JAJSL48 July   2021 TMCS1108-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. Revision History
  5. デバイスの比較
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電力定格
    6. 7.6 電気的特性
    7. 7.7 代表的特性
      1. 7.7.1 絶縁特性曲線
  8. パラメータ測定情報
    1. 8.1 精度パラメータ
      1. 8.1.1 感度誤差
      2. 8.1.2 オフセット誤差とオフセット誤差ドリフト
      3. 8.1.3 非直線性誤差
      4. 8.1.4 電源除去比
      5. 8.1.5 同相除去比
      6. 8.1.6 外部磁場エラー
    2. 8.2 過渡応答パラメータ
      1. 8.2.1 スルーレート
      2. 8.2.2 伝搬遅延と応答時間
      3. 8.2.3 過電流パラメータ
      4. 8.2.4 CMTI、同相電圧過渡耐性
    3. 8.3 安全動作領域
      1. 8.3.1 連続 DC または正弦波 AC 電流
      2. 8.3.2 反復的なパルス電流 SOA
      3. 8.3.3 単一イベント電流機能
  9. 詳細説明
    1. 9.1 概要
    2. 9.2 機能ブロック図
    3. 9.3 機能説明
      1. 9.3.1 電流入力
      2. 9.3.2 高精度信号チェーン
        1. 9.3.2.1 寿命と環境安定性
        2. 9.3.2.2 周波数応答
        3. 9.3.2.3 過渡応答
      3. 9.3.3 内部リファレンス電圧
      4. 9.3.4 電流検出の測定可能範囲
    4. 9.4 デバイスの機能モード
      1. 9.4.1 パワーダウンの動作
  10. 10アプリケーションと実装
    1. 10.1 アプリケーション情報
      1. 10.1.1 総誤差計算例
        1. 10.1.1.1 室温誤差の計算
        2. 10.1.1.2 全温度範囲の誤差の計算
    2. 10.2 代表的なアプリケーション
      1. 10.2.1 設計要件
      2. 10.2.2 詳細な設計手順
      3. 10.2.3 アプリケーション曲線
  11. 11電源に関する推奨事項
  12. 12レイアウト
    1. 12.1 レイアウトのガイドライン
    2. 12.2 レイアウト例
  13. 13デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 13.1 デバイスのサポート
      1. 13.1.1 開発サポート
    2. 13.2 ドキュメントのサポート
      1. 13.2.1 関連資料
    3. 13.3 Receiving Notification of Documentation Updates
    4. 13.4 サポート・リソース
    5. 13.5 商標
    6. 13.6 Electrostatic Discharge Caution
    7. 13.7 Glossary
  14. 14メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

電源に関する推奨事項

TMCS1108-Q1 の電源 (VS) は低電圧絶縁側にのみ必要で、絶縁電流入力と独立してアナログ回路に電力を供給します。VS は、アナログ出力 VOUT のフルスケール出力範囲を決定し、3V~5.5V の任意の電圧を供給できます。TMCS1108-Q1 のゼロ電流出力電圧は、分圧抵抗を使用して VS から求められます。したがって、最高の精度の測定を行うため、全温度範囲について、ノイズと安定性が最適化されるように電源パスを設定してください。電源パスのノイズをフィルタリングするには、VS ピンと GND ピンとの間に 0.1μF の低 ESR デカップリング・コンデンサを、デバイスの電源ピンおよびグランド・ピンとできるだけ近い場所に配置します。ノイズが多い、または高インピーダンスの電源を補償するには、デカップリング容量を増やします。

TMCS1108-Q1 の電源 VS は、入力を流れる電流とは無関係にシーケンシングできます。ただし、VS が推奨動作電圧に達してからアナログ出力が有効になるまでに、標準値で 25ms の遅延が発生します。この遅延時間内に、VOUT は高インピーダンス状態からアクティブ駆動状態に移行します。その間に出力電圧が GND と VS との間で遷移する可能性があります。この動作を回避する必要がある場合は、入力電流を流す前に、安定した電源電圧を VS に 25ms より長く供給する必要があります。