JAJSMG2E November 2023 – October 2025 TPS6287B10 , TPS6287B15 , TPS6287B20 , TPS6287B25 , TPS6287B30
PRODUCTION DATA
すべての降圧コンバータと同様、TPS6287Bxx デバイスの入力電流は不連続です。入力コンデンサは、デバイスに対して低インピーダンスのエネルギー供給源として機能します。そのため、コンデンサの容量、種類、および配置は正しい動作のために極めて重要です。TI は、最高の性能を得るために低ESRの積層セラミック コンデンサを推奨しています。実際には、入力容量の合計は通常、複数種類のコンデンサの組み合わせで構成されます。大容量のコンデンサは低周波でのデカップリングを、小容量のコンデンサは高周波でのデカップリングを担います。
TPS6287Bxx デバイスは、パッケージの反対側に 2 組の VIN ピンを持つ「バタフライ」レイアウトを備えています。これにより、入力コンデンサを PCB 上に対称に配置することができ、発生する電磁界が互いに打ち消し合うため、EMI を低減できます。
コンバータのデューティ サイクルは次の式で求められます。
ここで
システムレベルの入力電圧リップル要件を満たすために必要な入力容量の値は、以下で求められます。
ここで
VIN(PP)は入力電圧リップルです
式 10 で計算した CIN の値は、すべてのディレーティング、許容誤差、経年劣化の影響を考慮した後の「実効」容量です。当社は、CIN には X7R 誘電体 (またはそれに類するもの) を使用した積層セラミック コンデンサを推奨しています。これらのコンデンサは、ループ面積を最小限に抑えるために、VIN ピンおよび GND ピンの近くにできるだけ寄せて配置する必要があります。
表 10-3 に、このアプリケーションに最適なコンデンサの数を示します。このリストはすべてを網羅しているわけではありませんが、他のメーカーのコンデンサも優れた選択になる可能性があります。
| 容量 | 寸法 | 電圧定格 | メーカー型番 |
|---|---|---|---|
| mm (インチ) | |||
| 470nF ±10% | 1005 (0402) | 10V | Murata、GCM155C71A474KE36D |
| 470nF ±10% | 1005 (0402) | 10V | TDK、CGA2B3X7S1A474K050BB |
| 10μF ±10% | 2012 (0805) | 10V | Murata、GCM21BR71A106KE22L |
| 10μF ±10% | 2012 (0805) | 10V | TDK、CGA4J3X7S1A106K125AB |
| 22μF ±10% | 3216 (1206) | 10V | Murata、GCM31CR71A226KE02L |
| 22μF ±20% | 3216 (1206) | 10V | TDK、CGA5L1X7S1A226M160AC |