JAJA699 November   2020 LM61460-Q1 , LM63615-Q1 , LM63625-Q1 , LM63635-Q1 , LMR33620-Q1 , LMR33630-Q1

 

  1.   概要
  2.   商標
  3. はじめに
  4. 熱管理の目標
  5. 接合部温度の計算
    1. 3.1 レギュレータの接合部温度 (TJ)
    2. 3.2 周囲温度 (TA)
    3. 3.3 消費電力 (PD)
    4. 3.4 熱抵抗 (θJA)
      1. 3.4.1 熱評価基準
  6. パッケージ・タイプ
  7. PCB の銅製ヒートシンク
  8. PCB レイアウトに関するヒント
  9. θJA の推定と計測
    1. 7.1 簡単な指針
    2. 7.2 データシートの曲線
    3. 7.3 簡略化された熱フローの表計算
    4. 7.4 オンライン・データベース
    5. 7.5 熱シミュレータ
  10. 放熱性能の測定
    1. 8.1 熱画像カメラ
    2. 8.2 熱電対
    3. 8.3 内部ダイオード
  11. 熱設計の例
  12. 10まとめ
  13. 11関連資料

熱画像カメラ

接合部温度を測定する最も利便性が高く信頼性の高い方法は、おそらく熱画像カメラを使用することです。これらのデバイスは高価な場合もありますが、レギュレータだけではなく、PCB 上の広い範囲の温度を確認できます。これは、PCB 上の「ホット・スポット」領域について、新規設計を評価する際に役立ちます。IR タイプのシンプルな温度プローブも便利ですが、取得できる温度は 1 つだけであり、カメラほど正確ではありません。これらの機器は、デバイスの表面温度を表示することに注意してください。表面温度は、Equation6 を使用して、接合部温度に変換されます。

Equation6. GUID-20201105-CA0I-PPD2-PLR9-1FDSVDV22FHS-low.gif

これらのカメラは通常、測定対象の物体に対して一定の熱放射率を想定しています。一部の部品 (または露出した銅) は、ある程度反射することがあり、判断を誤るような温度測定値が得られることがあります。IC パッケージはつや消し黒の色をしているので、デバイスを変更しなくても、カメラは正確な温度測定値を取得できます。