アルゴリズムをMSP430およびMSP432デバイスの固定小数点コードへシームレスに移行できます。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。
    MSP430用の浮動小数点算術ライブラリ 低消費電力で低コストのマイクロコントローラ分野にさらなる革新を引き起こすため、TIはMSPMATHLIBを提供します。この浮動小数点算術ライブラリは、弊社デバイスのインテリジェントなペリフェラルを活用し、標準のMSP430算術関数よりも最高で26倍も高速なスカラー関数です。Mathlibは、設計へ簡単に組み入れることができます。このライブラリは無償で、Code Composer Studio IDEとIAR Embedded Workbench IDEの両方に組み込まれています。

開発ツール

    Code Composer Studio™: MSPマイクロコントローラ用の統合開発環境 Code Composer Studio (CCS)は、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。CCSは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。CCSには、最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクトのビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
    MSPWareソフトウェア MSPWareソフトウェアは、すべてのMSPデバイス用のサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存のMSP設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSPWareソフトウェアにはMSPドライバ・ライブラリと呼ばれる高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSPハードウェアを簡単にプログラムできます。MSPWareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。
    コマンドライン・プログラマ MSP Flasher は、FETプログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txt または .hex) を MSP マイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。
    MSP MCUプログラマおよびデバッガ MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合にデバッグ・プローブと呼ばれます。ユーザーはこのツールを使用して、MSPの低消費電力MCUのアプリケーション開発をすぐに始めることができます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。
    MSP-GANG量産プログラマ MSP Gang プログラマは MSP430 または MSP432 用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一の MSP430 または MSP432 のフラッシュまたは FRAM デバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang プログラマは、標準の RS-232 または USB 接続を使用してホスト PC と接続し、柔軟なプログラミング・オプションが用意されているため、ユーザーはプロセスを完全にカスタマイズ可能です。

ドキュメントのサポート

以下のドキュメントには、MSP430FR698x(1)およびMSP430FR598x(1) MCUについて記載されています。これらのドキュメントのコピーは、www.ti.comで入手できます。

ドキュメントの更新通知を受け取る方法

ドキュメント更新の通知を、シリコンの正誤表も含めて受け取るには、ti.comでお使いの製品のフォルダへ移動します。右上の隅にある「通知を受け取る」ボタンをクリックします。これによって登録が行われ、変更された製品情報の概要を毎週受け取ることができます。変更の詳細については、修正されたドキュメントに含まれている改訂履歴をご覧ください。

正誤表

ユーザー・ガイド

    『MSP430用Code Composer Studio v6.1 ユーザー・ガイド』 このマニュアルは、TI Code Composer Studio IDE v6.1 (CCS v6.1)をMSP430超低消費電力マイクロコントローラで使用する方法について解説しています。このドキュメントは、Code Composer Studio IDEのWindows版にのみ適用されます。Linuxバージョンの内容はほぼ同じであるため、別の記載はありません。
    『MSP430FR57xx、MSP430FR58xx、MSP430FR59xx、MSP430FR68xx、MSP430FR69xxブートローダー(BSL)』 ブートローダー(BSL、従来はブートストラップ・ローダーと呼ばれていました)は、MSP430 MCUプロジェクトの開発および更新時にメモリをプログラムするための手段を提供します。シリアル・プロトコルを使用してコマンドを送信するユーティリティにより、この機能をアクティブにできます。BSLにより、ユーザーはMSP430の動作を制御し、パーソナル・コンピュータや他のデバイスを使用してデータを交換できます。
    『JTAGインターフェイスによるMSP430のプログラミング』 このドキュメントでは、JTAG通信ポートを使用してMSP430のフラッシュ・ベースおよびFRAMベースのマイクロコントローラ・ファミリのメモリ・モジュールを消去、プログラム、検証するために必要な機能について解説しています。さらに、すべてのMSP430デバイスで利用可能なJTAGアクセス・セキュリティ・ヒューズのプログラム方法についても解説しています。このドキュメントには、標準の4線式JTAGインターフェイスと2線式JTAGインターフェイスの両方を使用してデバイスにアクセスする方法が解説されています。2線式JTAGインターフェイスはSpy-Bi-Wire (SBW)とも呼ばれます。
    『MSP430ハードウェア・ツール ユーザー・ガイド』 このマニュアルには、TI MSP-FET430フラッシュ・エミュレーション・ツール(FET)のハードウェアについて解説されています。FETは、MSP430超低消費電力マイクロコントローラ用のプログラム開発ツールです。利用可能なインターフェイスとして、パラレル・ポート・インターフェイスとUSBインターフェイスの両方について解説されています。

