JAJSGA1A October 2018 – December 2018 DAC43608 , DAC53608
PRODUCTION DATA.
ピン構成および機能 に示すように、DACx3608 は 2 線式シリアル・インターフェイスとして SCL、SDA、1 つのアドレス・ピン A0 を備えています。 I2CTM バスは、プルアップ構造を持つデータ・ライン(SDA)とクロック・ライン(SCL)で構成されます。バスがアイドルのときは、SDA と SCL の両方が High になります。I2CTM 互換のデバイスはすべて、オープン・ドレインの I/O ピンである SDA および SCL を介して I2CTM バスに接続します。
I2CTM 仕様では、通信を制御するデバイスをマスタといい、マスタに制御されるデバイスをスレーブといいます。マスタ・デバイスは SCL 信号を生成します。また、専用のタイミング条件 (スタート条件、再スタート条件、ストップ条件) をバスに生成して、データ転送の開始または停止を通知します。デバイス・アドレッシングはマスタが実行します。I2CTM バス上のマスタ・デバイスは通常、マイクロコントローラまたはデジタル・シグナル・プロセッサ (DSP) です。DACx3608 ファミリは、I2CTM バス上でスレーブ・デバイスとして動作します。スレーブ・デバイスはマスタのコマンドに対して確認応答し、マスタの制御に従ってデータを送受信します。
通常、DACx3608 ファミリはスレーブ・レシーバとして動作します。マスタ・デバイスは、スレーブ・レシーバである DACx3608 に対して書き込みを行います。ただし、マスタ・デバイスが DACx3608 の内部レジスタ・データを必要とする場合は、DACx3608 ファミリがスレーブ・トランスミッタとして動作します。この場合、マスタ・デバイスは DACx3608 から読み取ります。I2CTM の用語では、読み取り / 書き込みといえばマスタ・デバイスを指します。
DACx3608 ファミリはスレーブであり、次のデータ転送モードをサポートしています。
Standard モードと Fast モードのデータ転送プロトコルはまったく同じであるため、このデータシートではこれらのモードを F/S モードと呼びます。Fast+ モードのプロトコルについては、データ転送速度はサポートしていますが、出力電流はサポートしていません。低レベル出力電流は、Standard モードおよび Fast モードの場合と同様に 3mA となります。DACx3608 ファミリは 7 ビット・アドレッシングをサポートしています。10 ビット・アドレッシング・モードはサポートしていません。また、ジェネラル・コール・リセット機能をサポートしています。次のシーケンスを送信すると、デバイス内でソフトウェア・リセットが起動します。スタート / 再スタート、0x00、0x06、ストップ。2 番目のバイトに続く、ACK ビットの立ち上がりエッジで、リセットがデバイス内でアサートされます。
指定のタイミング信号を除いて、I2CTM インターフェイスではシリアル・バイトを扱います。各バイトの最後に、9 回目のクロック・サイクルで確認応答信号が生成および検出されます。確認応答は、9 回目のクロック・サイクルの High 期間中 SDA ラインを Low にすることで行われます。否定応答は、Figure 56 に示すように 9 回目のクロック・サイクルの High 期間中 SDA ラインを High のまま保持することで行われます。