JAJA906 June   2025 LMX2820

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2インスタント キャリブレーションの各種オプション
    1. 2.1 インスタント キャリブレーションの遅延を 2.5μs から 5μs に増やす必要がある場合
    2. 2.2 VCO ダブラでのインスタント キャリブレーションのための参照テーブルを生成する
    3. 2.3 SPI を介してインスタント キャリブレーションの参照テーブルを読み戻す
    4. 2.4 SPI を介して参照テーブルを書き込む
    5. 2.5 参照テーブルを再生成せずに位相検出器の周波数が変更された場合の対処
  6. 3まとめ
  7. 4参考資料

はじめに

LMX2820 で 1 つの周波数を別の周波数に切り換えるには、アシストなし、フル アシスト、部分アシスト、インスタント キャリブレーションという複数の方法があります。各アプローチにはいくつかの制限があります。アシストなしでは、セトリング タイムが長くなります。フル アシストでは、VCO およびダブラ設定について何を書き込むかを事前に理解する必要があります。部分アシストはより高速なセトリングに役立ちますが、フル アシストほど速くはありません。これら 3 つの方法すべてを改善するために、LMX2820 にはインスタント キャリブレーションと呼ばれる新しいアプローチがあります。このドキュメントには、インスタント キャリブレーション機能の説明が含まれています。

LMX2820 のインスタント キャリブレーション機能は非常によく用いられるものであり、ユーザは非常に高速な周波数の切り換えが可能です。この機能は、VCO キャリブレーション値を参照テーブルに保存することによって動作します。データシートには記載されておらず、このアプリケーション ノートで説明する使用事例や特別な制限があります。

  1. インスタント キャリブレーションの遅延を 2.5μs から 5μs に増やす必要がある場合。
  2. VCO ダブラを使用する場合に参照テーブルを生成するときの特殊な処理
  3. SP インターフェイスを介して参照テーブルを読み戻す
  4. SP インターフェイスを介して参照テーブルを書き込む
  5. 参照テーブルを強制的に再生成せずに、位相検出器の周波数が変更された場合の対応。