アプリケーション・レポート

    『MSP430 FRAMテクノロジ - ハウツーとベスト・プラクティス』 FRAMは不揮発性メモリ・テクノロジで、SRAMと同様に動作し、多くの新しいアプリケーションを可能にすると同時に、ファームウェアの設計方法に変革をもたらすものです。このアプリケーション・レポートでは、組み込みソフトウェア開発の観点から、MSP430のFRAMテクノロジを使用する方法と、そのベスト・プラクティスについて概説しています。特定用途向けのコード、定数、データ容量の制限、FRAMの使用に従って、アプリケーションのエネルギー消費を最適化するようメモリ・レイアウトを実装する方法について解説します。
    『MSP430 32kHz水晶発振器』 適切な水晶、正しい負荷回路、および適切な基板レイアウトの選択は、安定した水晶発振器のため重要です。このアプリケーション・レポートでは、水晶発振器の機能について要約し、MSP430の超低消費電力動作用の適切な水晶を選択するためのパラメータについて説明します。また、正しい基板レイアウトについてのヒントや例も紹介しています。このドキュメントには、量産時の安定した発振器の動作を保証するために行うことができる、発振器のテストについての詳細情報も記載されています。
    『MSP430 システム・レベルESDの考慮事項』 シリコン・テクノロジがますます低電圧化し、コスト効率に優れ非常に消費電力の低いコンポーネントを設計する必要性が高まっていくにつれ、システム・レベルESDの要求はますます高くなりつつあります。このアプリケーション・レポートでは、基板設計者とOEMが堅牢なシステム・レベルのデザインを理解し設計できるよう、3種類の異なるESDトピックについて扱います。

Community Resources

The following links connect to TI community resources. Linked contents are provided "AS IS" by the respective contributors. They do not constitute TI specifications and do not necessarily reflect TI's views; see TI's Terms of Use.

TI E2E™ Community
TI's Engineer-to-Engineer (E2E) Community. Created to foster collaboration among engineers. At e2e.ti.com, you can ask questions, share knowledge, explore ideas, and help solve problems with fellow engineers.

TI Embedded Processors Wiki
Texas Instruments Embedded Processors Wiki. Established to help developers get started with embedded processors from Texas Instruments and to foster innovation and growth of general knowledge about the hardware and software surrounding these devices.

商標

EnergyTrace++, MSP430, EnergyTrace, LaunchPad, ULP Advisor, Code Composer Studio, E2E are trademarks of Texas Instruments.

Microsoft is a registered trademark of Microsoft Corporation.

静電気放電に関する注意事項

esds-image

すべての集積回路は、適切なESD保護方法を用いて、取扱いと保存を行うようにして下さい。

静電気放電はわずかな性能の低下から完全なデバイスの故障に至るまで、様々な損傷を与えます。高精度の集積回路は、損傷に対して敏感であり、極めてわずかなパラメータの変化により、デバイスに規定された仕様に適合しなくなる場合があります。

Export Control Notice

Recipient agrees to not knowingly export or re-export, directly or indirectly, any product or technical data (as defined by the U.S., EU, and other Export Administration Regulations) including software, or any controlled product restricted by other applicable national regulations, received from disclosing party under nondisclosure obligations (if any), or any direct product of such technology, to any destination to which such export or re-export is restricted or prohibited by U.S. or other applicable laws, without obtaining prior authorization from U.S. Department of Commerce and other competent Government authorities to the extent required by those laws.

Glossary

SLYZ022TI Glossary.

This glossary lists and explains terms, acronyms and definitions.