3 概要

AFE7950-x は、高性能で広帯域幅のマルチチャネル トランシーバで、4 つの RF サンプリング トランスミッタ チェーン、4 つの RF サンプリング レシーバ チェーン、2 つの RF サンプリング フィードバック チェーン (合計 6 つの RF サンプリング ADC) を統合しています。このデバイスは、最大 10.2GHz で動作するため、追加の周波数変換段を必要とせず、L、S、C、X バンドの周波数範囲について直接 RF サンプリングが可能です。この密度と柔軟性の向上により、多くのチャネル数を持つマルチミッション システムが可能になります。

TX 信号パスは、4 個の TX で最大 1200MHz の信号帯域幅、または 2 個の TX で 2400MHz を実現する、補間およびデジタル アップコンバージョン オプションをサポートしています。DUC の出力は、2 次ナイキスト動作を拡張する混在モード出力方式で 12GSPS の DAC (D/A コンバータ) を駆動します。DAC 出力は、40dB レンジ、1dB アナログ ステップ、0.125dB デジタル ステップの可変ゲイン アンプ (TX DSA) を内蔵しています。

各レシーバ チェーンは、3GSPS の ADC (A/D コンバータ) に接続された 25dB レンジの DSA (デジタル ステップ アッテネータ) を備えています。各レシーバ チャネルは、外部または内部の自律的な AGC (自動ゲイン制御) を補助するためのアナログ ピーク電力検出器とさまざまなデジタル電力検出器、およびデバイスの信頼性を確保するための RF 過負荷検出器を備えています。柔軟なデシメーション オプションによりデータ帯域幅を最適化でき、FB パスなしの 4 つの RX では最高 1200MHz、2 つの FB パス付き (それぞれ 1200MHz の帯域幅) では最高 600MHz が得られます。