JAJSRB5A September 2023 – November 2023 TPS7B4256-Q1
PRODUCTION DATA
TPS7B4256-Q1 は、モノリシックの統合型低ドロップアウト (LDO) 電圧トラッカーです。このデバイスは、8 ピンの SOIC および HSOIC パッケージで供給されます。TPS7B4256-Q1 は、車載環境でオフボード・センサに電源を供給するよう設計されています。オフボード電力を供給するケーブル上で障害が発生するリスクが高いため、このデバイスには、逆電流 (バッテリへの短絡)、逆極性、出力からグランドへの短絡 (電流制限)、過熱 (サーマル・シャットダウン) などのフォルト条件に対する保護機能が内蔵されています。このデバイスには、背中合わせに接続した PMOS トポロジが組み込まれているため、逆電流の原因となるフォルト条件から保護するための外付けダイオードが不要になります。このデバイスは、45V (絶対最大定格) までの入力電圧に対応し、車載向けの負荷ダンプ過渡条件に耐えられるように設計されています。
可変入力ピン (ADJ/EN) に印加される基準電圧は、FB ピンの温度範囲全体にわたって 6mV (最大値) の非常に厳しい公差でトラッキングされます。このトラッキングにより、TPS7B4256-Q1 は、最大 70mA の負荷に対して高精度で電源電圧を供給できます。基準電圧は、ADJ/EN ピンに直接接続することも、ADJ/EN ピンに接続する外付け抵抗分圧器を使用して最小 2V まで低減することもできます。FB ピンを OUT ピンに直接結線するか、FB と OUT ピンの間の抵抗分圧器を使用してより高い値にスケーリングすることにより、出力電圧を ADJ/EN ピン (±トラッキング許容誤差) の電圧と等しくすることもできます。
TPS7B4256-Q1 は、ADC の基準電圧に対する効果的なバッファとして機能し、この電圧 (またはそのスケーリングされた電圧) を長いケーブルで安全に送信して、オフボード・センサに電力を供給します。センサがレシオメトリックで、出力が ADC によってサンプリングされる場合、TPS7B4256-Q1 の説明した機能により、センサ測定の信頼性と精度の大幅な向上が可能になります。
ADJ/EN 入力ピンを Low に設定することで、TPS7B4256-Q1 はスタンバイ モードに切り替わり、低ドロップアウトレギュレータ (LDO) の静止電流消費を 3.5μA 未満に低減できます。