JAJA666 October   2020 DLP3021-Q1

 

  1.   商標
  2. 1車載アプリケーションの静的プロジェクション
  3. 2輝度の要件
    1. 2.1 ディスプレイの輝度に影響を与える主なパラメータ
      1. 2.1.1 周囲の照明の条件
      2. 2.1.2 ディスプレイの輝度に対する投射面の影響
      3. 2.1.3 表示画像のサイズ
      4. 2.1.4 表示画像の輝度
    2. 2.2 輝度に関するその他の考慮事項
      1. 2.2.1 時刻
      2. 2.2.2 プロジェクタのコントラスト
      3. 2.2.3 その他のアプリケーション制約
    3. 2.3 DLP テクノロジの輝度能力
  4. 3まとめ
  5. 4関連資料

表示画像の輝度

DGP 画像の輝度の推定値は、前のセクションで示した数値で計算できます。画像サイズ、投射面、周囲条件、投射光束を組み合わせると、投射画像の輝度が得られ、これを使用して、さまざまな周囲照明条件でその画像がどのように見えるかを予測できます。

Equation2. プロジェクタの光束 [ l m ] × 反射率 画像サイズ [ m 2 ] × π = 画像の輝度 [ c d m 2 ]
Equation3. L C R = ( 画像の輝度 + 周囲の輝度 ) 周囲の輝度

上記の式を整理して、LCR、周囲の輝度、画像サイズ、表面反射率の関数として必要なプロジェクタの光束 (ルーメン) の値を求めると、次の式で表されます。

Equation4. プロジェクタの光束 [ l m ] = 周囲の輝度 [ c d m 2 ] × ( L C R 1 ) × 画像サイズ [ m 2 ] × π 反射率

たとえば、アスファルトの周囲照明条件が 10lux (たそがれ時のおおよその照度)、目的の画像が 0.09m2 (対角約 18 インチ)、LCR が 25 であると仮定します。Equation5 を使用して、アスファルトの周囲照度が 10lux の場合の周囲輝度を以下のように求めることができます。

Equation5. 10 [ lux ] π × 0.15 = 0.48 [ c d m 2 ]

Equation4 とこれらの周囲条件を使用して、プロジェクタの最小輝度を以下のように求めることができます。

Equation6. 0.48 [ c d m 2 ] × ( 25 1 ) × 0.09 [ m 2 ] × π 0.15 = 21.6 [ l m ]

大きなロゴやアニメーションの投射画像 (約 18 インチ) をたそがれ時に高い可視性 (LCR = 25) で表示する場合、DGP プロジェクタは 20 ルーメンをわずかに超える値を出力する必要があります。これは、DLP3021-Q1 車載グレード DMD を使用したプロジェクタで実現できる輝度です。