JAJU897 june 2023 BQ24072 , LMR36520 , TLV62568 , TPS2116
図 3-12 に、5.1V USB ケーブルをシステムに接続した状態を示します (図 3-12 および図 3-13 では 3 フィートの USB A / USB Micro-B ケーブルを使用)。セクション 2.2.3.2 で詳しく説明したスナバ回路があるため、ノード USBin にはオーバーシュートは発生しませ ん。PWRIn (OR 接続回路の出力) は、USBin の応答と一致します。このテストは、バッテリ管理システムが出力 (BMOut) を 200mV + VBATT に安定化するまでに 4ms 経過したことを示しています。24VAC のスタートアップの場合と同様に、USB が接続されるまではバッテリが負荷に電力を供給しています。USB が接続されると、バッテリ管理機能は最大 300mA でバッテリの充電を開始します。3V3 レールは、電源の切り替えに対して大きな過渡応答を示していません。図 3-13 に、USB の接続が切り離されたときのバッテリへの電源の切り替えを示します。USBIn レールが 0 に低下するまでに、約 20ms 経過しています。システムがバッテリ電源に (すなわち VBATT に) 切り替わると、BMOut に多少の電圧降下が見られます。3V3 レールは非常に安定しており、遷移中に大きな過渡応答は発生していません。
図 3-14 に、4.35V (USB 2.0 仕様で許容される最小値) での USBin の起動時の変動を示します。図 3-14 および図 3-15 の実際のテストは、バナナ / グラバー・ケーブルを使用して実施しています。これらのケーブルは絶縁されていないため、標準的な USB ケーブルよりもかなり大きな寄生インダクタンスを示します。その場合でも、観察されるオーバーシュートは非常に小さく、150mV に抑えられます。USB レールは、初期接続から約 2μs 後に高レベル電圧に達します。図 3-14 に示すように、OR 接続回路が USBin をPWRIn レールに渡すまでの遅延時間は約 100μs です。図 3-16 および図 3-17 は、同様の結果を示しています。